【Q:保育士は天職だと思いますか?】

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みんなのQ&A

こんにゃちは🐈猫月だんくるおすてうすです

質問・相談をいただきました

友人からは天職だね!と言われますが、
自分ではそうは思いません。
同僚の凄さに圧倒されて、
自分の成長してなさに焦るばかりです。
加えて自分に余裕が無いと
子どもの泣き声に軽くパニックになってしまいます。
向いてないから転職しようかとも思うけれど、
子どもの成長を見守るのはとても嬉しく、
思い悩んでいます。

『天職』
出逢うことができたら、良いですよね~😄

結論を言いますと、
私は保育士を20年近く勤めていますが、
天職かどうか、私には分かりません(笑)

私は、職業は“手段”と考えています。
自分のやりたいこと(保護者の伴走者)のために、
保育士が都合良かっただけなのです。
目的により合致する仕事があれば、転職します

相談者さんが悩んでいる点は他にも
「自分の成長を実感できでいない」
「保育に余裕がない」
転職も考えるが、子どもを見守るのは嬉しい」
など、いくつか伺えます。

今回は『職に就くとは?』を中心に、
相談された内容について、
お話ししていきたいと思います。

▶職業は“手段”

先程もお話ししましたが、私にとって職業は“手段”です。

あくまで
人生でやりたいことがあって、
そのための手段=職業がある
何かを作りたい、
必要とする人に届けたい、
美味しく食べてもらいたい、
頑張る誰かの手助けがしたい…
人生でやりたいことは、人それぞれです。

スポーツ選手や音楽家のように、
職業自体が人生のやりたいこととする選択肢もありますし、
プライベートでやりたいことの資金を稼ぐために、
高収入の職業に就く選択肢もあります。
それこそ、お金は不労収入で稼いで、
職業には就かないという選択肢だってあります。

保育士だって、
「子どもが好きだから」
以外の志望動機もある。
現に私は、
保護者支援のために保育士が都合が良い
と思っていますし。

何となく、
一度就職したら辞めないのが美学
みたいに思っていませんか?
でも、職業選択の自由
憲法で認められています。

何人も、公共の福祉に反しない限り、居住、移転及び職業選択の自由を有する。

日本国憲法第22条第1項

もちろん、敢えて職を転々とする必要はないのですが、
一度の就職で、生涯働ける職場と巡り会うって、なかなか難しいと思うんです。

私の場合は、異動があるので、
いくつもの保育園で働いていますし、
児童福祉施設や障害者の支援員も経験しています。
場合によっては、事務職に回る可能性もありますしね。
擬似的な転職というのでしょうか。
そういう意味では、
自分の可能性を広げられる職場に勤めているなー、
とは感じています。

相談者さんが、
自分の人生で何を大事にして、
保育士という手段を選んだのか

そこをもう一度、見つめ直してもらえたら、
今後の展望も見えてくるのではないでしょうか。

▶私、成長してる?

保育士が成長を感じるために、
【水準】が欲しいなぁ、とは常々考えていることです。
『○○ができたら、5級』
『次は□□を目指しましょう!』
みたいなフローチャートがあったら、
自分の成長って実感しやすいですよねー。

学生時代は、これが明確だったんです。
そう、テストがあったので。
自分がどこまで伸びているのか、数字で示してくれました。

保育の場合、数値化するのは難しいです。
相手は子どもで、対人スキルですしね。
でも、計ろうと思えば計れるんですよ?
保育士の成長🌱
それは、保育所保育指針です。

保育所保育指針には、
保育士として目指す保育の具体的内容が示されています
それに則った保育ができたかどうか、
そこはひとつの指標になります。
もちろん、点数化されるわけではないので、
どこまでやれたのか自分の中で噛み砕く必要はあるのですが。

ただね、自分で100点を目指す必要はないとも思っています。
保育所保育指針ですからね?
保育所(園)という組織で高みを目指すのであって、
個人で100点を目指す必要はない

