「全員座れるいす取り」⁈が面白いって話

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こんな遊び、どう?

こんにゃちは🐈、猫月だんくるおすてうすです。

みなさんは、「いす取り」で遊んだことはありますか?😃
子どもにとっては定番の遊びですよね。
ルールも簡単だし、子どもたちも好きなゲーム遊びです♪

🙋🏼‍♂️今日は「いす取り」しよう♬
 ルールはどうする?
👦🏻みんな座れるのが良い
🙍‍♂️いすの並べ方は?
👧🏽自分たちでやるー
🙍‍♂️音楽💿はどうするー?
👧先生が掛けてー
🙆‍♂️じゃぁ、準備ができたら始めるよー
👦🏻👧👧🏽いいよー!

いす取りゲームって、面白いですよねー🤗

『……ええっ?!😳』

どうしました?
なになに…
『知っているいす取りじゃない😅』
ですって?

なるほど!
そうかも知れません😁

私も、自分以外に
こんな「いす取り」をしている
保育士は存じ上げません😜

では、なぜこういう「いす取り」をするようになったのか
今回は、
「いす取り」の面白さ
「いす取り」の発展性についてお話していきます。

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※記事中の挿絵に
 『あつまれ どうぶつの森』©Nintendo
 
の画像を使用させていただいております。

「いす取り」って、
子どもたちが“ルールのある遊び”を楽しむ入口
みたいな感じがしますよね

本当に?🤔

大人からすると、簡単なんですよ

👦🏻いすを輪に並べて、子どもの人数より徐々に減らして行く
🕒いすの減らし加減で、時間調整もできる
☔️雨の日の保育で、活動に取り入れやすい

でも、「いす取り」の中でこんなことも起きませんか?

👊いすの取り合いでケンカになる
😫ルールを破って勝とうとする子がいる
😭いすを取れなかった子が泣く
😒負けた子が待っていられない

あるあるな姿だと思うのですが、いかがでしょう?

もしかしたら、記事を読み始めた時点で
「いす取りって、ちょっと面倒…😩」
と思った人もいるかも知れません

定番ながらも、実は課題もあるのではないでしょうか

でもね、課題があるってことは伸び代があるってことなんですよ
面白くできる余地があるということ

ではまず、「いす取り」の何が面白いのかを再確認してみましょう

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まず、「いす取り」の面白さを再確認してみましょう🤗

「いす取り」のルールは単純明快です
“いすに座る”ですよね

一度手放したいすを、再獲得する
「放出」と「入手」の繰り返し

子どもたちには、
「手放しても」
「また返ってくる」

この安心感が心地良い

この安心感が育っていくと、
好奇心を発揮できる場が広がっていきます。
「これ、やってみようかな」と
知的探索活動がより深化していく

「いす取り」を楽しむためには
安心感を保障することが大事とも言えます

そして「いす取り」では
ちょっとずつ再獲得の難易度が上がっていく

取りたい いす が友だちとバッティングするかも知れない
狙っていた いすが取られたら、別の いすを見つけなければならない

それを繰り返し経験すると
取れそうな目星をつけておくとか
バッティングしそうな時点で狙いを変える
とか
そもそも音楽が止まることに早く気付こう
とか
保育士をじっと見つめている
子、いますよね(笑)

「放出」と「入手」の繰り返しは
「危機感」と「安堵」のリフレイン
この安心感を獲得するため
子どもたちは各々頭をフル回転させているのです

ところがです
この「危機感」と「安堵」のリフレインが、途切れてしまったら?😳

「いすに座れない」
「ゲームから退場させられる」
「大人の注目が他の子にのみ向けられる」

そんな環境が続くとしたら
「いす取り」は魅力的な遊びになるでしょうか?

大人でもどうでしょう
事務仕事をしたいのに、
事務室へ行ったら、座席は満杯
やっと時間を作ったのに、作業するスペースが無い

それは、安心して働ける職場ですか?

