こんにゃちは、猫月です😸
「保護者面談」と聞くと
どんな印象を持ちますか?
と、唐突に尋ねましたが
「保護者面談、緊張する〜💦」
という時期が私は長かったです😅
保育士になりたての頃は
保護者の話に耳を傾けようとして時間オーバーしたり
要点だけ伝えようとして短時間で終えてしまったり…
先輩には叱られるし
面談準備は時間かかるし
面談の報告書も大変だし…
保護者面談、わけわかんない!😹
というのが正直な思いでした
🤔「タイトルと言ってること、真逆じゃね?」
そうなんですよ
保護者面談は大の苦手だったんです!!
ですが、今では
保護者面談は子どもの成長を共有できる
楽しい時間だと感じるようになりました
保護者面談を楽しんでいると
保護者からも信頼を得られますから
伝えてもらえる情報量も増えます
そうなると、より子どもを知ることができますし
保育の深度も増してきます
「こんなこと言っても良いのかな…」
と口にしつつ話してもらえるのは
信頼があってこそですからね
保育の面談のはずが
兄姉のことを相談されたり
夫婦関係の話題になることもあります
それはその時に、保護者が必要だと思う話題なので
もちろん耳を傾けます
単純に、信頼を得られるのは嬉しいですよね♪
そんな保護者面談エンジョイ勢の猫月が
今回は、私が考える保護者面談について
・保護者の“鏡”になる
・子どもの育ちは“面”で伝える
・保護者の願いと子どもの現在地
・保育所保育指針と保育園の役割の話
・子どもが保育のアンバサダー
以上の5つの視点と、私が大事にする理由をお話ししていきます
自動車保険は比較で安くなる!保護者の“鏡”になる
私が保護者と話す時に意識しているのは
“鏡”になることです
ミラーリング効果*を使うということではなく
*ミラーリング効果:カウンセリングで相手の言動や仕草を模倣することで好意や共感を得られる効果
保護者から見た子どもの姿を
ちょっと角度を変えて照らし返すという意識です
保護者との話題にあがりがちなのは
やはり子育ての悩み事です
「うちの子、臆病で…😞」
「集中力がないんですよね😩」
「大人の話を聞かないんです💢」
子どものことを思えばこそ
不安の種は尽きませんよね…
ここからはスキルの話になります
まず、保護者にはご自身の思うようにお話をしていただきます
保護者の思いはそのまま受け止めます
思いのキーワードを復唱することもあります
「大事なことだから2回言います」ですね😄
保護者の思いを伺った上で
照らし直しをします
👩🏻最近、好き嫌いするんですよね
😸味の違いがわかるようになってきたんですね
🧓家と保育園では、姿が全然違いますよね
😸社会性が育ってきて、家庭と保育園の分別がついてるんですね
👱🏼♀️イタズラするようになってきて…
😸イタズラは、知的好奇心と高度な対人的探究心の発達の表れなんですって
大人にとっては、“困り事”なんですけど
子どもが順調に成長しているからなんですよね
子育ての“困り事“を“喜び”に照らし直す
まぁ、目の前で起きている事実に変わりはないんですけれど
受け止め方を変えることで
事実の価値を変えることはできます🤗
一方で、
子どもが成長してきたことでの困り事もありますが
順調に成長しているかの心配事もありますね
例えば・・・
「なかなかおむつが取れないんです」
という心配事があるとして
オムツが濡れると替えを取ってきますね
トイレに自分から座るようになりましたね
尿意は知らせてくれますね
といった感じで
オムツは履いているんだけれど
成長はしているんだよ
というポイントを一緒に確認していきます
保護者からすると
「おむつからパンツに替わる」
は目に見える姿なので
そこが成長のステップと感じやすいわけです
でも実際の成長は、もっと小刻みです
【スモールステップ】というやつですね
トイレに興味を持つ
便座に座ってみる
自分でオムツを取ってくる
おむつが濡れたと知らせてくる
尿意を感じる
どれも、排泄の自立に向けた成長です
「なかなかおむつが取れない」
という思いに対して
おむつは取れていないんだけど
その前のステップは踏んでますよ、と
ちょっと細分化して照らし直す
光だって白一色に見えるけれど
プリズムを通せば七色🌈が見えるじゃないですか✨
保護者が、子どもの成長を感じられるように
専門性を持って伝えるのも保育者の仕事ですしね✌️
子どもの育ちは“面”で伝える
子どもの成長をイメージする時
何となく山で考えることが多くないですか?
