こんにゃちは、猫月です😸
「質の高い保育をしよう」
「保育の質を向上させよう」
保育に携わっている人であれば
こんな文言を見聞きすると思います
ところで保育の質って
どうやって上げられるんでしょう?
いまや保育も
ITでの情報収集ができる時代です
検索すれば様々な情報が得られます
とはいえ具体的に
どのような活用の仕方があるかというと
まだまだ浸透が薄いのが現状ではないでしょうか
私はこうして記事を書きながら
生成AIを利用して
記事の制度を高めようとしています
生成AIとは
テキスト生成ができるChatGPT
画像生成ができるMidjourney
自然言語処理(口語対話)ができるBERT などですね
保育に関しても同様で
「この保育内容は発達相応かな?」
と反省した時は
目的に合ったAIを利用して
内容を煮詰めるようにしています
ということで
今回は保育とAIのお話です
・AIってどう使うの?
・AIにはどんなものがある?
・活用にはITリテラシーが重要です
・AIでもできないことがある
・AIで保育の質を向上するとは?
以上の5つの観点でお話ししていきます
AIってどう使うの?
保育にAIを使うと聞くと
「何だか難しそう…」
という感じがありますかね?
実際の使用感は
Googleなどの検索エンジンを使うのと同様です
AIへの指示には
「プロンプト」が必要になります
プロンプトとは
プロンプトは
生成AIに対して
「何をしてほしいか」を
伝えるための言葉や文のことです
以下にポイントで説明します
【役割】
AIに「これを作ってください」とお願いするための指示です
【重要性】
どんなプロンプトを使うかによって
AIが返してくる答えの質が変わります
良いプロンプトを使うことで
より良い答えが得られます
【形式】
プロンプトは
質問や指示の形で書かれます
例えば
「犬について教えて」とか
「面白い話を作って」といった具合です
【影響】
プロンプトの内容によって
AIが生成する文章や画像が変わります
具体的な指示を出すことで
AIがより正確に答えてくれます
【スキル】
効果的なプロンプトを作ることは
「プロンプトエンジニアリング」と呼ばれ
上手に使うことでAIをもっと活用できます
【カスタマイズ】
自分の目的に合わせて
プロンプトを工夫することで
AIの力を最大限に引き出せます
要するに、プロンプトは
AIに何をしてほしいか
を伝えるための大事な言葉です
上手に使うことで
AIからより良い答えを引き出すことができます
プロンプトで大事なこと
落合陽一さんが
『働き方5.0』(落合陽一©小学館)の中で
こう仰っています
たしかにグローバル化によって
「働き方5.0 これからの世界を作る仲間たちへ」より抜粋
外国人とのコミュニケーションする機会は増えましたが、
コンピュータの翻訳技術もどんどん向上しています。
最近は、ちょっとした仕事上のメールのやり取りなら
機械翻訳の進歩で事足りるようになりました。
音声の翻訳も含めて、
その精度はテクノロジーの進歩によって、
短期間のうちに上がるでしょう。
英語についてはあとで詳しくお話ししますが、
そういう世界で大事なのは英語力ではありません。
たとえばコンピュータが翻訳しやすい
論理的な言葉遣いが母語でちゃんとできること、
つまりそのような母語の論理的言語能力、
考えを明確に伝える能力が高いことのほうが、
はるかに重要ではないでしょうか。
AIに正確な指示を伝えるためには
人間が論理的な言葉で伝えられることが重要です
特に日本語は
口語で主語や述語、助詞を省略しがちなので
主語、述語、助詞を使う経験が重要です
言語(母語)の獲得については
下の記事でもふれていますので
ご参照ください
プロンプトの作り方
【目的を考える】
何が知りたいのか
どんな情報が必要なのかを明確にします
【具体的に書きます】
抽象的な表現は避け
具体的な内容を書きます
たとえば
「環境問題について教えて」よりも
「プラスチックごみの影響について」の方が効果的です
【構造を整える】
プロンプトを整理して、わかりやすい形にします
条件や詳細を箇条書きにすることなどが効果的です
入力例)
・良いプロンプト
「東京の観光名所を3つ挙げ、それぞれの特徴を説明してください」
・悪いプロンプト
「観光名所について教えて」
AIはあくまで道具です
道具である以上は正しく使うことが重要です
コンピューターでも理解できるような
正しい言葉で指示を入力することで
あなたにとって便利な道具になっていきます
ただし、1回で成功しようとしないでくださいね?
AIは疲れることはありませんから
何回でも回答してくれます
入力に対して回答が思わしくない場合は
質問をより詳しく入力すると
AIもそれに合わせて回答してくれます
まずは、使ってみることが最重要なのです
AIにはどんなものがある?
