子どもの権利を考えてみよう #5

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子どもの権利を考えてみよう「事例で考えてみよう」のサムネイル。連載からの学びを、事例で考えてみます なんだろう?保育所保育指針

こんにゃちは、猫月です😸

今週は「子どもの権利を考えてみよう」というテーマで
子どもに関する条約や法律、憲章を、あらためて学んできました

チャッピー
チャッピー

今週は子どもにまつわる条約や法律、憲章について学んできました
みなさん、どんな感想を持ちましたか?

キツキ
キツキ

子どもの権利条約は、
18歳未満の子どもには“人としての権利”がちゃんとあるんだよね!
という国際条約でした

ナツキ
ナツキ

主に4つの権利が挙げられていて、
私たちも責任感に駆られちゃいますねぇ…

レツキ
レツキ

児童福祉法は、子どもの権利を守ることと、
そのための福祉施設や事業について書かれています

ムツキ
ムツキ

こども基本法は、すべての子どもが平等で健やかに成長できることを謳っていたわ
当たり前の話なんだけどね!

ワツキ
ワツキ

児童憲章は、世界に先駆けて
子どもの権利の理念を掲げてましたねぇ

猫月
猫月

私も含めて、みんな学びと気づきがあったみたいだね♪
じゃあ、今回は少し実践の話をしてみようか

私も5人も、振り返りと学びを得た中で
実際の子どもとの向き合い方について考えていきたいと思います
あなたも一緒に「こういう場面では…」と思いを巡らせてみてくださいね

チャッピー
チャッピー

まずは、こんな場面を想像してみてください

キツキ
キツキ

うわぁ〜!跳ねてるねぇ〜!すっごく面白そう!
本人にとっては“新発見”の真っ最中かも!
この感覚、今しか味わえないかもしれないよ?

ナツキ
ナツキ

でも、でも…落ちたり、頭をぶつけたりしませんかぁ?
ケガしたら大変だし、やっぱり止めた方がいいんじゃないかって、
わ、私…心配になっちゃいますぅぅぅ…

猫月
猫月

“危ないからダメ!”って言いたくなる場面だけど、
“どうしてやってるのかな?”って考えてみた上で
「こういう遊びはどう?」と誘うのも大事かもしれないね

ベッドやソファで遊ぶのは、子どもの姿として“あるある”ですよね
好奇心や身体の使い方、浮遊感に足裏の感触の面白さ――
まずは、その子なりの“楽しさ”を受け止めてあげられると
子どももこちらの言葉に耳を向けてくれることが多いです
もちろん、環境の調整や声かけで安全を確保することも忘れずに!

子どもの動機や楽しさに気付くと
ベッドやソファ以外のもので、再現する方法も思いつきます
たとえば、浮遊感を感じたいのであれば「たかいたかい」とかね

チャッピー
チャッピー

では、次の場面です
保育園で見掛ける姿かもしれませんね

【レツキの場合】静かに観察しながら考える

レツキ
レツキ

この子は、“着替えたい”理由があったんでしょうね
“濡らす”という手段を選ぶくらいですから、どうしても着替えたかった…
大人の基準だけで判断すると、その子の大事なもの見落とすかも知れません

ムツキ
ムツキ

『着替えたい』からって、わざと服を濡らすのは、
自分の思い通りにしたいからやったことでしょう?
洗濯するのは本人じゃないし、それはワガママじゃない?

猫月
猫月

“着替えたい”という思いの奥に、どんな気持ちがあるのか――
それを想像すると、“濡らした”という行動の中から動機が見えてくるね

単純に、本当は着たかった服が別にあったのかも知れませんし、
大人に受け止められて、安心したい気持ちがあったのかも知れません
それとも、友だちとのやり取りの中で生まれた感情かも知れないです

行動だけを見て叱るよりも
まずはその子の言葉の奥の気持ちに目を向ける――
それができると、子どもの姿も変わってくるのではないでしょうか

チャッピー
チャッピー

では、もうひとつこんな場面を見てみましょう
保護者も保育士も、対応を悩ませる場面ですかね

ワツキ
ワツキ

それだけ楽しかったってことですよねぇ♪
“帰りたくない”っていうのも、その子にとっては正直な気持ち
“今の気持ち”をいったん受け止めて、
“じゃあ、帰ったら何しようか?”って次の楽しみに目を向けてあげたいなぁ

猫月
猫月

”楽しい”時間が終わってしまう寂しさもあるだろうし
自分の気持ちを大事にして欲しい思いもあるんじゃないかな
「明日も遊べるよ」って、”予約”してあげるとかどうかな?

『帰りたくない!』の奥にも、
“もっと遊びたかった”とか、“この楽しさをなくしたくない”とか
そんな思いがあるのかもと想像できます
そう考えると、この子にとっての“満足”って何なのか
ちょっと立ち止まって考えてみたくなります

「お迎えが来たから、お片付け」とルールにしてしまうよりも
「あなたはどうしたい?」「どうしたらそれが叶う?」を一緒に考えたい
いつでもそれを叶えられてあげられるかはわかりませんが
“意見を聞いてもらえた”、”一緒に考えてくれた”だけでも
子どもの安心感や、気持ちの満たされ具合は変わってくるはずです

ここまで読んでくださって、ありがとうございます

法律とか、憲章とか、
正直に言ってしまえば「面倒くさい」と思っていたんです(笑)
”保育士だから”という立場があればこそ
「いろいろな法律も知っていなきゃなぁ」と思うだけで
別に法律に精通していたい性分でもない

でも、今回の学びの中で感じたのは
どの条文にも、どの理念にも、
“目の前の子ども”との関わりにつながっていたということです

保育士として、私は子どもの”自立”を大事に考えてきましたが
子どもを“受けとめる”“尊重する”“待つ”という姿勢が
既に法律や憲章の中に記されていたのです

汐見稔幸教授が、保育所保育指針改定(2017年)の際に
『これまで先生方がやってきたことを、変える必要はありません』
と説明されていたのは、こういう背景があったからなんだなと
今回の学びの中でやっとわかりました

当時の私からすると
「保育所保育指針が変わるのだから、保育も変わるでしょう?」と思っていたので、
汐見先生の言葉の真意がわからなかったのです

とはいえです
今回学んできた「子どもの権利条約」「児童福祉法」「こども基本法」「児童憲章」は
まだまだ浸透していないとも感じました

私自身も、子どもと向き合う毎日を通して
より実感し、かみ砕いて、実践していく努力が必要です

“子どもの最善の利益”を実現するために
子どもが”しあわせ”を感じられる社会となるように
あなたも学びを得てくれていたら、嬉しいです

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