こんにゃちは、猫月だんくるおすてうすです。
今回はタイトル通り、私が“転職活動”をしてみた話です。
転職を考えている方も、そうでない方も、
参考になれば幸いです。
ある日“転職活動”をしてみた
▶転職サイトと転職エージェントの違い
みなさん、「転職」をするとなると、どんな方法を思い浮かべますか。
「ハローワーク」という公共機関もありますし、
知人からのコネクションというのもありますね。
あとは、自分で起業するという道もあります。
インターネットで検索をかけると、
「転職サイト」と「転職エージェント」が出てきます。
ところで、転職サイトと転職エージェントの違いってなんでしょう?
「転職サイト」は、簡単にいうと求人広告です。
企業・事業所の求人募集を掲載して、広告収益を得ています。
言い方は雑ですが、転職が成立しようがしまいが
広告掲載料で稼いでいるので、バンバン求人募集を載せています。
採用のやり取りは、求人している企業任せです。
「転職エージェント」は、人事採用支援です。
転職希望者と求人募集企業のマッチングが成立した時のみ、成果報酬が得られます。
マッチングが成立することで収入が得られるため、
転職者と企業の仲介が非常に丁寧になります。
無理なマッチングをさせても、
長期的に働ける関係でないと転職希望者からも企業からも信頼が得られませんからね。
(ただし、報酬を中心に考えて
信頼の置けないマッチングをするエージェントもいますのでご注意を⚠️)
エージェントは、履歴書や職務経歴書、面接支援など、丁寧に転職活動をサポートしてくれます。
それ以前に、転職者の意向を聞き、どんな職種、業務が向いているかなどもアドバイスをしてくれます。
場合によっては、転職しないことも薦めてくれます。
ざっくりですが、こんな違いがあるのです。
▶転職エージェントに登録してみた
というわけで、私は転職エージェントに登録してみました。
私が登録したのは、
「JACリクルートメント」
「マイナビエージェント」
「リクルートエージェント」の大手エージェントと、
「このゆび保育」です。
「JACリクルートメント」は、
ハイクラス転職(年収600万円以上)が中心です。
専門職や外資系企業、管理職としての転職に強いエージェントです。
30〜50代向けの転職が多いとのこと。
「マイナビエージェント」は、
20代から利用できる転職エージェントです。
JACリクルートメントでは敷居が高いと感じられる方には、
こちらの方が向いているかもしれません。
第二新卒と呼ばれる世代向けとも言われますね。
「リクルートエージェント」は、
業界最大手なので募集企業の登録数が多いのが強みです。
言わずと知れたリクルート社ですからね。
「このゆび保育」は、
保育者向けの転職エージェントです。
規模は小さいですが、その分丁寧に親身に求職者の希望や志向を聞き取ってくれます。
(代表者の阿部さんは、私の知人です😄)
エージェントにも得意・不得意があります。
ですから、自分の意向に沿ったエージェントを利用することが大事です。
ちなみに私は、両学長のリベラルアーツ大学を参考に
エージェントを選びました。
あと、登録や利用自体は無料です。
転職が成立しても、報酬を支払うのは雇用者なので、
転職活動に際して料金が発生することはありません。
そこは、転職を検討している側としては、安心ですね♪
▶転職エージェントと面談してみた
転職エージェントに登録すると、具体的な活動が始まります。
まず、転職の方向性や適性、自分の市場価値を探るために
担当エージェントと面談を行います。
その下準備として、履歴書と職務経歴書を作成することになるでしょう。
履歴書と職務経歴書を書くという作業は、
自分自身を見つめ直す絶好の機会です。
自分がどんな人物であるのか、
どんな業務に携わってきたか、
経歴の中で何を獲得してきたのか。
自分のセールスポイントや、強み、
また他の業界で持っているスキルをどこまで活用できるかなど、
いろいろなことが分かります。
そして、エージェントと連絡をする中で、
思っていた以上に自分には価値がある経験があったと知ることもできます。
一方で、転職に際してさらに獲得しなければならないスキルも分かってきます。
基本的なところだと、パソコンのWordやExcelの技能ですね。
文書作成と表計算の基本は、最低限求められます。
「パソコンは苦手」では世の中では通用しません。
加えて、英語力も求められます。
英検2級(高校卒業)程度の英語力は欲しいところ…
高校の授業は大事だったと痛感させられます😨
(要は、その程度の語学力がないと、マニュアルが読めないのです。)
もし、保育士以外の職業へ移りたい方は、
ここは準備しておいた方がよろしいかと思います。
面談する中で、3つの軸を提言されました。
“職種”と“収入”と“場所”です。
この内、どれを重視するのかを考える。
裏を返すと、残りの二つは諦める覚悟がないと、
転職は成功しないということでした。
「今の仕事よりも、
好きな仕事ができて、
収入が増えて、
通勤時間が短くなる。」
なんて転職はないわけです。
今の仕事と比べて、何を改善したいのか。
その軸を決めて、転職活動をする必要があるということです。
もう一つは、書類選考の通過率です。
希望する転職先に就職希望の書類を提出して、
二次選考に通る率ってどのくらいだと思いますか?
