配置基準2倍の保育園?!——風の森・Picoナーサリ見学記

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Picoナーサリ久我山駅前園の休憩室を背景に、「配置基準2倍の保育園?!風の森・Picoナーサリ見学記」のタイトルが書かれている 人との出会いと学び

こんにゃちは、猫月です😺

みなさんは
「保育士の数が、配置基準の2倍いる保育園」
と聞いたら、どんなイメージを浮かべますか?

「そんな保育園、あるわけないよ」
「本当にあるなら、自分も働いてみたい!」
「安心して子どもを預けられるかも」

なんてことを思われますかね

社会福祉法人 風の森」では、
実際に、国の配置基準より2倍の保育士が勤務されています

保育園を利用されている方も、働かれている方も、
これを聞くとかなりインパクトがありますよね!

でも、現場ではどんな保育を実践されているのでしょう?🤔

実は、法人統括の野上さんとは以前から知り合いでして、
機会をいただいて、見学してきました

今回は、実際の現場を拝見した感想を報告していきます

今回の訪問先は、
「Picoナーサリ久我山駅前園」と
「風の森の児童発達支援 Picowill」です

久我山駅前園は、0〜2歳児が通う保育園で、
Picowillは、幼児が通う療育施設になります


現在、私は保育園保育士として勤務していますが、
以前は療育施設でも働いていたので、
その両方を拝見したいとお願いしました

厚かましい願いを聞いてくださった野上さんに感謝です🙏

では、まずは久我山駅前園の方から紹介していきましょう

※見学と対話に夢中になって、現場の写真をほとんど撮影しておりません
 記事末に法人のInstagramのリンクを貼りますので、
 雰囲気を知りたい方はそちらからどうぞ

まず、訪問したのは久我山駅前園です

京王井の頭線のすぐそばにあって、
子どもたちには絶好のロケーションです
保育士からも、「踏切も電車も見えるので子どもたちが喜んでいる」とお話しがありました

🐱散歩に行かなくても電車が見られるのは、羨ましいなぁ……

温かみのある園舎──

まず、館内は木の温もりで統一されています
木材もふんだんに利用されていますし、
部材によっては壁紙を利用されていました
フェイクグリーンも活用されていて、
無意識にリラックスできる空間になっています

そして、照明が電球色で視覚的にも温もりを感じさせます

🐱うちの園は蛍光灯色だから、子どもが興奮するのもやむなし……

環境構成で、子どもが落ち着けるのは、それだけで保育の質が上がります

通路や階段がしっかりと幅を確保されているのも好感ですね
人ひとりが快適に通れるには80cm幅が必要と言いますが、
ふたりが躊躇わずに擦れ違える環境って、意外と大事なんですよ

