「どうして定時に仕事が終わるんですかっ?!」

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残業を考える記事「どうして定時に仕事が終わるんですかっ?!」サムネイル。オフィスデスクを背景に、メモに「今日も残業…」という嘆きと、記事タイトルが書かれている 仕事をラクにしよう

こんにゃちは、猫月です😺

ムツキ
ムツキ

ねーねー、猫さん
猫さんはいつも定時で帰るわよね?
どうして定時に仕事が終わるんですかっ?!

猫月
猫月

ど、どしたの急に…
確かに、当番がなければ定時に帰るよ
そこでその日の仕事は終了だからね

この業界にいると「残業するのは当たり前」
という雰囲気はあります
実際、私も毎日のように残業していた時期がありました

キツキ
キツキ

えー?!
猫さんも残業していたんですか?

猫月
猫月

保育園で勤め始めた頃は、
終電まで仕事してた時期もあるよ💦
何の自慢にもならないけどね…

20代の若さと体力があればこそ、
そんな無茶な働き方もできましたけれど、
やっぱりそれは充実した働き方とは違います

ナツキ
ナツキ

残業しない仕事の進め方、
教えてくださいぃぃぃ・・・

猫月
猫月

即効性があるかはわからないけれど、
私が心掛けていることは話せるよ
参考までに、今日はその話をしようか

ということで、私の残業回避術のお話をしていきます

中島さんは、
【Windows 95の設計思想を生み出した伝説の日本人】です
Windowsは、世界的なパソコンのOSソフトですが、
Windows 95は、
みなさんが今使っているパソコンの
「ドラッグ&ドロップ」や「ダブルクリック」などを
現在の形にしたことで知られています

中島さんは「一度も納期に遅れたことがない男」として活躍してきました
『期限までの2割の日数で仕事の8割を終えて、
 後はクオリティを上げていく』と仰います

そして、
『2割の時間で8割が終えられなかったら、
 期日に無理があるか、仕事量が間違っている』
とも仰っています

私はこの本を参考に、
仕事の進め方や量を考えるようになりました

私の勤務時間は、1日8時間です
1週間で40時間ですね

職場から与えられた時間的予算は、この時間だけ
つまり、この時間を超えたら、
それは「時間的な赤字を出した」ということです

お金で考えた場合、
どんなに質の高い商品を作ったとして、
赤字になるものは良いものでしょうか?

売れば売るほど赤字が増えるわけですから、
良い商品とは呼べないですよね

では、時間的予算で赤字を生む保育は?
やはり、良い保育ではないわけです

ここで「感情」は横に置いてください
仕事は、あくまで数字で考えるものです
個人的な思いで保育園に赤字を出し続けるのが、
果たしてプロと名乗れるでしょうか?
私は、予算内で最大の成果を出すからプロなのだと考えます

私は、仕事を予算内で終わらせるために、
「やらない仕事」をピックアップします

仕事量に無理があるなら、
仕事量を減らせば良いのです

「仕事の効率化」というと、
より早く、より簡潔に終える方法を考えがちですが、
まず考えるべきは「必要か」「不必要か」です
不必要な仕事は、やめれば済む話ですからね

ということで、私は職場を異動するたびに
「この仕事、要りますか?」と尋ねて回るのが常になりました

例えば、壁面装飾
保育園では当たり前のように作成していましたが、
子どもに季節を感じてもらうのであれば、
色画用紙で作成した模造品よりも、
実際の花や生物を、園庭なり散歩なりで見る方が良いですよね

壁面装飾を作成したことのある方はわかると思いますが、
準備や制作にかなりの労力と時間が取られます
費用対効果として、ものすごい無駄です(私としては)

「保育園らしさ」を演出する、という保育士もいますが、
だったら、子どもの作品を飾れば良いのです
もちろんそれだって、作らせたものではなく、
子どもの遊びの延長として出来上がったもので良いはずです

他にも、毎日棚の上に物品がないかをチェックする表がありました
子どもの頭上に物品を置かないのは当たり前ですし、
書類にしなくても一目瞭然でわかります
書類の作成も、毎日のチェックも無駄な作業でした
(第三者評価で提案されたそうですが…
 その法人は何を目的に提案したのでしょうか)

みなさんの園でも、「この仕事、要らないよね」
というものがあるのではないでしょうか?
減らす前に、やめられる仕事はやめてしまいましょう

冒頭、ムツキから
「どうして定時に仕事が終わるんですかっ?!」
と尋ねられましたが、
正確にいうと、終わる日もあれば終わらない日もあります

ムツキ
ムツキ

え…終わってない日があるの?