私が使用しているAIを紹介していきましょう
ChatGPT
【特徴】
・OpenAIが開発した対話型AI
・自然な会話や文章生成が可能
・幅広い知識ベースを持つ
【得意】
・質問応答
・文章生成・要約・翻訳
・プログラミングコードの生成
【不得意】
・最新情報の提供(知識カットオフがある)
・複雑な数学的計算
・一貫性のある長期的な記憶
BERT
【特徴】
・Googleが開発した自然言語処理モデル
・双方向のコンテキスト理解が可能
【得意】
・テキスト分類
・感情分析
・質問応答システムの基盤
【不得意】
・長文の生成
・対話システム
・創造的なタスク
PerplexityAI
【特徴】
・対話型の検索アシスタント
・最新の情報を含む回答が可能
【得意】
・情報検索と要約
・最新データの提供
・複数のソースからの情報統合
【不得意】
・長文や複雑な文章の生成
・クリエイティブな作業
・深い専門知識を要する回答
意識して使用しているのはこの辺りですかね
他にもCANVA内で画像生成AIも使用しています
AIは道具ですから
それぞれに向いた作業があります
AIというと
何でもできそうなイメージがありますけどね😅
あなたの目的に合致した
生成AIを利用していくことが大事なのです
活用にはITリテラシーが重要です
AIを活用するためには
ITリテラシーというものが大事になってきます
リテラシー(literacy)とは
読み書きの能力という意味です
現代では
「ある分野に関する知識やそれを活用する能力」
という意味で使われます
ITリテラシーとは
インターネットなどの
情報技術(Information Technology)を
正しく使いこなす能力のことです
機器の基本的な操作ができること
インターネットで必要な情報を探すこと
メールやソーシャルメディアを正しく使えること
オンラインの危険をわかり、安全に使えること
などが重要になってきます
ITリテラシーが高ければ
新しい技術も活用できますし
効率よく情報を集められます
トラブルを避けられますね
ITリテラシーを高めるには
積極的に新しい技術にふれること
書籍やオンラインで学ぶこと
相応しい場で情報交換すること
などが大事になってきます
私の場合は
YouTubeやオンラインコミュニティを
活用しています
AIというと
ザックリなイメージで「万能感」があって
正直、怖いな…という方もいらっしゃると思います
そういう「なんとなく」な怖さを
適切に知るためにも
ITリテラシーは向上させたいですね
AIでもできないことがある
「AIが人間の仕事を奪う」
という話を耳にしたことはありますか?
銀行員や警備員、レジの会計など
AIが代替するとされる職業は確かにあります
それだけ聞くと
「私の仕事もAIに取られちゃうかも…」
と不安になりますよね
でも実際には
AIにはできないことも多いのです
AIが得意とすること
苦手なことを
簡単にまとめてみました
AIが得意なこと
【大量のデータを処理する】
AI は大量の情報を正しく処理することが得意です
たとえば、何千枚もの写真を瞬時に分析できます。
【ルールに従った作業】
簡単なルールがある作業はAIが得意です
工場での製品検査などに使われます
【画像や音声を認識する】
AI は画像内の物体や
人の音声を理解することができます
顔認識や音声アシスタントに使われています
【データから予測する】
AIは過去の情報をもとに
未来のことを予測するのが得意です
天気予報や売上の予測などです
【同じパターンを見つける】
AI はたくさんのデータから
共通点を見つけることが得意です
似たような写真を分類することなどができます
AIが苦手なこと
【創造的なことをする】
AIは新しいアイデアや芸術を
ゼロから創ることが苦手です
人間のように独自の感性を持っていません
【人を理解する】
AI は人の感情や気持ちを考えるのが難しいです
相手を見てその感情を推察することはできません
【複雑な判断をする】
AI は細かい状況を冷静に判断するのが苦手です
たとえば、遊び相手を選ぶときのような
感情や関係性を考えることはできません
【新しいことを学ぶ】
AIは新しいことを自分で学ぶのが難しいです
人間は経験から学びますが
AIは与えられたデータからしか学べません
【長い記憶を持つ】
AI は過去の経験を長い間覚えておくのが苦手です
人間は思い出を大切にしますが
AI はそのような記憶を持ちません
これらのことから
AIは特定の作業では非常に役に立ちますが
人間の感情や創造性が必要なシーンでは
まだまだ及ばない部分が多いです
そんなAIが
どうして脅威と考えられることがあるのか?
それについては
この書籍を読んでみてください
「AI vs. 教科書が読めない子どもたち」
新井紀子©東洋経済新報社
保育者として親として
なかなかショッキングな内容です
本来であれば
AIをツールとして使用する人間が
AIの支配下に置かれてしまうかも知れない
そんな状況を避けるためにも
保育の質の向上は重要だと思います
AIで保育の質を向上するとは?