大人が安心して過ごせる空間は、子どもにとっても安心できるものです

子どもだけの空間──

2歳児室を見せていただくと、
調度品を活用しながら、遊びのコーナーが細かく仕切られています

園長先生は「嵌め込みの棚も、隠れ家みたいになってます」と苦笑いされていましたが、
昔の押入れのような狭い場所が、子どもは大好きです

開放的な場所と、狭くて薄暗い場所と、
どちらも子どもには大事な環境なんです

動的・静的のどちらも思うように過ごせることで、
子どもは主体的に輝きますからね

0歳児・1歳児室も見学させてもらいました

トイレは、便座にウレタンカバーが施されていて、
座り心地と衛生面が保たれています

これ、地味に大事なポイントです

排泄は、安心感とストレスフリーであることで、
子どもの抵抗感を下げられますからね

シーリングファンで柔らかく空調を調整できるのも好感です
提げられたリネンも照明を和らげています

テラスと保育室はシームレスで、自由に出入りできます
フェンス越しに井の頭線を見下ろせるので、
子どもたちは踏切の音が聞こえると覗きに行ってます

ここで担任の保育士から
「いつもはこっち(見学者が立っている付近)にいるんですけど、
 今日は、みんなテラス側にいますね」
という話がありました

そりゃ、見慣れないおじさんが来ていれば、
子どもたちは距離を取りたがりますよね

でも、泣いて逃げるのではなく、
そっと居心地の良い場所へ移動できる
そういう環境があるというのも、大事だと感じました

久我山駅前園には園庭があります

これは本当に感嘆したのですが、
砂じゃなくて土を入れていることですね

砂は加工で風でも飛ばないものがあるのですが、
土は乾くと風で舞ってしまいます

ですが、土に触れるというのは子どもたちには貴重な機会で、
都内では泥で遊べる環境があるのを他に見たことがありません

加えて、あえて雑草を植栽しているのも素晴らしいと思いました

それが0〜2歳対象の保育園で整っているというのは、
「子どもにとっての最善」を希求した結果だと思います

隣接する複合施設内にPicowillはあります

ちなみに、この施設内には、
一時保育や病児保育、親子カフェといった機能もあります

Picowillの詳細については法人のHPでご覧いただくとして……

少人数で過ごせる保育室と、
室内でも安全に身体を動かせる設備が整っている
それが最初の印象でしたね

いわゆる障害をお持ちのお子さんには、
自分で身体のスイッチをon/offするのが苦手な面があります

それを援助するには、
身体を動かしたり、動かしてもらったりという時間が大事なのですが、
ここにはそれを十分に保障する環境が整っていました

スイッチのきっかけは、本当にその子によるのです

ジャンプで上下する
伸び伸びと走り回る
ぐらんぐらんと揺れる

そういったオーダーメイドの運動遊びで、子どもの脳は活性化します

その子に合わせた運動遊びができる環境は、
療育には望ましく、そして必須とも言えます

児童発達支援管理責任者(児発管)は、
初めは外部から募って、
現在は法人で育成されているとのことでした

あ、児発管については、
関心ある方は気になると思ったので記載した次第ですので、悪しからず

保育でも療育でも、
子どもにとって望ましい環境を用意されている

それが私の印象でした

さて、皆さんも気になっているであろう、
風の森での保育士の働き方についてふれていきます

まず、担任配置について伺いました

各クラスの担任は、国の配置基準に準じているそうです
担任の数は、他の保育園と同じなんですね

そして、新採保育士は+1としてクラス付にしているそうです
新人がいる場合は担任が増えるということですね

では、担任ではない保育士はどのポジションにいるかというと、いわゆる“フリー”になります

担任が事務仕事を保障する
午睡当番をする
休憩時の保育をする

なんだか、特別なことはしていないように感じますか?

でも、ノンコンタクトタイムが保障されると、
安心して仕事ができるのではないでしょうか

必要な時に、必要な仕事ができる
誰かが自分の仕事を代わってくれる

そういう環境が難しいのが、
子どもを預かっている保育園のネックですからね

そういう安心感の表れでしょうか──

見学に伺った際、クラス担任から掛けられたこの言葉
「いつもはこっち(見学者が立っている付近)にいるんですけど、
 今日はみんなテラス側にいますね」

何気なく、いつもとの違いを説明してくれたのですが──

あなただったらどうですか?
一時だけの来客者に、普段との違いを説明しようと、子どもから離れますか?

私はその時、当たり前のように話を聞いていたのですが、
この来客者にフランクに話し掛ける雰囲気が、他の保育士にもありました

これって、なかなか稀有なことだと思います

自分たちの保育をつまびらかに伝えられる

それは、気持ちに余裕を持って保育をしているので、
普段と違う様子でさえ開示できるのだと、私は感じました

ちょっとしたスタッフの雰囲気に、配置基準2倍の保育士がいるメリットを見たのです

見学の後、野上さんと対話する時間をいただきました

私たちの共通する思いは、
「子どもたちにとっての最善の保育を追求する」ことです

その中で、“人事”は重要な業務になります

私は雇用されている側なので、
人事でできることは“育成”になります

新人や後輩に“より良い”働き方を提示すること、
一緒にその環境を実現することが仕事ですね

あとは、後輩を守ることでしょうか

野上さんは経営者ですから、
“採用”も大きなウエイトを占めるでしょう
どんな職員に働いてもらうか
どんな環境を提供するか
その環境には労働時間や給与なども含まれます

