こんにゃちは、猫月です😸
保育園には、テッパンの絵本というのがいくつかあります。
以前もご紹介した
「だるまさんが」(かがくいひろし©ブロンズ社)
「いないいないばあ」(松金みよ子 瀬川康男©童心社)
などは絵本のテッパンに入ってくる作品でしょう。
そんなテッパン絵本に
「もこ もこもこ」(作:谷川俊太郎 絵:本永定正©文研出版)も並んでくると思います。
今回は、ちょっと不思議な絵本「もこ もこもこ」について
私の個人的な感想をもとにお話していきます。
「もこ」「もこもこ」
もこ
もこもこ にょき
もこもこもこ にょきにょき
ぱく
つん
ぽろり
ぷうっ
ぎらぎらぎら
ぱちん
ふんわ ふんわ ふんわ ふんわ ふんわ
しーん
もこ
これ、「もこもこもこ」の全文です(笑)
言葉だけだと、何のこっちゃ?ですよね🤣
実際、ECサイトで低評価を付けていらっしゃる方は、そういう理由が多いです。
でも、子どもが惹きつけられる
0歳児でも楽しめる
それは何故なのでしょうか?
遊び予約/レジャーチケット購入サイト「asoview!(アソビュー)」オノマトペの面白さ
日本語の特徴の一つとして、
豊かな「オノマトペ」というのがあります。
直訳すると、擬音語・擬態語といったものになるのですが、
例えば、幼児語の多くはオノマトペですよね。
ねこ=にゃんにゃん、にゃーにゃ―
いぬ=わんわん
クルマ=ぶーぶー
麺類=つるつる
といった感じです。
「もこ もこもこ」は、擬音表現で構成された絵本ですね。
文章も擬音ですが、絵も抽象的です。
抽象的な文と、抽象的な絵
読み手によっては、「意味が分からない😠💢」と感じるのでしょうが、
読み手次第で如何様にも読める自由さがあります。
「もこ」というフレーズひとつにしたって
『もこ!』とも読めるし
『もこぉぉぉ』と読める。
絵本の展開の緩急さえ、読み手次第なのです。
オノマトペは感性に委ねられますから、
面白くできるかどうかも、感性次第なんですよ♪
実は谷川さんも売れると思っていなかった⁈名作
「もこ もこもこ」って、
私が子どもの頃には読んだことがなかったので、
最近の絵本だと思っていたんですよねー。
ところが、発行年を見ると1977年😲!
わ、私よりお兄さんだった…
谷川さん、作品の回想をインタビューされたときに
はじめは全然売れなかった本なんですよ。ぼくも売れないと思っていましたから、出版社は良く出したなぁと思いますね(笑)
絵本ナビ もうすぐ誕生40周年!『もこ もこもこ』谷川俊太郎さんインタビュー
とお話されていました🤣
前衛的だという自覚があったようですね。
そうなると、
出版した文研出版さんに先見の明があったということですね!
0歳児でも夢中になれる絵本「もこ もこもこ」
詩の鉄人、谷川俊太郎さんによるオノマトペと
モダンアート作家の、元永定正さんのデザイン
巨匠のタッグによる“ホンモノ”が、子どもにも伝わる作品なのだと思います。
あらためて、「もこ もこもこ」読んでみませんか?
コメント