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こんな「いす取り」はいかが?

私が「いす取り」を再考察するきっかけになった遊び方があります
全員【最後まで遊べるいす取り】です
これは、当時所属していた保育研究会のメンバーが考案した遊び方でした

画像
あつまれ どうぶつの森©Nintendo
画像
あつまれ どうぶつの森©Nintendo

この遊び方の肝は、
【最後まで遊べる】ことです

主流となっている「いす取り」の遊び方は、
いすが取れなかった時点で退場になってしまう
つまり、いすを取れないと、成長や学びの機会を失ってしまうのです
これでは、保育の本質とは掛け離れた遊び方です😵

「待つことも必要」
「我慢も大事」
などの意見も耳にしますが
子どもは「主体的に遊ぶことで成長する」
様々な研究で分かってきていますし
それに基づいて保育所保育指針も改定されています

そもそも
「待つ」のと「待たされる」のは大きく違いますよね

では、保育士が遊びに求めるものは
「待つ・我慢する」ことと
「遊び続ける」こと
どちらがより重視されるものでしょうか?

保育を理論立てて計画されている方ならば
私が説明するまでもないと思います😁

それに、そもそも「いす取り」のねらい
「待つ・我慢する」は盛り込んでませんよね?😜

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【最後まで遊べるいす取り】を知って目から鱗が落ちた私ですが
保育で取り入れる際にふと思ったのです

「いす取りの面白さって、なんだろう?」

ちょっとゲームは違いますが、
「フルーツバスケット🍈🍇🍊」ってありますよね
あのゲームで遊んでいると、気付くことがあります

鬼になりたくて、座りたくない子がいる
(そうか、「フルーツバスケット」は、鬼が面白いんだ😲

もちろん、鬼になるまいと必死にいすを探している子もいます
一方で、鬼に魅力を感じて、わざと座らない子がいる
私が子どもの頃は、3回鬼になると“べんじょ”に入れられて
以降はゲームに参加できなかったので
必死にいすに座ったものです

でも、鬼になって自分の一言で友だちを動かすのは
それはそれで蠱惑的な魅力があったのも事実です
”べんじょ”に入らないで済む、ギリギリを攻める子がいるのも頷けます

ん?となると…
「ルールって、なんだ?!😨」

「フルーツバスケット」の面白さと
「いす取り」の面白さ
どちらも、大人が想定しているルールとズレてるんじゃない?

そこで、「いす取り」の定番ルールを取っ払ってしまおうと考えました

「いす取り」の面白さについては、上述の通りです
「いすを取れることが面白い」
であれば
「勝ち負けを決めなくても、十分に面白いんじゃない?」
と思ったのです

画像
あつまれ どうぶつの森©Nintendo

まず、「いす取り」の楽しさを経験できるように
全員が座れることを何度か繰り返し経験します

これだって、狙っていたいすを友だちに取られて
探し直すってことが発生するので
それなりにエキサイティングなんですよ?

十分に「危機感」と「安堵」を体感したところで、
「みんな座るの上手だから、
 “少し難しく”するね😜」と
いすの並びにアレンジを加えます

手始めに、いすの向きを変える
それを楽しんだら、間隔を変える
いすといすを詰めたり
1脚だけ思い切り離してみたり
4脚をクローバー型にしてみたり
表裏に長く並べてみたり

そうすると、子どもたちの目の色が変わります
座ることを目標にする子は、とにかく手近ないすを狙う
チャレンジングな子は、座るのが難しそうないすを狙う
繰り返し遊ぶ中で、友だちの姿を見て狙いを変える子も出てくる

そうやって遊びに波紋を起こしていくと
子どもたちも、いすを取るだけではなく
遊び方も変えようとしてくる

別の日に「いす取り」をした時のことです

前回の経験があるので、
保育士が「少し難しくする?」と尋ねると
サッといすの向きを変える子がいました

「OK。それでやってみようか」
とゲームを再開します

一度いすを取ると、座ったいすをサーッと壁際へ持っていく子が
その次のターンでは、みんなが回る輪の中にいすを置く子も

これはもう、自分たちでいすの並びをアレンジするという意思表明です

なかなかに“主体的”な姿だと思いませんか?

