春がくる! 楽しみになる 絵本5冊

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「春がくる!楽しみになる絵本5冊」サムネイル たのしい絵本

こんにゃちは、猫月です😸

寒さが続く冬でも
子どもたちは元気に外を走り回っています
自分たちで日向を探し
また走り回って身体を温めるなど
子どもなりに冬でも楽しく遊べる方法を
自分たちで発見しているんですね

そして、子どもたちは
寒い季節の中でも
春の息吹を見つけて喜んでいます

ワツキ
ワツキ

寒い季節の面白さも感じつつ
身近な生き物の変化を見つけて
春が楽しみになるんですよねぇ

猫月
猫月

バケツに張った氷の隣で
チューリップが芽を出したりするからね

寒さも楽しむ子どもたちと
もうすぐ来る“春”を感じられる絵本を
ご紹介していきます

【おんなじおんなじ ももんちゃん】
作: とよた かずひこ
出版社: 童心社

よいしょ よいしょ
よいしょ よいしょの ももんちゃん
よいしょ よいしょの きんぎょさん
よいしょ よいしょの さぼてんさん
みんなで作ったのは 雪だるま
ももんちゃんと おんなじ
赤いぼうし、赤いてぶくろ、赤いながぐつをつけたら…

冬といえば、雪
雪といえば、雪だるま!

東京ではなかなか
積もるほどの雪は降りませんが
ちょっとでも雪が舞うと
「ねーねー!雪だるま作ろ!!」と
子どもたちは窓の外にくぎ付けです

「雪だるまなのに、春が楽しみ?」
と思いますよね

日本で本格的に雪が降るのはいつでしょう
実は、2月以降なんです
つまり、立春を過ぎてからが雪は本番なんですね

雪というと冬の代表みたいな感じがしますが
雪だるまが作れるほど雪が降るということは
もうすぐ春がやってくる時期ということでもあります

東京近郊だと積もってもすぐに溶けてしまう雪ですが
雪の冷たさを楽しみながら
陽の光の温かさも感じるのもいかがでしょうか

【ふゆめがっしょうだん】
文:長新太
写真:冨成忠夫・茂木透
出版社:福音館書店

「みんなは みんなは きのめだよ」
春を待ちわびるように
木の芽たちの合唱団が歌います

これは写真絵本です
冬の公園や雑木林で木を見てみると
ところどころが顔のように見えます
それは、鬼胡桃や榎、合歓木、桑などの
落葉した葉がついていたあとです

子どもたちは「見立てる」のが得意です
穴のあいた落ち葉も、顔や動物に見立てます
空に浮かぶ雲も、クジラや象になります
公園の木々に顔が隠れていると知ったら
散歩をしながら探検が始まるでしょう

そうやって草木とのかくれんぼを楽しんでいるうちに
徐々に移り行く季節の変化にも気付くでしょう

何より「身近な自然」への興味が湧くのに
冬芽の合唱団と戯れるのは良いきっかけだと思います

【はるのゆきだるま】
作・絵:石鍋芙佐子
出版社:偕成社

山の中に雪だるまがいました
春に憧れる雪だるまに
森の動物たちは
春のお土産を見つけて
持ってきてくれるというのです
動物たちの話を聞きながら
雪だるまは春の訪れを待つのでした

雪だるまが春を見てみたい
というのは割とある設定で
大人からすると結末も想像できてしまうのですが
絵本の力のひとつが
「結末を知っていても読みたくなる」ことだと思います

そしてご多分に漏れず
この絵本もくり返し読みたくなる作品です

私の経験上の話ですが
4歳児までと5歳児とでは
この「結末の想像」をする方向性が違って
4歳の冬~春に読むのと
5歳の冬~春に読むのとでは
同じ子でも反応が変わってくるんですね

これは想像の域ですが
4歳までは雪だるまの立場になって読む子が多く
5歳になると雪だるまも動物たちも
我が事のように想像するからだと思っています

季節の絵本であると同時に
これから就学へ向かう子どもたちに
「あ、昨年とはなんか違って見える」と
自分の情緒面での成長を感じてもらえる
そんな絵本であるとも思っています

【ピンクとスノーじいさん】
作:村上康成
出版社:徳間書店

春に生まれたヤマメのピンクにとって
初めて迎える冬は
凍えるように冷たい川と
みんながおなかをすかせる
厳しい季節でした
やっと見つけたエサも
大きなヤマメに取られてしまいます
その大きなヤマメを食べるのは
もっと大きなイワナのスノーじいさん
スノーじいさんは、ピンクとすれ違いざまに言います
「もうすぐ食べるものがなにもなくなるぞ
 つらいぞ、ピンク
 待つしかないんじゃ、春までな」

村上康成さんの作品というと
「えんそくばす」や「さつまのおいも」など
割とほんわかした内容の作品を思い起こしますが
「ピンクとスノーじいさん」は
自然の厳しさを描いた物語です

絵本にしてはハードボイルドな感じすらある
スノーじいさんとピンクは
弱肉強食の関係ですからね
ピンクの仲間であるヤマメを
イワナのスノーじいさんは捕食しますし
ピンク自身も天敵に貴重な食料として狙われるのです

村上康成さんの描く冬の厳しい世界を
子どもと開館してみるのはいかがでしょうか

【おねえさんになるひ】
作:ローレンス・アンホルト
絵:キャサリン・アンホルト
訳:吉上恭太
出版社:徳間書店

ソフィーは おかあさんと おとうさんと
いっしょに もりに いきました。
もりのなかで、おかさんは
ソフィーに ひみつを おしえてくれました。
とても だいじな ひみつです。
「あかちゃんが うまれるの。
 いっしょに あそんでくれる?」

この絵本は以前も紹介しましたので
こちらの記事も併せてごらんください

物語の中で
ソフィーは弟が生まれたことに葛藤を覚えます
彼女の素直な気持ちからすれば
弟の誕生は歓迎できないことだったのです

ソフィーの気持ちを表すように
家の外は厳しい冬でした
葛藤がピークに達した時
彼女は雪の降る夜に家を飛び出します

「お姉さんになるって大変だね」
お父さんに気持ちを受け止めてもらったソフィー
彼女の気持ちがほどけるように
季節は春へと移っていきます

ソフィーは春が来た喜びを感じながら
個人としても一つ成長を遂げているんです

直接的に季節を描いた作品ではないですが
ソフィーの気持ちと季節の移ろいが
“春”の朗らかさを感じさせてくれます

最後までお読みいただき
ありがとうございました

日本には四季がある、とは言いますが
その四季も日本各地で色合いが異なります
一口に“冬”と言っても
北海道と沖縄では大きく違いますし
日本海側と太平洋側でも大きく違います

それぞれの捉える“冬”があることを
そして“春”の訪れがあることを
絵本を通して感じるのはいかがでしょうか

お好みの1冊が見つかれば嬉しいです

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