猫月
猫月

そりゃまぁ、保護者の応対とか、
体調を崩した子どもの対応をした日は、
定時に仕事が終わらないこともあるよ

でも私は、そういう日は仕事を中断して、
退勤するようにしています
園長には「今日の日誌は、明日提出します」など、
断りを入れた上で帰宅しているのです

1日の時間的予算は、8時間です
1週間にすると40時間あります
その枠の中であれば、仕事の優先度に合わせて、
進捗を進捗を融通できるのです
今日中に保育日誌が書き上がらなかったとしても、
翌日に書きあがれば問題ないわけです

ナツキ
ナツキ

でも、それだと…
どんどん仕事が溜まっていきませんか?

猫月
猫月

繁忙期だと溜まることもあるけれど、
基本的には処理し切れるかな
時間に合わせて、質か量を調整するから

私は仕事を組み立てる時に、
“松・竹・梅”を想定しています
・松:理想的
・竹:標準的
・梅:及第点
といった感じでしょうか

保育日誌の内容も、松・竹・梅があります
時間的余裕があれば、松を目指しますが、
その時の状況次第で竹や梅に変えることもあります

前日の日誌が途中になっているのであれば、
翌日の日誌を竹にして二日分を完遂させるのです
それは手抜きではなく、
必要な内容は確実に記録した上で、+αに何を記述するか、
ということを常に想定しておくということです

だから、終わらない仕事は、
及第点まで質を削ることはあります
でも、削っても軸だけは確実に達成させます
予算内で出来上がっても、不良品では意味がないですからね

先ほどもお話ししたように、
「保育園では残業をするのが当たり前」
という雰囲気がありました

その当たり前が覆る出来事がありました
我が子の誕生です
私は保育士である前に、一人の親です
子どもを保育園に預けて仕事をしていましたから、
迎えにいく必要があります

「何を当たり前のことを」と笑われるかもしれませんが、
これが衝撃的だったのです

なぜって、お迎えに行くためには、
定時に退勤する必要があるじゃないですか

私も、子育て中の同僚も、
みんな定時に退勤します
でも、子育て中でも分担する業務量は同じなんです

おかしいと思いませんか?
子どもがいてもいなくても、
業務量は同じ
なのに、終える時間が違うんですよ?

子育てを終えた先輩たちに、
「どうして定時に帰らないのですか?」と尋ねたことがあります
『ほら、帰っても家族も家にいないからさ』
『早く帰っても仕方ないのよね』
先輩たちは笑いながら残業していましたが、
これってかなりおかしな状況です

つまりは、残業してでも終えなければならない仕事があるわけではなく、
急いで変える理由がないから残業する仕事を作っているのです

私はこのやり取りの中で、
残業に対するひとつの回答を得ました

保育園を忙しくしているのは、保育士だ

プライベートの時間に余裕のある保育士が、
壁面装飾や制作の準備など、
一見、保育のクオリティを上げるような仕事を生み出しているのです
その仕事が「必要か・不要か」の判断を横に置いて、
仕事を生み出しているのです

そして、それを見た後輩は
『保育とは、こういう仕事だ』と誤解していくのです

仕事は、定時で終えられれば理想的です
ですが、なかなか毎日そうはいきません

だから、
「どうして定時に仕事が終わるんですかっ?!」
の質問への回答は
「定時になったから、帰るんだよ」になります

働き方は、野球とサッカーに例えられることがあります
野球は、勝敗がつくまで延長する
サッカーは、90分(+アディショナルタイム)で決着する
引き分けがあるんですよね

仕事においても、決着がつかないことがあるって思えば、
「次、頑張んべ!」でその日はおしまい、また明日♪

と、口で言うのは簡単ですが、
なかなかこれまでのやり方を変えるのは難しいでしょうね

まずは、「この仕事、要らないのでは?」を
リストアップしてみてはいかがでしょう
家事では『名前のない家事』がたくさんあると言います
仕事にも『名前のない仕事』があるのです
そういう仕事の積み重ねが、
積もり積もると、残業を招くのです
小さな仕事から削っていくだけでも、
残業は減らせると思いますよ

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