こんにゃちは、猫月です😸
子どもと向き合っていると
「うまくいかなーーーい😭」
ということがあります…
ありますよね⁉
「あんなに叱るつもりなかったのに…」とか
「丁寧に話を聞いてあげられなかったな…」とか
「我慢させちゃったかな…」とか
保育をしていると
言葉掛けのタイミングだったり
トイレの誘い方だったり
ケンカの仲裁だったり
集団生活の中でも子どもの思いを尊重したいのに
個人を大事にするのが難しいのも実際です😩
保育士として20年以上勤めていても
親として10年以上がんばっていても
難しいものは、ムズカシイ!😭
嘆いてばかりでもいけないんですけどね😥
かといって悩んでいるだけでも前に進まない…
こういう時は、誰かの知恵を頼ってしまいましょう!
今回は、私が子どもとの向き合い方で参考にしてきた書籍
・叱らず、問いかける
・叱りゼロで「自分からやる子」に育てる本
・怒りたくて怒ってるわけちゃうのになぁ
・0~6歳 子どもの発達と保育の本
・子どもが生きる力をつけるために親ができること
以上の5冊を紹介します
![](https://www14.a8.net/0.gif?a8mat=3TD7OT+DODI2A+4Z42+5YRHE)
叱らず、問いかける
叱らず、問いかける(池上正🄫ファミリー新書)
私が保育の実践を変えるきっかけとなった書籍です
著者の池上正さんは
Jリーグのジェフユナイテッド市原千葉や京都サンガF.C.で
小学生などへ向けたサッカー育成・普及に努めていらっしゃいました
サッカーの普及ではあるのですが
その内容は多彩で、子どもたちが自身で考えられるエッセンスに富んでいます
サッカーを楽しめるために様々な工夫をする池上さんですが
かつてはスパルタ式の練習をするコーチだったそうです
当時は、選手に厳しい叱責をすることがあり
「それでも、自分の思いは届いているはず」と当時は疑っていませんでした
ところが、その選手はクラブを去り
別のクラブで活躍する姿を目にして
池上さんはご自身の指導方法を考え直すことになります
池上さんは、サッカー普及で訪れた小学校で
話を聞かない小学生たちに問いかけます
「君たちはこのままで良いと思う?」
「よくないと思います」
問いに答えたのは、喋っている子どもたちの中心にいた子でした
子どもは自分で気付いている
「次に会った時の君たちに期待しています」
池上さんは子どもたち自身に期待をして会を締めくくります
子どもたちの態度を見守れないのは
学校の教員の方です
実際に池上さんが離れた後に怒声が聞こえてくる
教育者の方が子どもたちを信頼していないのであれば
子どもたちも教育者を信頼しないのは道理ですよね
保育士として、現状の幼児教育を客観視し
子どもたちが自分で気付き、伸び行く保育を展開するには
それを考えさせられる1冊です
![](https://www10.a8.net/0.gif?a8mat=3TD7OT+DML78Y+4VW8+5YJRM)
叱りゼロで「自分からやる子」に育てる本
叱りゼロで「自分からやる子」に育てる本(奥田健次©大和書房)
奥田健次先生は、学校法人西軽井沢学園の創立者です
行動心理学の准教授であると同時に
専門行動療法士、臨床心理士として
発達につまずきのある子とその家族への指導のために全国を飛び回っています
子育てを苦しめる言葉に
「叱ってはいけない」とか
「叱るより褒めて伸ばす」というものがあると思います
私もアドラー心理学を学ぶ中で
「叱る」「褒める」の弊害を学んでいましたから
叱るも褒めるもしない子どもとの向き合い方を模索していました
ところで子育てで大きな誤解があると私は思っています
それは「叱ってはいけない」という言葉です
私は、目指すのは「叱らずに済む」子育てであって
「○○してはいけない」は親を苦しくさせるだけだと考えています
もちろん、保育士や教諭は専門家ですから
感情に任せた子どもとの向き合い方は専門性の自己否定だと思います
知識とスキルがあるからプロフェッショナルなのですから
感情的に子どもと向き合う保育士や教諭は
信号無視をする運転手みたいなものです
ということで、
「そもそも、こうしたら叱る場面が無いよ」というのが
奥田健次先生のこの本です🤗
もちろん、魔法を使うわけではありませんから
「叱りゼロ」のために大人が努力しなければならないことはあるわけです
ぶっちゃけ、この本を読むと
「え…こんなことするの?」「できるの?」
と思うような事例が解説されています
「心を鬼にする👹」というのは
こういうことなんだろうなという事例が盛りだくさん
でも、なぜそんな関わり方を提示するかというと
「子どもは自立していくよね」
「大人がいなくても社会で生きていく力を育てたいよね」
ということに尽きると思います
大人からすると
「なるべく叱りたくないな…」という思いがあります
でもそれって、“軸”は大人にありますよね
「叱る」「褒める」が有効ではないのは
子どもの成長に繋がっていないから
自分で適切な行動を選べるようになる
社会の中で生きていけるようになる
自立と自律が教育の目的です
「叱らずに済む」ということは
子どもが自分で判断できる力を身につけるということです
それは、成人してからも必要な力です
子どもの成長を軸にした大人の関わり方、興味ありませんか?