さてさて
AIの解説が続いてきましたが(笑)
AIは便利な道具であることは間違いないです
大量なデータから必要な物を見つけるとか
そのデータを見やすい形に直すとか
手間や時間のかかることを
短時間で行ってくれます
ただ、やって欲しいことを
ゼロから完成形まで
すべてを任せるのは難しいです
私が活用しているのは
クラスだよりや
保育計画の作成
保育の反省などですね
クラスだより
子育て中の保護者が
どのようなニーズを抱えているか
一般的な物であれば
AIに調べてもらうことができます
例えば
「3歳児を持つ保護者の悩み」
をAIに調べてもらいます
すると
「イヤイヤ期への対応」
「しつけの難しさ」
「言葉の発達に関する心配」
「保育園・幼稚園への適応」
「親の体力の消費」
「兄弟関係の調整」
「育児と仕事の両立」
「進歩の成長・発達の個人差への不安」
といった語句が出力されます
これは一般的なものですから
毎日会っている保護者を見て
必要だと思う情報を
クラスだよりに反映していくのです
保育計画の作成
年間計画や月案を立てる際
これまでは書籍を参考に
作成をしてきました
「保育の友」©全国社会福祉協議会出版部
のような
実例の載っている書籍もあるのですが
手作業で探すのは大変です
そこでAIに
「○歳児○○月の保育計画を探してください」
と入力すると
その条件に合致した事例を
データの中から列挙してくれるのです
もちろんAIが提示したものは
あくまで事例ですから
そこから具体的な計画にするには
保育者の感性が必要になってきます
それでも
ゼロから模索するよりは
事例を参考にすると
計画を立てやすい側面はあると思います
保育の反省
反省と言いましょうか
考察と言いましょうか…
保育をしていると
経験則で展開して
目の前の子どもたちにはしっくりこない
そんなことありませんか
私の例えでいうと
子どもたちと栽培物を収穫したんです
フウセンカズラだったので
実の感触を楽しんだ後
さやを割って種を取り出しました
フウセンカズラの種は
黒い球状の種に
白い♡型の模様があるんです
持って帰るということで
「ひとり10個」となりました
ところがですね
10個を数えられない子が多かったのです
それは3歳児クラスだったのですが
今にしてふと思うのです
「3歳児で10個って数えられるの?」
ということで
年齢と数の概念について
AIに尋ねてみました
3歳児は、数を数える能力が徐々に発達してきますが、
個々の成長には差があります。
一般的には、3歳児は以下のような
数に関する能力を持つことができます。
- 1から5までの数を数える:
- 多くの3歳児は、1から5までの数字を順番に数えることができるようになります。
- 人数:
- 簡単な物の数(おもちゃや食べ物など)を数えることができるようになります。例えば、「リンゴが2つある」と言ったりします。
- 数字の認識:
- 数字の形を認識し、特定の数字を見ることができる場合があります。
- 遊びを通じた学び:
- 数を学ぶ際には、遊びや日常生活の中で自然に数える機会がたくさんあります。例えば、買い物ごっこや積み木遊びなどで数を意識することができます。
ただし、
10まで数えられることは、個人の発達によって違います。
一部の子どもは10まで数えられるかもしれませんが、
全ての子どもがそうであるわけではありません。
保護者や保育者は子どものペースに合わせて
サポートしていくことが重要です。
👆は『Perplexity AI』に尋ねた時の回答です
保育者は子どもの発達の専門家ですが
その知識をすべて憶えているかというと
それは難しいですよね
ですが、子どもの姿から
キーワードを引き出して
それを検索することはできるわけです
その検索を
書籍や専門書で調べ直そうとすると
どの本にどの情報が載っているか
それを調べ直すのは大変です
ですが
AIを使用すると
概要はAIが解説してくれますし
『Perplexity AI』の場合は
引用元も教えてくれます
引用元がわかるというのが大事でして
AIによっては
ビッグデータから情報を
集約・抽出はしてくれるものの
フェイク(うそ)も情報元にしてしまうことがあります
最終的な判断や情報の精査は
自分で行うもの
ということですね
そういう意味でも
情報源がわかるのは
利用者としてはありがたい機能です
最後までお読みいただき
ありがとうございます
保育・教育業界でも
AIを利用して
業務改善や効率化を実施している
学校や保育園はあるようです
実践例を載せた書籍も出版されていますね
あくまで便利な道具として活用しつつも
最終的な責任は自分にありますが
それでも使って損は無いように思います
AIはデータを利用しますから
文献や論文を探すのには便利ですね
AIに正確な回答を求めるのは難しいにしても
知りたい情報のキーワードを入力し
専門的な情報源を提供してもらうことで
自分の保育の質をより高めることは
可能なことだと思われます
いきなり仕事に反映するのは
ちょっと怖いかも知れませんが
身近な情報を深めるところから
AIを利用してみてはいかがでしょうか
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