人生って登山に例えられがちですしね
ただ、実際の発達は線状ではなく
いろいろな力が同時に伸びていくので
線よりも面でイメージした方が
実際に近くなると思います
私自身は
子どもの発達を立体的に捉えていますが
イメージの共有が難しいので
平面で伝えるようにしています
☝️は乳児期の「3つの柱」を表したものですが
成長に伴い、この円が徐々に広がっていくイメージですね
☝️は幼児期の「5領域」を表していますが
5つの円の下に、乳児期の「3つの柱」があります
乳児期の発達が土台にありつつ
幼児期の発達が展開していくイメージです
☝️の⭐️で表現しているのは
「幼児期の終わりまでに育って欲しい姿」です
いわゆる“10の姿”のことを
子どもの発達を線状で表すと
山頂🗻のようにイメージする人がいますが
「5領域」が順調に発達していくと
その中に“10の姿”が包括されて現れてくるのです
だから、汐見教授たちがくり返し説明されている
「“10の姿”は、保育の目標ではない」ということに繋がってきます
あくまで重要なのは「5領域」が
子どもの主体性を以って展開されることであって
それが順調であれば
“10の姿”が幼児期の終わりまでに出てくるよね
という話です
そして、「5領域」がそれぞれどんな順序で発達していくのか
保育者はスモールステップを検討しながら
子どもの保育環境を提供していくわけです
子育てや保育はゴールがあるわけではありません
ですが、山頂をイメージすると
そこが到達点のように感じてしまうのではないかと思います
だから、平面で伝えるのです
ヒトの成長は生涯に渡って続いていきます
アドラーの言葉を借りれば
「亡くなる日まで人は変わることができる」
発達の円は、ずっと広がり続けていくわけです😄
“徹底的に添加物不使用”のお惣菜をご自宅に保護者の願いと子どもの現在地
さて、実際の保護者面談の話です
私は面談の時に
保護者に尋ねることがあります
「お子さんに、どんな”ひと“になって欲しいですか?」
どんな“子”になって欲しいか、だと
直近のイメージで、心配事に目が向いてしまうと思うのです
ですが、親として願うのは子の幸せです
その幸せというのは、具体的には自立してからの話ではないでしょうか
だから
「どんな“ひと”になって欲しいですか?」
と尋ねるのです
この質問を考えてもらった上で
次に、今のお子さんについて尋ねます
その時に私が使うのが
【短所を長所に変えたいやき】(アイアップ)です
このカードゲームは
美味しそうな たい焼き(長所)と
焦げた たい焼き(短所)が表裏になっています
このたい焼きを使いながら
保護者から見たお子さんの姿を確認していきます
短所と長所が出たところで
焦げたたい焼きをひっくり返していきます
「短所は長所」ですからね♪
こうすると
保護者が子育ての中で“心配”と思っていたことが
「実は、こんなに長所が揃っているんですよ」と
目で見てわかるわけです
そして、あらためて最初の質問に戻ります
「どんな“ひと”になって欲しいですか?」
心配だらけのように思えて
子どもは順調に育っていると
実感してもらえることが多いです
保護者自身も
「自分は親としてどうなんだろう…?」
と不安を抱えている人もいます
自信を持って「自分は立派な親です」と言える人は稀ですよね
でも、こうしてたい焼きを使うと
「見方次第なだけで、子どもを見ている」
と自覚してもらうこともできます
もちろん100%ではないですけれど
子どもの成長や
親としての目線などを
カードという実物で感じてもらえるのは
利点ではないかと、私は考えています
保育所保育指針と保育園の役割の話
ここは事務的な話ですね(笑)
私は保護者会や保護者面談で
保育所保育指針や児童憲章なども含めて
保育園と保育者の役割について説明するようにしています
保育園の役割を明確にすることで
我々が努めていく場面と
保護者が家庭で努めるものとの
線引きをはっきりさせる目的もあります
子どもの発達の特徴だけでなく
それを発揮する場面として
