こんにゃちは、猫月です😸
制作遊び、定期的に機会を設けたいと思いつつ
「何をしようかなぁ」😩
と悩むこと、ありませんか
私も悩みますよー😹
悩んだときは、
制作遊びの根っこに戻ると良いのかな?
と思っています
制作遊びの根っことは、
・感触を知る
・色を楽しむ
・画材や用具(クレヨン、絵の具など)にふれる
・形を変える(丸める、千切る、折るなど)
といったことだと考えています
これ、前回もお話ししましたね(笑)
今回は、
3歳児の制作遊びの事例
「触感・温感にふれる」🎨
についてお話していきます
内容としては、
クラス全員で、夏祭り用の山車を作りました
使ったのは、手形とスタンプ台です
子どもの制作遊びって?
まず、「制作遊びは何のためにやるのか?」
については、👇以前の記事をお読みいただけたら幸いです🙏
保育所保育指針には、
子どもの育みたい資質・能力として
3つの柱が記されています
1.豊かな体験を通じて、
感じたり、気付いたり、分かったり、できるようになったりする
「知識及び技能の基礎」
2.気付いたことや、できるようになったことなどを使い、
考えたり、試したり、工夫したり、表現したりする
「思考力、判断力、表現等の基礎」
3.心情、意欲、態度が育つ中で、
よりよい生活を営もうとする
「学びに向かう力、人間性等」
この前提に沿って、
「3歳児の制作遊び」を
考えていくわけです
3歳児だけれども…
前回の記事で、
3歳未満児には、
できるだけ多くの素材にふれて
できるだけ多くの道具を扱って
できるだけ多くの操作(運動)
を経験して欲しい
というお話をしました
今回の事例の子どもたちを保育していて
これらの経験が「少ないかも?」🤔
と感じることがありました
具体的にどの姿と説明するのは難しいのですが
子どもたちに何かが足りないと言うより、
「キレイに保育されてきた」印象があったのです
大人の言うことには素直な一方で、
子ども同士でのトラブルが多い
加えて、手が出る・口が出るも残っている…
コミュニケーションの問題のようでいて、
「自分の身体を
操作し切れていないんじゃないか?」
というのが私の推察でした
昂ったときに、
感情のままに身体が動いてしまうのは、
瞬間の制御ができていないからでは?
身体を細かく操作する経験を増やしていけば、
アクセルも踏むけど、
ブレーキも踏めるようになる
そういう考察の下で、遊びの環境を整えていったのです
お子様にも安心!”添加物不使用”のつくりおきおかず「上から下へ」「中心から末端へ」
子どもの発達の基本ですね
子どもの身体・神経の発達は、
身体の上部から下部へ
身体の中心から末端へ
と広がっていきます
手の発達があって、足の発達があるし
体幹の発達があって、指先の発達がある
ボール投げで例えると、
・体幹を捻る
・肩を回す
・ひじの曲げ伸ばしができる
・手首を返せる
・指先を握る、開放するができる
そういう順序で発達していきます
そこを考えると、
制作遊びも細かなモノを扱うより、
大きく手を使えるようにしたい
さて、どうしたものでしょう?
恐竜を作るよ!
これはもう完全に大人の事情ですが、
その保育園は、地域の夏祭りに参加するのが恒例でした
5歳児は御輿を担ぎ
4歳児は山車を曳く
「3歳はどうする?」
となったときに、
「山車を曳こう」と担任同士で判断しました
集団で何かを成し遂げるというのも、
大事な経験ですからね
子どもたちと何を作るか話し合います
そのクラスは恐竜好きが多く、
図鑑をみながら
ケントロサウルスやバリオニクスといった名前が
当たり前のように飛び交います
絵本や紙芝居も読む中で、
子どもたちが山車に選んだ恐竜
何だと思います?