スタッフの人生に関わる、大きな選択を担う立場です

「配置基準の2倍の保育士を配置する」
というのは、経営者としてのひとつの判断ですね

野上さんはこう仰っていました
「先生たちに保育を心から楽しんでほしいんです」

その言葉を聞いた時に、
配置基準の2倍のスタッフを置くというのは、
あくまで手段として選択されたのだな、と私は感じました

「配置基準の2倍」というフレーズは、とてもインパクトがあります
ですが、それが目的となってしまったら、
きっとPicoナーサリの雰囲気は醸成されていなかったでしょう

あくまで、保育士が保育を楽しめる環境を追い求めたからこそ、
見学の中で垣間見えた保育士の姿勢や関わりが現れたのだと思います

今回の見学で、私が見えたものは──
子どもにも保育士にも、アフォーダンスが重要だということでした

アフォーダンスとは、
「自然とそうしたくなるような環境」を意味します

子どもが主体性を発揮できるよう、保育環境を整えるように
保育士が主体性を発揮できるような、職場環境や勤務体系を整える

そのひとつの成果が、
社会福祉法人 風の森には醸成されつつあるのだと思います

最後に、保育者としての野上さんと私の対話をお伝えして、今回の記事を締めようと思います

野上さんの経営理念と、私の保育実践を話し合う中で、
不意に野上さんからこんな言葉をいただきました

「私も理系ですけど、猫月さんも理系ですよね」

これには、笑って応じるしかなかったのですが──
やっぱりそうですよねー
私って、理系思考ですよねー
保育を因数分解する」とか言いますしねー

アドラー心理学や行動心理学を参考に保育をしていると、
「子どもの動機の不等号の向きを変える」
なんてイメージで環境を整えたりします

具体的な例えでいうと──
【部屋の中を走る > 座って遊ぶ】
になっている時、
「座って遊ぼうね」と誘いかけても、
子どもはなかなかそうはしてくれません
だったら、マンカラなどを用意して、
【部屋の中を走る < 保育士とゲーム遊びをする】
と、より「遊びたくなるような環境」を提供すれば良いと思うのです

私は、保育を考えるときに
「ホモ・サピエンスという生物の生態学」だと捉えています

ヒトとはどんな生き物で、
どんな環境での生活が好ましくて、
どんな生活をするとより成長するのか

研究でわかっている生態を根拠にするのが、
より良い保育を提供できると考えているのです

ただ、以上のような話をすると、
「科学を根拠にするのは、人間味がない」
「何だか冷たい感じがする」
と応じられることもあります

私からすると、
「幼い時期から、食べ物の好き嫌いはないのが理想」とか
「相手によって態度を変えるのは好ましくない」とか
思想だけで、ヒトの生態を超えた期待をする方が、
個人的には、よほど人間味からは程遠いんじゃないかなぁと、考えるんですけどね

保育士の養成課程では、初期に「スキャモンの発達曲線」を学びます
あの図解を理解しているだけでも、
子どもにとって困難な、いろいろな事象が想像できると思うのです

こういう理論に基づいた子どもの育ちの解説は、
保護者には通じやすいのですが、
どうしてか同僚にはなかなか通じないんですよねぇ……(苦笑)

理系的な考え方をする私に、
野上さんからこんな話が振られました──

お暇した後にいただいたDMにも同様の内容があったので、
いつかどこかで、このご期待にもお応えしたいですね


さて、今回のPicoナーサリ訪問は、
いろいろな学びをいただく機会でした

人事の部分は私の裁量外ですが、
園舎内の雰囲気作りなどは参考にできると思います

風の森では、現地の見学やオンライン見学も受け付けていますので、
ご興味のある方はHP👇から問い合わせてみてください

社会福祉法人 風の森 Picoナーサリ
杉並区にある社会福祉法人 風の森 Picoナーサリは教育にこだわった保育園です。幼稚園運営実績をもとにした幼児教育のノウハウを活かし、子どもの限りない能力の開花を目指します。

また、保育の雰囲気を見たい方は
Instagram(https://www.instagram.com/pico.nursery/)をご覧ください

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