こんにゃちは、猫月です😸
子どもたちが制作に使う素材――
絵の具、紙、粘土、クレヨン、筆、のり…etc.etc.
それらに初めて出会ったときの、あの表情
「なにこれ!?」
「さわっていいの?」
あの目の輝きこそが
“表現のスイッチ”が入る瞬間だと思うのです
まず、素材、画材にふれて欲しい
私は、制作あそびの前に
子どもたちには素材や画材を
十分に“体感”してもらいたいと思っています
子どもが『これって、面白いものだねぇ』と感じたものは
きっと制作しても遊び甲斐があるはずだから
紙って、こんなに違うんだ!
紙と一口に言っても、いろいろな感触があります
- ツルツルしたおりがみ
- ザラザラした画用紙
- 破れやすい新聞紙
折りやすい紙、描きやすい紙、ちぎりやすい紙――
素材そのものを体感することで
子どもたちは“やってみたい”のヒントを見つけていきます
えのぐって、ぬるぬるでつめたい
えのぐもまた、ただ「塗る」だけの道具じゃありません
はじめて絵の具に指を入れたときの、あのぬるっとした感触や、
「冷たい!」と笑いながら、手のひらでグルグルと伸ばす子どもの姿
指でのばす
手でのばす
叩くように塗る
飛び散る絵の具を見て、また笑う
それは素材と遊びながら対話する時間なのです
大人が“教える”のは、もう少しあとで
大人はつい
「正しく使わせなきゃ」
「道具の扱いを教えなくちゃ」と思ってしまいがちです
でも私は、その前に
「これって何?」
「どんな感じ?」という子どもの好奇心を
十分に味わわせてあげたいと思っています
そして、「これはね、こういうこともできるんだよ」と伝えるのはそのあとで
子どもが自分でたっぷり試したあとだからこそ
「なるほど!」と心に届くのだと思います
「水、砂、土、紙、粘土など様々な素材に触れて楽しむ」
保育所保育指針より(表現:内容)
「音、形、色、手ざわり、動きなどに気付いたり、感じたりして楽しむ」
素材に“何を描くか”“何を作るか”ではなく
素材そのものと出会い
感じることこそが“表現”の出発点
「さぁ、○○を作ろう!」と型を決めて始める前に――
“素材との冒険”に出かける時間を、大切にしたい
それは、完成品には残らないけれど
子どもの中に確かに残る感覚の記憶です
次回は――
「5歳児の制作あそび」をひとつの事例として紹介します
そこにある“自分で考えて、自分で作る”楽しさを、
猫月の目線からお届けします
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