子どもの手から、生まれる世界 #2

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子どもの手から、生まれる世界 #2「それは子どもが作りたいもの?」のサムネイルです。制作遊びは、取り組む前に「感じる」「ふれる」といった体験が大切だと思います。例えば、こいのぼりを見て『何?あれ』『欲しいな』という子どもに、「やってみる?」と誘いたいのです。保育所保育指針の視点から、子どもの“表現”を見つめ直します。 こんな遊び、どう?

こんにゃちは、猫月です😸

新年度が始まってすぐ
保育園ではこいのぼりの制作に取り組む園がたくさんあります
でも私、毎年この時期にちょっと不思議に思うんです

入園したばかりの子どもたちは
まだ“こいのぼり”を見たことがない
なのに、なんで作るんだろう?と

保育士としての準備や行事の流れももちろん大切です
でも、子どもの心の中に
「つくってみたい!」という気持ちが生まれるためには
“出会い”が先にあるべきではないかと
私は感じています

たとえば、ある日ふと空を見上げて
こいのぼりが泳いでいるのを見つけたとします
子どもが「あれ、なあに?」
「お魚が飛んでるの?」と目を輝かせた――
その瞬間こそが、“表現”の意欲に火が灯るタイミングです

「作りたい!」という気持ちは
「知った」あと、「感じた」あとに生まれるもの
だから、「こいのぼり制作」は
「こいのぼりとの出会い」のあとにこそ
意味があるのだと思うんです

もちろん、行事の準備やスケジュールもあるなかで
制作の予定を立てるのは現場として必要なことです
でもその中にあっても
「これは本当に、今この子が作りたいものかな?」と
一度立ち止まって考えることは
とても大切だと思います

つまり、“今日は○○を作ります”という大人の都合ではなく
「子どもの感じたこと・心が動いたこと」を起点にした表現を
保育の中心に据えたいのです

予定に合わせて行う制作ではなく
「見た!」「知った!」「やってみたい!」という気持ちから始まる表現を
子どもの心から湧き上がる『つくりたい』を
ていねいに見守っていきたい

そんなふうに私は思っています

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