10%前後だそうです。
とあるエージェントでは、
「まず募集のある企業から20社に申し込みましょう。」というのがスタートでした。
正直、結構きつい作業です。
私の場合、募集のある企業の採用条件を見ると、
まず英語力で弾かれます。(英検は3級までしか持っていませんので…😓)
英語力が問われない企業でも、
「修士以上」が当たり前みたいなことも。
大学院へ行っているということは、
英語論文の読み書きができるということですからね。
英語、マジ大事👍
「あー…自分が申し込める企業自体が、多くないんだぁ」を染み染み感じました。
ただ、履歴書と職務経歴書を公開しているとスカウトがかかることもあります。
企業側から「あなたに興味があります」を伝えてくれるわけですね。
エージェントのお話だと、
保育士はホスピタリティが高いので、
営業職には転職が決まりやすい傾向にあるそうです。
具体的には、保険会社や不動産関係の企業からお声がかかります。
塾講師などもあるそうです。
(ただし、フランチャイズには要注意⚠️)
▶転職先を訪問、面接してみた
転職活動の中で、いくつかの保育園へ伺いました。
そこで得られるものがありました。
まず、自分の職場と他の職場の違いが分かる。
同じ“保育園”ですが、環境がかなり異なること。
もちろん、運営者の理念が大きく反映されるわけですが、
こんなにも違うんだなーと思いましたね。
これは転職だけでなく、新規採用される方も
いろいろな保育園を見て違いを比べてみて欲しいと思います。
「実習先だから」という理由で決めるのは早計かな、と。
あと、「就職を前提に実習を受ける」保育園は
避けて欲しいとも思いました。
同業他社との違いを経験させずに就業させるのは、
比較検討させたくない事情があるからだと思います。
つまるところ、何かしら「見せたくないもの」があるから、
そういう姿勢で実習を受け入れるのでしょう。
他の保育園を見たことで、
「あー、うちの職場ってここは恵まれてるんだな」という実感もありました。
それらを承知した上で、転職するかどうかを決めれば良いのです。
転職で内定をもらったからと言って、
判断するのはそのあとです。
内定後に断るということも、あり得ます。
お相手としては残念でしょうが、
職業選択の自由は自分にありますので。
▶そして、今
結論から言うと、
今回の転職活動ではご縁がありませんでした。
ただ、とても有意義な時間であったなとは思っています。
特に、履歴書と職務経歴書の記入は
自分を客観的に見る良い機会でしたね。
転職に際して、できれば“人生の価値観マップ”を作ることをお勧めします。
自分の人生で大事なものは何か、
それをどうやって獲得していくのか、
そして自分はどんな人生の終焉を迎えたいのか。
ちょっと話を脱線します。
これは“働く”ことの考え方なのですが、
給料はあくまで「ベーシックインカム」だという捉え方です。
つまるところ、最低限の生活費を稼ぐ手段として仕事を捉える。
好きなことは、それとは別にやっていく。
そう言う考え方です。
最低限の生活費は就労して稼ぎ、
本当にやりたいことは起業して個人事業主として行っていく。
好きなことだけをして
安定した生活を送っていくのは
難しいと言うことです。
やりたいことを
「ちはやふる」7巻 ©末次由紀/講談社
思いっきりやるためには、
やりたくないことも
思いっきりやんなきゃいけないんだ
人生のバランスをどう取るのかも、自分次第です。
「自己責任」というのは、
誰かに強いられるものではありません。
ですが自分の人生の責任を負えるのは、
自分以外にいないのも事実です。
やりたいことをやるために、
転職をするのも一つの手段ですよ。
転職は人生の大きなターニングポイントです。
ですが、今の仕事に疑問符がついたなら、
転職活動をすることで、現在地を振り返ることができます。
「やっぱり、今の仕事が良いんだ」
と思い直すこともできるでしょう。
一つだけ、大事なことがあります。
辞めてから転職するのは、非常に大変ということです。
これは、どのエージェントにもアドバイスされたことです。
働きながらの転職活動は大変ですが、
金銭的な余裕がない状況での転職活動は、
焦って転職先を決めてしまい失敗しがちだそうです。
軸足を置きながら、模索するのが最善手と言えそうですね。
加えて私から一つ言えるとすれば、
身体を壊す前に、別の道を探し始めましょう。
我慢して体調を崩すと、転職活動もままなりません。
「うちの職場ってどうなの?」と思った時点で、
転職活動を始めたら良かったなーと今にして思います。
転職については、こちらの書籍もあります。
参考になれば幸いです。
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