子どもの手から、生まれる世界 #3

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子どもの手から、生まれる世界 #3「まずは、画材や素材を十分に楽しみたい」のサムネイルです。子どもにとって、制作する素材や画材に「ふれる」「感じる」ことが大切です。「ぬるぬるする~」「引っ張たらやぶけたぁ」子どもの“やってみたい”は素材との出会いから。えのぐや紙との出会いから始まる”表現”を見つめます。 やってみたよ!こんな保育

こんにゃちは、猫月です😸

子どもたちが制作に使う素材――
絵の具、紙、粘土、クレヨン、筆、のり…etc.etc.

それらに初めて出会ったときの、あの表情
「なにこれ!?」
「さわっていいの?」
あの目の輝きこそが
“表現のスイッチ”が入る瞬間だと思うのです

私は、制作あそびの前に
子どもたちには素材や画材を
十分に“体感”してもらいたいと思っています
子どもが『これって、面白いものだねぇ』と感じたものは
きっと制作しても遊び甲斐があるはずだから

紙と一口に言っても、いろいろな感触があります

  • ツルツルしたおりがみ
  • ザラザラした画用紙
  • 破れやすい新聞紙

折りやすい紙、描きやすい紙、ちぎりやすい紙――
素材そのものを体感することで
子どもたちは“やってみたい”のヒントを見つけていきます

えのぐもまた、ただ「塗る」だけの道具じゃありません
はじめて絵の具に指を入れたときの、あのぬるっとした感触や、
「冷たい!」と笑いながら、手のひらでグルグルと伸ばす子どもの姿

指でのばす
手でのばす
叩くように塗る
飛び散る絵の具を見て、また笑う

それは素材と遊びながら対話する時間なのです

大人はつい
「正しく使わせなきゃ」
「道具の扱いを教えなくちゃ」と思ってしまいがちです

でも私は、その前に
「これって何?」
「どんな感じ?」という子どもの好奇心を
十分に味わわせてあげたいと思っています

そして、「これはね、こういうこともできるんだよ」と伝えるのはそのあとで
子どもが自分でたっぷり試したあとだからこそ
「なるほど!」と心に届くのだと思います

素材に“何を描くか”“何を作るか”ではなく
素材そのものと出会い
感じることこそが“表現”の出発点

「さぁ、○○を作ろう!」と型を決めて始める前に――
“素材との冒険”に出かける時間を、大切にしたい

それは、完成品には残らないけれど
子どもの中に確かに残る感覚の記憶です

次回は――
「5歳児の制作あそび」をひとつの事例として紹介します
そこにある“自分で考えて、自分で作る”楽しさを、
猫月の目線からお届けします

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