こんにゃちは、猫月です😸
新年度が始まってすぐ
保育園ではこいのぼりの制作に取り組む園がたくさんあります
でも私、毎年この時期にちょっと不思議に思うんです
入園したばかりの子どもたちは
まだ“こいのぼり”を見たことがない
なのに、なんで作るんだろう?と
保育士としての準備や行事の流れももちろん大切です
でも、子どもの心の中に
「つくってみたい!」という気持ちが生まれるためには
“出会い”が先にあるべきではないかと
私は感じています
「あれ、なあに?」から始まる制作
たとえば、ある日ふと空を見上げて
こいのぼりが泳いでいるのを見つけたとします
子どもが「あれ、なあに?」
「お魚が飛んでるの?」と目を輝かせた――
その瞬間こそが、“表現”の意欲に火が灯るタイミングです
「作りたい!」という気持ちは
「知った」あと、「感じた」あとに生まれるもの
だから、「こいのぼり制作」は
「こいのぼりとの出会い」のあとにこそ
意味があるのだと思うんです
「保育の予定」の前に、「子どもの心の動き」
もちろん、行事の準備やスケジュールもあるなかで
制作の予定を立てるのは現場として必要なことです
でもその中にあっても
「これは本当に、今この子が作りたいものかな?」と
一度立ち止まって考えることは
とても大切だと思います
「子どもの表現は、遊びや生活の様々な場面で表出されているものであることから、それらを積極的に受け止め、様々な表現の仕方や感性を豊かにする経験となるようにすること。」
保育所保育指針より(表現:内容の取扱い)
つまり、“今日は○○を作ります”という大人の都合ではなく
「子どもの感じたこと・心が動いたこと」を起点にした表現を
保育の中心に据えたいのです
予定に合わせて行う制作ではなく
「見た!」「知った!」「やってみたい!」という気持ちから始まる表現を
子どもの心から湧き上がる『つくりたい』を
ていねいに見守っていきたい
そんなふうに私は思っています
次回は――
子どもが制作あそびを十分に楽しむために
まずは素材や画材がどんなものかを味わって欲しい
という内容でお話しします
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