大人は、古代生物好きの私を含め、
ティラノサウルスや
トリケラトプスを想定していたんです
ところが子どもたちが選んだのは、
マイアサウラでした😳
えーっと…ついてきてますか?(笑)
読むの、やめないでくださいね😰
マイアサウラは、子育て恐竜として名を馳せました
学名の“Maiasaura”は、「よい母親トカゲ」という意味です
恐竜というと、
魅力的でありながら激しさのイメージもついて回りますが、
優しさを感じるマイアサウラに惹かれたのかも知れませんね
さて、作り上げる恐竜も決まりましたが、
主題はどうやって作るかです
触感と温感と
まず、制作にあたって
大きく身体を動かしたいというのがありました
刷毛で塗る?
筆で塗る?
待て待て、一番根幹的な道具って何だ?
そうだ、“自分の手”が十分に使えるようになるから
いろいろな道具が使えるんだ!
手が十分に使えるって何だろう?
手の機能を全開にするには?
手は、モノを操作するだけじゃないぞ
大事なセンサーの役割もある
この子たちは、
絵の具の感触や温度を感じたことはあるのか?
キレイに保育されてきた子どもたち
1歳でスプーンを使って食事をしてきた子どもたちです
こぼしそうなら、大人が掬って食べさせてきた子どもたちです
そういったことを考えたときに
私たちが出した方法は、
『素手で絵の具を塗る』
ということでした
絵の具の温度や、ぬめり
段ボールには硬い部分や柔らかい部分があること
紙の表面も、なめらかさもあるし、ざらつきもある
そういったものを知って欲しい
感じて欲しい
そういう願いも込めつつ、
子どもたちの掌を画材にしたのです
ごしごし シュッシュ ぴちゃぴちゃ シャッシャ
おおきなおおきな おいも(赤羽末吉🄫福音館書店)
私が一番好きな絵本です
この作品は、
幼稚園での子どもたちの様子を
実際の保育から描いたそうです
私が子どもの時に読んでいたくらいですから
それはそれは昔の保育事例なんですよねー
この絵本に負けないように!
とは思っていませんでしたけどw
子どもたちは初めて素手でふれる絵の具に
「うひゃぁ!」だの
「すべすべー」だの
キャッキャしながらマイアサウラを塗っていきました
絵の具に素手でふれるって
保育の中ではタブーだったりするかもしれませんねぇ
服を汚してしまったら
保護者から何を言われるか…😱
なんてことを
先回りして心配してしまうかも
でも、それは大人同士の事案であって
子どもにとって必要な経験というのを考えたら
まぁ、何か起きたら大人が頭を下げれば良いと
私は思ってしまうんですよ(笑)
それが、先輩に可愛がられない理由でもあるんですけどー🤣
保育の目的と、
子どもたちの姿と育ちを
きちんと説明できれば、
保護者は納得も協力もしてくれるんですけどね
もちろん、事前の説明は大事です
「絵の具を使うので、服が汚れるかも知れません」とか
「汚れても支障のない服で登園してください」とか
知らせておけば、保護者も準備してくれます
もちろん、それ以外の場面でも
保護者と一緒に保育をしているという
連携や信頼の構築は欠かせませんよ
そんなこんなで、
マイアサウラの山車が完成しました
あ、これは完全に蛇足ですが
子どもたちから
「動くマイアサウラにして」
とリクエストがあったので
尻尾を動かすと、首も動くギミックは搭載しました🤣
山車を曳きつつ、
尻尾を操作する役割もできましたねー
当日は、平日にもかかわらず、
応援に来てくださる保護者もいらっしゃいました
徐々に完成していくマイアサウラも見せてきましたし、
何より、子どもたちが毎日お家で語ってくれましたからね♬
正直、事例としてあまり参考にならないと思うんです(笑)
「ちょっと、チャレンジし過ぎ💦」
と思われる方の方が多いんじゃないでしょうか
「作品の出来を問わずに、
子どもの経験を優先する」
って、なかなか難しいでしょう?
そこについては、
また別の保育実践の話かなと思いますので
今回はここらで話を締めたいと思います
また、子どもたちの遊びや育ちについてお話しましょう😻👍
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