FIT FOOD HOME![](https://www10.a8.net/0.gif?a8mat=3T8HCM+6S3QSY+57YO+5ZU2A)
怒りたくて怒ってるわけちゃうのになぁ
怒りたくて怒ってるわけちゃうのになぁ(きしもと たかひろ©KADOKAWA)
きしもとさんは、児童福祉で働く傍らで
子どもたちとの関りをマンガで描かれています
いわば、現場の生の声
子どもとの関わり方をレクチャーするというより
「子どもと接しているとこんなジレンマがあるよね」
「ついつい、こう考えてしまうけれど」
「大事にしたいことは、これだよね」
「だから、こう関わってみたらどうかな」
という、悩みと実践を描かれています
実際にお会いしてお話を伺ったこともあるのですが
毎日の子どもとの関わりの中で
模索して模索して、“より良いだろう”を追求されてるように感じました
私は、汐見先生や無藤先生といった研究者のお話を参考にすることが多いですが
現場の肌感を詳細にわかりやすく描かれているこの本が好きです
ひとつのエピソードに対して
4ページで完結しているのも読みやすさですね
あと、関西人らしくオチがつきます(笑)
“正解”ではなく
「こうしたら良いんじゃないか」という提案なので
自分に合うと思えば取り入れれば良いし
シンプルにマンガとして読むのもアリだと思います
敢えて言うとしたら
登場する子どもたちは小学生なので
(きしもとさんが働かれていたのは学童保育)
「幼児教育でもこの関りでOKなの?」とは思うかも知れません
個人的には
きしもとさんの関わり方のスタンスは
どの年齢にも共通するよね
と思っております😉
子育て中の保護者の方にも
より身近に読んでもらえる一冊だと思います
![](https://www10.a8.net/0.gif?a8mat=3T6RG0+DZOQK2+1YGO+65U42)
0~6歳 子どもの発達と保育の本
0~6歳 子どもの発達と保育の本(河原紀子🄫学研)
私のブログに何度も登場していますが(笑)
子どもの発達の順を追うならやはりこの本でしょうか
子どもの、というかヒトの発達には順序があり
前段階の発達を経ずして次の発達が成されることはありません
よく算数に例えられますが
足し算が身についているから掛け算は分かりますし
掛け算がわかっているから方程式が解けるのです
運動でも同じですよね
安定して歩けるから走れるのですし
安定して走れるから幅跳びや高跳びができるのです
子どもと向き合っていると
時々、子どもの不器用さに出くわすことがあります
「もう○歳なんだから」と言いたくなるところですが
もしかするとその手前の経験が不足しているのかも知れません
となると、大人がその手前の発達を促せるような環境を整えることで
その子の不器用さが解消されるともいえるわけです
また、保護者とお話していると
「前はできたいたのに、最近はやらないんです…」
という相談を受けることがあります
以前は食べていた食品を嫌がるようになったとか
仲の良かった友だちとケンカばかりするとか
「成長どころか、むしろ戻ってしまったのでは?😱」
そう心配になるのも、うなずける話です
でも、子どもの発達を追っていくと
そういった姿も成長しているからこそ出てくることがわかります
味覚・嗅覚が発達したからこそ好き嫌いが出てきた
自我が発達したからこそ互いの意見の違いに気付くようになった
どちらも、身体的・精神的に成長する過程で見られる子どもの姿です
保育士として子どもの発達を理解していれば
保育中の子どもの姿にやきもきすることもありませんし
保護者とも「成長しているからこその姿です」と向き合うこともできます
「魔の2歳」とか「イヤイヤ期」とか
大人目線での“あるある”言葉も使わずに済みます
子どもは大人に反抗しているのではなく
自立心の成長から現れる葛藤の姿なんですから
![](https://www12.a8.net/0.gif?a8mat=3TDCFH+9MIAUQ+3SUE+609HU)
子どもが生きる力をつけるために親ができること
子どもが生きる力をつけるために親ができること(工藤勇一🄫かんき出版)
こちらも、私のブログに何回も登場していただいている
工藤勇一さんの著書です
工藤勇一さんは、元千代田区立麹町中学校の校長を務められ
現在は横浜創英中学・高等学校の校長として活躍されています
学校運営や教育改革に関する書籍を多く出版されていますが
この本は、親としての工藤勇一さんの思いを
37のヒントとして書かれています
子育てというと
「~しなければならない」
「~してはいけない」
という使命感を感じる場面があります
それは、子どもにより良く育って欲しいという願いからなのですが
でも、正直にいうと苦しい時がありませんか?
私は保育士ですが
家庭では保育士をやめようと心掛けています
妻は保育とも教育とも無関係の職ですから
保育士の言葉は、どうしても“正論”に聞こえがちだと思うのです
子育てに限らず“正論”って、束縛感がありますよね
「確かに言ってることは正しいんだけど…」
「それができるなら困っていないわけで💧」
ただね
「~しなければならない」
「~してはいけない」
というのは、あくまで方法の話なんです
大事なのは「何のために?」
という目的です
方法はあくまで道具
目的に合わせてチョイスするものです
工藤さんは、その子育ての目的の話をしてくれます
「子どもにこう育って欲しい」から
「こうしてはどうか」という話です
例えば、工藤さんは宿題や定期テストを廃止したことで有名ですが
それは学生のより良い学習環境のための手段であって
廃止自体が目的ではないですよね
教育の目的は「子どもの自立」です
親として願うのも
将来、自分で生活できることですよね
そういうスタンスで、親としての教育を語ってくれるのがこの本です
肩の荷を下ろすためにも
読んでみてはいかがでしょうか
![](https://www13.a8.net/0.gif?a8mat=3TDCFH+9BSHYQ+3SUE+15QWXU)
今日は5冊の本を紹介しました
マンガあり、専門書ありですが
「子どもって、こういう感覚で生きてるんだ」
「こんな世界観の中で成長しているんだ」
「だから、大人はこんな支え方をしていけば良いんだ」
そう感じてもらえるのではないかと思います
今より、もう少し気楽に
肩の力を抜いて子育てや保育をしてもらえたら
私も嬉しく思います😻
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