組織の仕事にどれだけ貢献できたか、なんです。

例えば、
手先が器用な人なら、
制作遊びの準備に力を発揮する
運動が得意な人なら、
子どもに運動遊びへの興味を持ってもらう
それぞれ十分に保育へ貢献したことになりますよね。
目に見える成果ばかりではなく、
泣いていた子が安心したとか、
昨日より一口多く食べてくれたとか、
子どもの笑顔や関心を引き出せたなら、
そこは自分の成長だと自負して良いんです👍

子どもの成長と同じく、
保育士の成長だって、
スモールステップですからね👣

▶楽してなんぼ♪

相談者さんは
「子どもの泣き声に軽くパニックになってしまいます」
ということでしたが、
それは自然な反応です。
泣き声は、外敵から守ってもらうために発します
身近な大人に、警戒させるためのシグナルなんです。
だから、子どもの泣き声を聞くと、人間はセンシティブになります

とはいえ、現代社会では外敵に襲われるというのは、
なかなか無いシチュエーションですよね。
社会構造とヒトの本能が、乖離してしまっているんです。
泣き声で不安になること自体は、問題の無い反応です。

ただ、保育士が泣き声を聞く度にセンシティブになっているては、
仕事に差し支えがありますよね。

ではどうするかというと、
楽をすることです。

楽をすると言うと、「手を抜くのか?!」と思う人が多いかも知れません。
これ、悪いことじゃないんですよ?
だって、人の歴史は「楽をする」の追求ですから。
自分で遠くまで歩くのを楽にしたくて、
馬に乗り、馬車を作り、自動車を発明した。
食料採取を楽にしたくて、
畑を耕し、家畜を育て、食品工場を作った。
ですよね?

保育だって同じです。
予算に限りはありますが、
子どもの遊びで役立ちそうな物は、購入すれば良いですし
面白そうな遊びは、専門の講師に学べば良い。
ピアノが苦手なら、CDでもアプリでも使えば良いし
ダンスや劇遊びなら、動画を利用したって良い。

ただ、自分がどこに課題を抱えているかの振り返りは必要です。
自分の「得意」「不得意」が分かっていれば、
どこで利便性ある物に頼れば良いかが分かります。
闇雲にアレもコレもと望んでいると、
それはそれで振り回されてしまいますからね。

先程の成長を実感することと併せて、
自分が発揮できることと
何かで楽にしてもらうこと
そこで自分を観察するのは、
どの職に於いても大事な“仕事”の根っこですよ?

▶子どもを見守る

「子どもの成長を見守るのはとても嬉しい」
とのことですから、
悩みつつもやり甲斐は感じていらっしゃるのでしょう。

ところで、その“嬉しさ”
どこから感じていらっしゃいますか?
保育の手応えですか?
それとも子どもの姿ですか?
保育士であるならば、
子どもの成長にどう関わったのか
そこが大事だと思います。

私は、保育の軸として
『子どもは、子どもたちの中で育つ』
を置いています。
子どもの成長する力を信じ、
その成長が、子ども同士の関わりで得られた時が、
保育士としての仕事ができた時だと思っています。
子どもの成長を「見守る」というのは、
大人の力を最小限で、ということですからね。
ちょっともどかしい思いをしたり
あそこは口を出すべきじゃなかったなぁ…
なんて反省をすることもザラです。

そういう、日々の関わりを振り返りつつ、
『子どもの成長こそ嬉しい』と思えるなら、
きっと保育士はやり甲斐にあふれていますし、
続けるのは楽しいと思いますよ♪

最後までお読みいただき、ありがとうございます。
今の仕事に疑問や不安を感じたら、
まず、自分の原点を振り返っていただけたらと思います。

自分のやりたいことは?
それを達成するのに必要な物は?
仕事で達成する?
 プライベートで達成する?
他の仕事の方が都合良いかも?
自分の得意・不得意は?
何にやり甲斐を感じてる?


それらを整理すると、
今後の展望が見えてくるのではないでしょうか。
私の見解ですが、参考になれば幸いです。

転職活動をしたこともあるので、
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