「ちょっとだけ」と「おねえさんになるひ」

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たのしい絵本

こんにゃちは、猫月です😸

先日、二冊の絵本を紹介しました。

「ペネロペ」と「ルルロロ」という記事に載せてありますので、
ご興味がある方は読んでいただけたら幸いです🤗

今回も二冊の絵本を紹介します。

「ちょっとだけ」
(作:瀧村有子 絵:鈴木永子©福音館書店)

「おねえさんになるひ」
(文:ローレンス・アンホルスト 絵:キャサリン・アンホルスト 訳:吉上恭太©徳間書店)

どちらも、テーマは「おねえさんになる」です。

同じ主題を、それぞれの絵本はどう描いているのでしょうか。
それぞれ、見ていきましょう。

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ちょっとだけ

なっちゃんの おうちに
あかちゃんが やってきました。
なっちゃんは おねえちゃんになりました。
おかいものに いくとき、
なっちゃんは ママと てを つなごうとしました。
でも、ままは あかちゃんを だっこしているので
てをつなげません。
なっちゃんは ママの すかーとを
“ちょっとだけ”つかんで あるきました。

物語は、なっちゃんの家に赤ちゃんがやってきたところから始まります。

なっちゃんは、
“ちょっとだけ”ママのスカートを掴んで歩き
“ちょっとだけ”自分で牛乳を入れることができて
“ちょっとだけ”パジャマのボタンがしめられて
“ちょっとだけ”ゴムで髪が結わけて
ブランコを“ちょっとだけ”ブランコを揺らせることができました。

公園で遊んで帰ると、なっちゃんは眠たくなってきました。
もうお姉ちゃんだから、昼寝はしたくありません。
そこで、こうお願いしました。
「ママ、“ちょっとだけ”だっこして……」

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「おねえさんになる」という
なっちゃんの懸命さが著された絵本です。

なっちゃんの姿とママの言葉に、
感動する😭保護者は多いのではないでしょうか。

私も、好きな絵本の一つです🤗

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おねえさんになるひ

ソフィーは おかあさんと おとうさんと
いっしょに もりに いきました。
もりのなかで、おかさんは ソフィーに ひみつを おしえてくれました。

とても だいじな ひみつです。
「あかちゃんが うまれるの。いっしょに あそんでくれる?」
「うちにかえったら、もう あかちゃん いるの?」ソフィーが ききました。
すると、おとうさんが わらっていいました。
「いやいや、ふゆにならないと、あかちゃんは うまれないんだよ」

物語は、赤ちゃんが生まれるという両親の知らせから始まります。

ソフィーは、ぬいぐるみたちに言いました。
「赤ちゃんが来たら、あななたちはどいてちょうだいね」
秋になりました。おとうさんが言いました。
「やっと秋になったね。早く赤ちゃんに会いたいかい?」
ある日のこと。ソフィーは夜遅くに目を覚ましました。
お父さんが窓の外を見ていました。
「ソフィー、ほら、雪だよ」
その夜、ソフィーの弟が生まれました。

ソフィーの弟は泣いてばかりです。
ソフィーのおもちゃをあげても、大事なお人形も、気に入りません。
「いつになったら、赤ちゃんは帰るの?」ソフィーが聞きます。
お父さんも、お母さんも、忙しくて遊んでくれません。
ソフィーは独りぼっちでした。
大事な人形も投げ捨てると、空に向かって大声で泣き始めました。
「お姉さんになるって、大変だね」
お父さんはソフィーをぎゅっと抱きしめました。

ある日のこと。ソフィーはとても早く目を覚ましました。
お父さんが窓の外を見ていました。
「ソフィー、春が来たね」
ソフィーは、今年初めての花を摘んで、弟にあげようと思いました。
弟に、春が来たことを教えたかったのです。

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個人的な印象として、
お父さんの出番が多いですね。
特に、赤ちゃんの存在にソフィーが葛藤を覚えるシーン
外に飛び出した彼女を迎えに行ったのはお父さんでした。

そして、赤ちゃんのことを肯定的に捉えられないソフィーの思いも
お父さんはそっと抱きしめるのです。

なっちゃんの気持ちと、ソフィーの気持ち

なっちゃんは、
赤ちゃんのお世話をするお母さんの姿を見て
自分の思いは口に出さず、
自分でできることを頑張っています。

ソフィーは、
自分でできることを弟にしつつも、
その思いを正直に表現しています。

どちらが正しいとか、美しいとか
そういう話ではなく、
ただ、どちらの子どもの気持ちも、
同じく尊いと思うのです。

そして、それぞれが抱いている思いに気付き、
その思いにどう向き合っていくか。

「お姉さんなんだから」
「お兄さんなんだから」

そういう言葉は、まだあるのでしょうか?

兄や姉になるのは、
子どもが望んでそうしたわけではありません。
たまたま、生まれた順がそうだっただけなのです。
それは、兄姉もそうですし、弟妹も同じです。

子どもたちの思い、行動、言葉…
それらと向き合うときに、
大人として、親として、
どう関わっていくことが最善なのか

正解はないですが、それだけに常に考えていきたいことですね。

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ということで、
今回は「おねえさんになる」をテーマにした絵本2冊を紹介させていただきました🤗

あなたがこの絵本を手に取っていただけたら
絵本お届け隊として嬉しい限りです。

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