保育士は、学生時代に何を学んでいるの?

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『保育士は、学生時代に何を学んでいるの?』記事のサムネイル。黒板にチョークでタイトルと、「目指すのは生活の専門家!!」というフレーズが記入されている みんなのQ&A

こんにゃちは、猫月です😺

保育士同士で関わる中で、
こんな声が聞こえてきました…

ムツキ
ムツキ

猫さん、聞いてよ!
まーだ、“保育士は遊んでるだけ”
って言う人がいるの…
どうしたら、私たちの専門性って伝わるのかしら?

猫月
猫月

そうだねぇ、わかってもらうのは難しいね…
“保育士になるために何を学んできたか”を
振り返ってみようか
きっと、自分たちの専門性の“幅”に、
改めて気づけると思うよ

保育士は「子どもと遊ぶ」だけの仕事と言われて、
歯噛みしたこともあるのではないでしょうか
そこで反論しようにも、具体的な説明が難しい…

日々の忙しさの中で、
「自分たちがどれだけ幅広い学びをしてきたか」
意外と忘れてしまっている人が多いのかもしれません

今日は、保育士になるために学んできたものを振り返り、
私たちが身につけている専門性を、
改めて認識する機会にしたいと思います

保育士は国家資格です
つまり、「国が定めたカリキュラムを修めた上で認められる専門職」です

大学・短大・専門学校などで学ぶ内容を見てみると、
「保育」だけではなく、
「教育」「心理」「福祉」「医学」「芸術」と
幅広い分野を修学します
分野の広さに驚く人も多いでしょう

なぜこんなに多いのか?
それは──保育が「子どもの生活そのもの」を扱う仕事だからです
食べる・寝る・遊ぶ・笑う・泣く
そのすべてを支えるには、
ひとつの専門特化では難しいのです

たとえば、保育士資格の取得に必要な科目には
こんなものがあります

🧠 心と発達を理解する分野
・保育原理
・発達心理学
・幼児理解
・人間関係
・保育者論

🏥 健康と安全を支える
・乳児保育
・小児医学
・栄養学
・健康運動科目

🏠 家庭と社会を支える
・社会的養護
・家庭福祉
・教育原理
・教育課程論
・福祉六法

🎨 感性と文化を育む
・児童文化
・音楽
・造形
・リズムなどの表現科目

👣 現場で学ぶ
・保育実習(保育所・福祉施設)
・実習指導

これで全部ではないですが、
それでも多岐に渡っていることがわかりますよね

こうして並べてみると、
保育士が学ぶ内容はまるで「人間の生活の縮図」そのもの。
まさに、“生活の専門職”を目指す学びです。

子どもの「生活」を支えるということは、
身体の健康、心の成長、人との関係、社会とのつながり──
すべてが重なり合う世界全般を扱うということ

保育士は、子どもの暮らす世界を守るために、
医療・教育・福祉・心理など、
他分野の専門家と連携して動く存在だからです

そのためには、
「それぞれの入口」を知っている必要があります
病院、学校、地域や自治体、
場合によっては、児童相談所や法曹と関わることもあります
”いざ”というときのために、
それぞれの知識の端緒を握っておきたいのです

全分野で100点でなくてもいい
でも、60点(単位を収められる点)の知識を
広い分野で持っておくことで、
子どもの最適な支援につなげられるんです

「学生のころの勉強なんて、もう忘れちゃったなぁ」
と思うかもしれません
でも、毎日の保育の中で、
あなたは確かにその学びを活かしているはずです

発達を見立てるとき
保護者に寄り添うとき
子どもの体調に気づくとき
そのすべてが、学んで身につけた
基礎的な力の延長線上にあります

あなたは今も、
子どもの“生活の専門家”として働いているんです

ムツキ
ムツキ

こうして振り返ってみると、
私たちって、いろんなことを学んできたのねー
現場でどう活かしているのかも、考えたいわね

猫月
猫月

そうだね
子どもの“生活”を支える保育士は、
幅広く知識があることが大事なんだよ

保育士の役割は、
子どもの生活を全面的に
支援・援助することです
それは日常に根ざしたものなので、
端から見ると、特筆した専門性は見えづらいのでしょう

ただ、実際に必要とされる知識や技術を
学問として起こすと、
これまで見てきたように多岐に渡るのです

「遊んでいるだけ」に見える保育も、
その中には、人間の発達の理解があり、
子どもの発達に応じた関わり方や言葉選び、
提供する玩具や絵本、遊ばせ方まで、
細心の配慮があって保育をしています

世のお父さん・お母さんは、
子どもと過ごしていると、
ただ「遊ぶ」がいかに難しいかを、
ひしと感じていると思います(笑)

保育の総合的な内容については、
また機会のある時にお話ししましょう

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