こんにゃちは、猫月です😺
「座っていられない」
「食事でこぼすことが多い」──
子育てをしていると、そんな姿に出会うこと、ありますよね

いるいるー!
椅子をガタガタさせるし、
毎回のようにスープをこぼす子!!

実感がこもってるなぁ…💦
大人からすると、集中力がないように見えるし
集団生活の中では「困った子」って思うかもね
私も子育てをしていて感じていましたが、
子どもは“大人しくする”ことが苦手ですよね
どこでも走るし、登るし、飛ぶし…😅
でも、そうした“できない”、“止まらない”には、
実はちゃんと理由があります
子どもが順調に育っていくためには、
いろいろな遊びの体験と、くり返しの経験がとても大切なんです
今回は、その理由を“因数分解”するように、
子どもの「運動遊び」について、
家庭でもできる視点でわかりやすくお話ししていきます
▶️ 妻(会社員)が「わかりやすい!」と育児の参考にしていた一冊です
身体の発達は「上から下」「中心から末端」
まず、基本のおさらいです
人の身体の発達には順番があります
「上から下へ」「中心から末端へ」といった流れです
赤ちゃんの成長を見ていると、
それはわかりやすいでしょう
まずは目で周囲の大人の動きを追い、
口でいろいろなものに触れようとする
自分の手もはむはむしますよね
次第にその手を伸ばすようになり、
興味のある物を掴もうとする
やがて寝返りを覚え、ハイハイし、やがて歩き出す─
この順番は、身体がしっかりと発達しているからこそできること
途中を飛ばして、いきなり歩けるようにはなりません
例えば、両足跳びが苦手な子がいたら、
その前に必要な「上半身のバランス感覚」が
育っているかどうかを見てみます
ジャンプって足の運動のようでいて、
慣れるまでは腕を振って跳ぶでしょう?
指先の動きが苦手なら、
手首や肘、肩の発達を見直します
腹這いでスムースに進めるかとか、
よじ登りができるか、などですね
そんなふうに、発達の“現状”を探り、
“詰まりがどこか”をたどるのが大切です
意外と見落としがちなのが「座る」という動作
実はこれ、かなり高度な“運動”なんです
「ただ座っているだけでしょう?」
と思うかもしれませんが、
安定して止まっているのって実は難しいんです
子どもの頭の重さは大人とそんなに変わらないのに、
それを支える全身の筋肉はまだまだ未熟ですからね
想像してみてください─
ボウリングの球を首の上に乗せて座りつづける…
大人でも無理ですよね(笑)
でも、子どもたちはそれに近いことを、
毎日がんばっているんです
「じっと座っていられない」のは、
単なる“集中力不足”ではなく、
必要な筋力や運動がまだ育ち切っていないサインかもしれません
そんなときは、「ちゃんと座りなさい」と言う前に、
その子の“どこまで伸びてる?”を見直してみてはいかがでしょうか
身体は「道具の基本」
私たちは毎日、
スプーンや箸、鉛筆といった“道具”を使っています
でも、その道具を自在に扱うためには、
もっと基本的な道具──
つまり、自分の身体を思い通りに動かせることが必要です
例えば、乳児期の「手づかみ食べ」はとても大切
大人からすると、汚さないで食べてほしい…
と思うかもしれませんが、
実は“思った通りに手を使える”ことは
一生ものの技術なんです
たっぷり手を使う経験を積むことで、
やがて細かい指先の操作ができるようになり、
箸やハサミも自然と使いこなせるようになります
「汚されるのは困る…」というのは、
あくまで大人の都合ですからね
子どもの成長を願うのであれば、
でも、多少は汚れても、
子どもの“身体の準備”をしっかり育ててあげる方が、
ずっとずっと将来のためになります
排泄も、実は立派な“運動”です
身体の中にあるものを、自分が意図して溜めておく、排出する
思ったように動かせるようになるから、
トイレまで我慢して、適切な排泄ができるんですよね
トイレトレーニングは、うまくいかなくても
「自分の身体を意識する経験」を重ねていくことが大切です
「濡れることがあっても大丈夫」
「自分の身体を知る時間なんだ」と思って、
子どもの挑戦を温かく見守ってあげてくださいね
「考える力」の根っこは「運動」
「考える力」というと、
絵本を読んだりパズルをしたり、
知育遊びが思い浮かぶかも知れません
でも、その根っこにあるのは「運動」です
身体が思い通りに動かせるようになってくると、
子どもは「できた!」「次はこうしたい!」と、
自分の身体をどう扱うか、どんな動作をしようかと
考えるようになります
たとえば鬼ごっこ
走るだけでなく、止まる・曲がる・跳ぶ・よける…
たくさんの身体操作が必要です
子どもに持久走をさせるよりも、
短時間の鬼ごっこの方が運動神経を育てるとも聞きます
そのひとつひとつを試行錯誤する中で、
子どもたちは“自分の身体の使い方”と
“今度はどうすればいいかな?”を、
しっかり考えています
時には、ぶつかったり、転んだり…
そんなことも間々ありますよね
でもそれは、“考える”ことが育つ過程で見える姿
「しっかり見て!」と大人はいうけれど、
瞬間的に考察して判断ができるようになるには、
そういった失敗と思われるような経験と
試行錯誤の積み重ねがあってこそなんです
この「こうすれば、こうなる」という感覚は、
考察や予測といった“考える力”を育てていきます
大人っぽくいうなら”PDCAサイクル”ですね(笑)
考えて行動することが無意識でできるようになっていくと、
「考える」こと自体が苦でなくなります
それはやがて学校での学びや机上の活動にもつながっていきます
だからこそ、幼児期にたくさん身体を動かすことは、
子どもの“考える力”や“学ぶ意欲”の土台作りになるんです
「見る」「聞く」も立派な“運動”
最後にもうひとつ
運動と言うと、
どうしても「走る」「跳ぶ」といった大きな動きが思い浮かびますが、
実は「見る」「聞く」「触れる」といった感覚も、
すべて“運動”なんです
注目したものに目を向ける、
それを追いかける、
聞きたい音だけを選んで聴く、
そおっと触れる…
そんな動きも、身体と脳をフル活用した立派な運動です
目のピントを合わせるのも筋肉ですし、
見たいものに合わせて首の動きを調節するのも筋肉ですよね
だから衰えてくると、老眼になるわけですが…🔍
子どもと一緒に歩きながら、
花を探したり、飛んでいる鳥を指で追ったりするだけでも、
ちょっとした育ちにつながっていくのです
その子に「なんだか気になる姿」があるときは、
その前段階の“身体の発達”をじっくり見つめ直してみてください
大人自身も、自分の身体に意識を向けてみると、
意外な発見があるかもしれませんよ
【まとめ】今日からできる、ちょっとした“因数分解”
最後までお読みいただき
ありがとうございます
子どもを見ていて
「座れない」とか「苦手が多い」とか感じたとき、
ただ言葉で指摘するだけでなく、
少し立ち止まって、その“根っこ”を考えてみてください
その子の「できない」は、
意欲や集中力の問題の前に、
身体の発達という“土台”が
まだ整い切っていないだけなのかもしれません
まずは大人が、自分の身体を意識して動かしてみるのも良いきっかけです
明日は、子どもと一緒に寝返りごろごろ遊びでもしてみませんか?
きっと、気づくことがあると思いますよ
▶️ ゴロゴロしながら、身体を使ってラクになりましょう♪
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