子どもたちの話し合い

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やってみたよ!こんな保育

こんにゃちは、猫月です😸

「もうすぐ発表会だなぁ」
「できるだけ、子どもの意見を取り入れたい!」
「でも、発言する子って決まってるよね…」
「意見が割れたとき、どうしようかなぁ」

なるべく子どもの考えを取り入れたい
そう思いながらも
実際に子どもたちの話し合いには
いろいろと悩みがついて回りますね…

私も、「話し合いをする」
子どもたちに提案したものの
実際にはどう進めたら良いのか
よくわかっていませんでした

意見を決めるときも
できるだけみんなが納得する形にしたいのですが
多数決じゃんけんで決めたこともありますし
意見が同数で真っ二つになったこともあります💦

多数決だと、少数派は不満が残る
じゃんけんって要は運任せで、公平ではない…

もう、どうしたら良いのっ?!😱

そんな悲鳴を上げた日もありましたが、
では、今はどうしているのかというと
ちょっと工夫しながら
子どもたちの話し合いを進めています

今回は、子どもたちの話し合い
私が心掛けていることについてお話していきます🤗

Canva Pro

大人の会議で大事なことは?

子どもたちの話し合いですが、
参考にしたのは大人の会議方法です

そうか!「会議」はこうすればよかったんだ(齊藤正明🄫マイナビ新書)

どうしてこの本を手に取ったかと言えば、
もちろん保育園の会議を円滑化したかったからです

でも、内容を読んでいるうちに
「これ、子どもの話し合いでも使えるよね」🤔
と思ったのでした

本の中で参考になるものはいろいろあるのですが、
私の心にフックしたものがあります

会議進行のキモは二つだけ
「アイデア出しと、まとめる過程は、必ず分ける」
(中略)
 アイデア出しの段階では、一切の制限を取っ払うんです。
 そこで初めて皆に、参加者意識を芽生えさせることができます。グッと発言しやすくなるわけです。そして一つでも発言できると、その会議に参加した意義を感じて、決定事項を守ろうとする気持ちが芽生えるのです。

そうか!「会議」はこうすればよかったんだ 第2章より

加えて、もうひとつ

「アイデア出し」の効果的なまとめ方とは
(中略)
 ここは、アイデアを要約してホワイトボードに書くのが一番です。今、会議で話し合っている内容を、ホワイトボードに書きだすことで全員が視覚化できると、参加者の理解度が上がります。

そうか!「会議」はこうすればよかったんだ 第3章より

アイデアが出た時点で意見の評価が始まってしまうと
発言者の意欲が削がれますし
あとに発言する人も億劫になりますよね
まずは、アイデアを受け止めることが大事なんです

そして、アイデアを受け止められたと認識するためには
視覚化=文字化するのが最善ということです
自分の意見が文字になることで
全員に共有されたと意識しやすくなるんですね

子どもの話し合いで参考にした書籍がもう一つあります

トヨタで学んだ「紙1枚!」にまとめる技術【超実践編】(浅田すぐる🄫サンマーク出版)

浅田さんのまとめる技術は
書籍を読んでいただくとして(笑)

私が参考にしたのはchapter4の
「やりたいこと100本ノック」でした

やりたいこと100本ノックも
詳細は書籍を読んでいただくとして(笑)

簡単にいうと、
今年やりたいことを100マス(128マス)に書き込むんです
意地でも全部のマスを埋める
で、内容が似ているもの、重複しているものは
自分にとって重要なんだと認識できる
という感じなんですけどね

自分の意見と友だちの意見を把握するのに
この手法は活かせるんじゃないかと思ったんです

「あの子のアイデア、自分のと似てるなー」
「あの子の意見、面白いから広げたいな」

そんな感じで話し合いが展開したら
全員が納得感を得られるんじゃないかと考えたんです

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書き出したら、全員が意見を出した!

上手く行くかは分からないけれど
子どもたちの話し合い
担任していた5歳児25名と実際にやってみました

結果は…

まさかの全員が発言!😳

正直なところ
(まぁ、何だかんだ言っても発言しない子もいるだろうなぁ)
(新入園児もいるしなー)
(初めてだし、今後に向けての経験ってことで…)
と思っていた私、子どもたちに平伏です🙇

意見を文字に起こすというのは
想像していた以上にインパクトがあったようです
これまでの話し合いで発言の少なかった子も
自分から手を挙げていました

大人が促さなくても
本当は自分の意見を持っていた
ということですね

そう考えると
これまでの話し合いの進行は
その子たちにはつまらなかったんだろうなぁ🙇🙇🙇

話し合いの経験を重ねながら
年末の発表会の頃には話し合いにも慣れてきました
「不思議の国のアリス」を演じようということになり
何を出演させたいか子どもたちに尋ねました

👇は、子どもたちと話し合った時の例です

実物でなくてごめんなさい
ざっくりと、こんな感じだったと思っていただければと思います

これね、最初のアイデア出しではアリスがいなかったんですよwww
ねこは、チェシャ猫
うさぎは、時計ウサギと三月ウサギ
だったみたいなんですけど
クイーン・オブ・ハートもいないし…

ま、アイデア出しですからね
これを元に、意見をまとめていくのです🤗

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意見をまとめていこう

全員のアイデアを出してもらって
そこから意見のまとめをします

「似てそうなものはある?」と
最初は投げ掛けていたのですが
この頃には自分たちで
意見のグルーピングみたいな作業をするようになっていました

好きに意見を出した後で
「これは、劇に向いていないかも」
という判断をする子もいました
(せっかくのアイデアなので、背景に隠しキャラとして取り込みましたけどw)

少数意見だったけれど
面白そうだからもっと増やそうとしたものもあります
👆の例だと“ちょうちょ”ですね
他の虫も増やそうということになり
さらに「虫が住んでいるのは森だ」と
森の場面を作ろう、と展開していきます

逆に意見が絞られたのは
“でんせつのいきもの”です
伝説の生き物を登場させたい子たちに預けた結果
「フェニックスにする」とまとめてきました
全部が登場しても良かったんですけどねー
「一番キレイそう✨」ということでした
その判断基準も、子どもたちならではですね(笑)

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主体性って、こういうことかなぁ

あくまで私の事例なので
これが保育の正解というわけではありません

工藤勇一さん(横浜創英中学・高校校長)は言います
「民主主義とは、
 誰一人取り残されることのない社会のこと」
だと

👆の話し合いで
子どもたちの納得感は得られました
結果として、保育の準備がスムースだったのも事実です

保護者にも経過を伝えてきたので
内容が突飛でも
子どもたちの決めたことだと
応援していただくこともできました

一方で、
同僚や園長からは
「大人の会議法を子どもに使うのか?」
「子ども任せにしたら収拾がつかなくなる」
と反発も受けました

誰一人取り残されることが無いならば
同僚も巻き込む方法も模索していく必要があるのだと思います

クラスによって保育の質が異なるのは
保育園という“組織”としては
デメリットにも成り得るのです

大人の話し合いも、改善していかなければいけませんね

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あくまで一つの事例ですが、
書籍を含めて参考になれば嬉しいです

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