しかも、面白いもので、
全員が一斉にアレンジしないんですよね

何となしにゲームバランスを観ている
「楽しくする」ことと「ふざける」ことの違いを、考えている

ここは子どもたちにも繰り返し伝えていることです
「自分が楽しくても、友だちが嫌なことなら
 それは本当の意味での“楽しい”ではないよ
 自分も友だちも楽しく遊べるには
 どうしたら良いのか
 一緒に考えることが大事だよ」

それを体現してくれたのではないかと思っています

ちなみにこれ、3歳児・年少クラスでの話です
(それまでに、いろいろ経験しているのですが
 それはまた別の機会にお話ししますね)

さらには、いすを動かさなかったメンバーがここで仕掛けてきます
後ろ歩きで回り始めたんです

「そうきたかーっ!」😂

こちらの想定の斜め上⤴⤴⤴
保育をしていて、嬉しくて仕方ない瞬間です💕

また、いすの並び方が変わると
回る時の動線も変わります

曲が流れている間に歩く道が
いすの位置に合わせてゆがんでくる
でも、逸脱せずに歩いているんです

もう、私の知っていた「いす取り」は完全崩壊です😆

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ここで、相方が仕掛けます
子どもたちの列に加わったんです

そうすると、どうなる?

ひとりだけ、いすに座れないですよね

波紋どころじゃない、大波🌊です
「全員が座れる」が保障されなくなっちゃいました

ここで初めて
私たちが幼少時から馴染んでいる
「座れないいす取り」が盛り込まれました

これまでの遊び方より、若干🔥辛口🔥です

その日の「いす取り」はここで終了
また、別の日にこの経験が活きてきます

ある日、子どもたちから
「いす取りがしたい」とリクエストがありました

それだけ、楽しかったということですよね
保育内容を変更して、「いす取り」をします

そこで子どもたちに訊いたのです
「今日は、どんないす取りがしたい?」って

子どもたちは、
「みんなが座れるのが良い」
「いすは自分たちで並べる」

と答えてくれました

遊びが、完全に子どもたちの物になった瞬間ですね

面白いもので、
日常の自由遊びの中でいす取りはしないんです

子どもたちの中でも、
条件の想定ができていたんじゃないかな?
と私は捉えています

いす取りをするには広い場所が必要で、
他の遊びの邪魔になるとか
自分たちでできることもあるけれど
大人の手も必要だとか(BGM💿の操作など)
だから、相談してきたんでしょうね

そういった、
遊びのルールだったり
遊ぶための環境想定だったり
想いを叶えるための人員確保だったり

幼児ながらに、なかなか計画的だと思いません?
親バカならぬ、担任バカですかね🤣🤣🤣

ということで、
【面白い「いす取り」】の話でした👍

最後までお読みいただき、ありがとうございます

私は保育をしながら、
「これって、一番肝心なことはなんだろう?」
を考えるようにしています

格好付けると【保育の因数分解】なんて呼んでます
(私も数学は苦手😭ですのでそこは誤解なく…)

日頃、“普通”とか“定番”と思っている物って、
実は余計なものがゴチャゴチャ付け足されているんじゃないの?🤔
と、見つめ直すようにしたいなーって

食事の「完食」だって、実は誰も求めてないでしょう?
なのに「完食」がステータスみたいになっている

遊びにも、添加物がドカドカぶち込まれているのかも知れませんよ?😱
そんな遊びは、本当に子どもの成長に役立っているのか
専門家である保育士なら、検証することもできるでしょう
遊びのプロフェッショナルですからねっ✌

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