Q&A:子育て経験のない保育士が、子育て支援をできるのでしょうか?

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コルクボードに相談が貼り付けられている。「子育て経験のない保育士が、子育て支援をできるのでしょうか?」(A question is posted on a corkboard: "Can a childcare worker with no experience raising children provide childcare support?") みんなのQ&A

こんにゃちは、猫月です😺

今回は、いただいた質問に回答していきます

レツキ
レツキ

猫さん、子育て支援って難しいですよね
うちにはまだ子どもはいませんから、
私には子育て経験ってないんですよね

猫月
猫月

そうだねぇ……育児書を参考にするときは、
著者が2人以上の子育てをしているか?
なんて意見もあるしねー

レツキ
レツキ

猫さん家は一人っ子ですもんね
そういう『自分にはわからない』感覚を
保育士は支援できるんでしょうか?

猫月
猫月

私は、子育て支援で大事なのは、
あくまで今のその子の成長の姿と、
少し未来の見通しを共有することだと思ってる

私自身は子育ての経験はありますが、
それは我が家だけのものです

この経験がどの家庭でも当てはまるかと言えば、
やっぱりそれぞれの家庭で異なると思うのです

私が保護者との子育て支援で大事にしているのは、
その子の発達の事実を共有することと、
保護者に今後の見通しを持ってもらうことです

今は悩ましく感じることも、
ちゃんと成長に繋がってますよ

それを伝えつつ、
子育てが喜ばしいと感じてもらえるように
下支えしようと思っています

ということで、今回は保育士と子育て支援のお話をしていきます

子育て支援で、若手の保育士が不安になるのは、
「自分がどんなことで役に立てるのか」
この実態が不明瞭だからなのではないでしょうか

私は、子育て支援をするときの保育士は「情報屋」だと考えています
・保育している子どもの姿
・これからの成長の見通し
・成長に望ましい環境や関わり方

私たちは、こういった情報を持っていますし、
保護者に伝えることで子育てに役立ててもらえます

育児書などでも、子どもの育ちの見通しは持てますが、
それはあくまで“一般論”です

保育士が提供できるのは、
その子に合わせた“オーダーメイド”の情報です

また、目の前の保護者に合わせた情報を提供することもできますね

仕事と育児であっぷあっぷしている保護者には、
「まずは、これからやってみませんか」と
提供する情報の内容や量なども必要なものに特化できます

情報は、子育て経験の有無によらず、
保育士の専門性があれば提供できますよね

その専門性が大事なんです

次に「子育ての経験は+αまで」についてお話します

これはとある先輩の言葉ですが──
「私はこのやり方で、2人を成人まで育てましたから!」

育児の悩みを相談した時に、こう言われたらどう感じますか?

成功例として参考にしようと思うかもしれませんし、
「それは、おたくの事情ですよね」と一歩引いてしまうかもしれません

私自身は、保護者との対話の中で、
自分の子育てについては触れないようにしています

「そうそう、うちの子も同じようなことしたわー」と
雑談的に話すことはあっても、
実践例として自分の子育てを語ることはないです

それは、あくまで一事例でしかないからです

そもそも、子育てには正解なんてものはないです
仮にあったとしたら、みんなが同じ人生を歩むことになってしまいますからね

一卵性双生児だって別の人生を歩むのに、
「このやり方なら、育児はうまくいきます!」
なんて子育て方はないのです

子どもの育ちは、その子だけのものです
ヒトの発達に順序はあっても、
それが伸びゆく環境や関係性は各々によるのです

保育士が自分の子育てを根拠に子育て支援をするのは、
実際の子どもを見ていないともいえます
別の個人ですからね

「あったあった、そんなこと」
と共感することはできてるくらいが、
子育て経験のメリットだと私は思っています

レツキ
レツキ

子育ての経験はなくても、
子育て支援はできるというのはわかりました
でも、自信はないですね…

猫月
猫月

何言ってるの(笑)
レツキはまだ若いにしても、
保育してきた子は100人を越えてるでしょ

レツキ
レツキ

あ…そうですね!
私だって5年以上保育士やってますから、
100人どころじゃないです

猫月
猫月

保育士には専門性と、
たくさんの個性と過ごしてきた経験がある
それを信じて良いんじゃない?

子どもはどういう順序で育つのか
どういう環境で育つのが望ましいのか
環境としての大人は、どんなスタンスで臨みたいか

子どもとの向き合い方に正解はないにしても、
やっちゃいけないことはありますし、
ざっくりとmore betterな関わり方はあるわけです

それに、保育園という
保護者と離れた社会での子どもの姿を知っているのは、
保育士以外にいませんからね

保育園は、子どもたちが家庭以外に所属するコミュニティです
「社会での振る舞い方」を学ぶ場であり、
成長する環境でもあります

家庭での姿と、保育園での姿は、
子どもは変えているはずなのです

それを実際に目にすることのない保護者に、
共有できるのは、私たち保育士です

私は、保育士は“子育ての伴走者”だと考えています

例えばイヤイヤ期、やっぱり保護者は大変だと思います

「そろそろ、しんどさを感じる時期ですね」
「でも、成長の過渡期ですよ」
「しんどく感じるけど、子どもはちゃんと育ってますからね」

伴走者だからこそ、
子どもの発達・成長も伝えられるし、
「親としては、なんだかんだ辛いですよね」にも共感できる
そして、ちょっと未来の見通しも伝えられる

そういう存在がいることで、
保護者は子育てにポジティブになれるし、
成長を楽しみにもなれると思うのです

それには、ただ共感するだけでは難しくて、
保育士としての専門性が合わさって発揮できるものです

その専門性は、子育ての経験があるかどうかではなく、
保育士としてどう研鑽を積み、
どう子どもと向き合ってきたかが活きてくるものです

あなたが保育の中で毎日培ってきたものがあれば、
子育て支援は十分にできると思いますよ

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