家庭と保育園というコミュニティの違いを
理解していただきたいのです
保育園は「要請された集団」であると
小児精神科のドクターから解説されたことがあります
保育園へ通うきっかけは
子どもが「親が働くために通います」と望んだわけはなく
保護者から要請されて通っているのだと
これが保育園へ通ううちに
「保育園が楽しいから行く」と
自主的に所属する集団へと変わっていきます
というか、変わってくれなかったら
それは保育園や保育者に問題がありますよね…💦
保護者にも、それを理解していただくのは
重要なことだと考えます
通うきっかけは、大人の都合だったこと
でも、子どもが自分から通いたくなる環境であるよう
保育園と保育者は努めること
それと同時に、保護者も家庭で努めることがあること
私は保育園はサービス業だと考えていますが
「サービス」とは、便利業とは違うとも考えています
あくまで領分があるのです
提供できること、できないこと
それを保護者と共有しておくことが
保育環境には必要なのです
「クレームは“知らなかった”ことから起こる」と
研修の講師が話していました
保育園の役割を知らせ
何を提供する業務なのかを知らせておくことが
結果として、保護者と保育園の信頼を築くと思います
子どもが保育のアンバサダー
最後に、ちょっと格好つけたことを言います(笑)
保護者が保育園や保育者を信頼してくれるのは
やはり子どもが保育園や保育者を信頼してこそだと思うのです
子どもが「いきたくない」という保育園を
保護者が「安心して預けられる」とは思えませんよね
数年前の話ですが
男性ベビーシッターによる不祥事がありました
ネットを中心に
男性保育者のいる保育園に子どもを預けるのは不安だ
という声が上がった時期です
そんなある日のことです
担任しているクラスの保護者会へ
ひとりのお父さんが参加しました
そして、私と顔を合わせるなりこう仰ったのです
「先生ね
『男性保育士は不安だ』とかいう声がありますけど
あんなもの、気にしちゃダメですからね!」
その時の私、
まさに鳩が豆鉄砲を喰らったような顔🐦をしていたと思います
そのお父さんは
兄姉の運動会にも卒園式にも来たことがなく
保育園へ顔を見せたこと自体が初めてでした
当然、私も初対面です
そこへ挨拶もなく先程の言葉ですから
まぁ、面食らいますよね😅
そして、こうも言ってくれました
「今日は、うちの子が好きだという先生の顔を見に来ました」と
こんなに嬉しい言葉はありません
子どもが私を信頼してくれるから
保護者も私を信頼してくれる
それを実感する思い出です
保育に正解はないですが
やはり子どもと保護者の信頼を得られる保育が
子どもの最善の利益に近いと思います
日頃の保育を評価してくれるのは子どもたちです
そして、保護者に保育を伝えてくれるのも
やっぱり子どもたちなのです
“アンバサダー”なんて格好つけた表現をしましたが
でも、実際に保育の宣伝大使を買って出てくれるのは
子どもたちだと思います
普段の保育に専心していれば
少なくとも、保護者面談を怖くはないのではないでしょうか
さて、保護者面談の話いかがでしたでしょうか
私は保護者面談が好きです
だって、子どもたちの成長の様子を
惜しみなく伝える機会ですからね
「こんなに楽しそうに子どもたちは園生活を送っていますよ」
って、エピソードトークし放題♪
もちろん、保護者への傾聴があった上でですけど🤭
保育園と家庭とで
子どもが見せる姿は違って当然なんです
環境が違うわけですからね
そういうコミュニティによる姿の違い
振る舞いの違い
集団としての成長など
家族の前では見せない様子を
保護者と共有することは
子育ての伴走者として
とても大事なことだと思います
そして、子どもの成長を
頼もしいと感じていただける
保護者とのコミュニケーションは
私は楽しい時間だと思うのです
あくまで私の保護者支援、家庭連携の話ですが
何かの参考になれば嬉しく思います
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