「あぶない!」場面で

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やってみたよ!こんな保育

こんにゃちは🐈、猫月だんくるおすてうすです。

子どもが危ない行動をしていたら
あなたはどうしますか?
それが危険なことであると
どう伝えますか?

咄嗟の場面ですし
大きな声が出てしまうかも知れません
危険性を伝えるため
厳かに接するかも知れません
もしくは、
重大なことを理解してもらおうと
叱責するかも知れません

結論
「子どもは一度の注意では理解できない」です
子どもが危険に気付くには
「叱るより、一緒に気付くことが大事」なんです

今回は
子どもの「あぶない!」場面に遭遇したとき
私がどう接するかと
その理由についてお話していきます

お名前.com

「あぶない」場面って?

危険な行動には、三つの種類あります

・知らなかった(未知)
・誤った(過失)
・意図的だった(故意)

子どもは経験も
それに伴う知識も
大人と比べれば少ないです。

大人からすると
「なぜーっ?!😱」と思う行動をとるのも
無理からぬことなのです

でも、大人も危険な行動をやりがちなんですよ?
「混ぜるな危険⚠」表示は有名ですけれど、
荷物の「天地無用」「上(下・横)積厳禁」など
意味や対応はご存知ですか

ボタン電池を捨てる時は
一個ずつセロハンテープで包まないと発火するとか

自転車のチャイルドシート
就学後の子どもを乗せてはならないとか
(道路交通法に基づく都道路交通規則では
 自転車の幼児座席に乗せられるのは六歳未満までの幼児
 違反には二万円以下の罰金

1歳未満児に
ハチミツは食べさせてはならないとかも
加熱しても死滅しない細菌があるためですが
死亡事故もありましたね…

危険と知っていれば
やらないでしょうけれど
知らなかったら
やってしまいそうじゃないですか?
知っていても
日常的でないと忘れてしまうことだってあるでしょう

危険を自分で避けられるなら
それが最善です

でも、そんな完璧な人間もいない
ヒトは間違うことを前提に
子どもにどう危険に気付いてもらうかが大事なんです

あなたはどのタイプ?ライフスタイルに合わせて宅配コースを決めよう

子どもは“危険”が見えない

子どもは小さな段差でもつまづきますね
大人からすると
「ほら、そこは危ない!」と思っても
子どもは危険だと気づいていないのです

「どうして気付かないの?」🤔

なぜなら、子どもには見えていないからです

チャイルドビジョンというものをご存知ですか?

『東京都版チャイルドビジョン』(PDF)
https://www.fukushi.metro.tokyo.lg.jp/kodomo/shussan/nyuyoji/child_vision.files/childvision.pdf
子どもの見えている世界(視野)を
大人も体験できる組み立て式のメガネです🤓
プリントアウトすればすぐに作れますよ

大人の視野は一般に
左右に150°・上下に120°
と言われます
これが子ども(6歳児)の視野だと
左右に90°・上下に70°
と言われます

下に、簡単なモデルを貼っておきます
あくまで比率だけですけど😅

大人の見える視野と
子どもの見えている視野は
かなりの差があることがわかりますね

大人には見えるモノが
子どもには見えていないのです

だから、大人が「ほら!よく見て!!」と注意しても
そもそも見えていないので、注意のしようがありません

子どもの足元や頭上に危ないモノがあったら
大人がどけるか、そっと子どもを制御するか
気付いている大人が対処することが必要です

この視野角
話し掛ける時も留意したいですね
視野に入っていない人からの声を
耳に入れるのは難しい
です
大人であっても、子どもであってもです

子どもに言葉を届けたいのであれば
大人からその視野に入ることが大事です

というか、礼儀でもありますね
要件があるのはこちらなのですから
伝える側の姿勢としては
相手に顔を見せて声を掛けましょう
大人であっても、子どもであってもです

らでぃっしゅぼーや

まず、どう止めるか

子どもが危険な目に遭いそうだったら
どうしましょう?

可能な限り止めるでしょう
完全回避は難しいかも知れませんけど

その後は、どうしますか

危険であったことを理解して欲しい
だから、厳しく伝える

気持ちとしては、分かります

ただ、私はその前にワンクッション入れます

制止するなら
「おーっと、危ないから止めるね」
と声を掛けつつ抱える。

そこまで余裕がない時は
子どもを制止させてから「セーフ!😄」とかね
危険が回避できたことを、言葉にする

これ、子どもに伝えてるんじゃないです
大人に、自分自身に伝えているんです

大人が気持ちを落ち着ければ
子どもも安心しますよね

これは、後程にお話しますね

ファーストスプーン公式サイト

叱らず、気付いてもらう

さて、危険な結果は避けられたとして、次はどうしましょう?
(ケガをしてたら、まず処置です!当たり前ですけど)

私の場合は
「危なかったねー」(危険を知らせる)
「ケガは無いかな?」(視診と自覚の確認)
「びっくりしたよね」(共感)

こんな感じで言葉を掛けつつ
必要なケアをしていきます。

危険な場面は
回避できるようになれば
生きていく力(自立と自律)に繋がります

人生に於ける大事な学びの機会です

感情的😠になりそうなところを
グッ✊と堪えつつ😄
子どもが気付き💡を得られるよう
次に同じような場面を避けられるよう
丁寧に関わっていきたいところです

まず、動機を確認します
なぜ、その行動に至ったのかです

ヒトの行動には、必ず目的があります
興味のあるものに手を伸ばそうとしたのかも
友だちのそばに行きたかっただけなのかも

そして、その目的に合った手段(行動)を取るのです
ただ、子どもは持ち合わせている手段が少ないですから
結果として危険だっただけ
ということがあります

例えば―東京駅から新宿駅へ行く

東京に慣れている人なら
JR中央線、地下鉄 丸の内線、バス
と経路がいくつも思い浮かぶでしょう

それが東京が初めての人には、難しい
(そもそも、東京駅の構内が分かり辛いでしょう)
でも、適切なルートを案内してくれる人がいれば、分かりやすくなる

子どもの動機を受け止め
「あなたがやりたいことのために」
適切な手段を提示する
危ない場面では、そこまで伝えて終わりたいですね

さて、適切な手段を伝えるには
どうしたら良いでしょうか

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伝えるには、安心が大事

大人の言葉を子どもに届けるには
第一に、子どもに話を聞いてもらわなければなりません

提示した手段を受け入れてもらえるかは
相対する大人の技量によります

道案内だって
信頼できる人から案内されるのと
不審に感じる人から案内されるのとでは
大人だって反応が変わりますよね

まったく同じ内容だったとしても

日頃から自分の思いや姿を承知してくれている人の言葉なら
きっと届きやすいでしょう

大事なのは
子どもの何気ない日常の一コマを十分に受け止めること
土壌は、毎日耕しておいてこそです😄

危険な場面は、大事なことを知らせる絶好の機会です
「ピンチは、チャンス!」です

子どもが泣いていたとしたら
まず泣き止むまで待つ

泣くというのは、感情の整理のために行います
泣いている間は、子どもの頭の中は混乱中です

また、叱って泣かせたら
それは大人が子どもを混乱させたということです
子どもに危険性の理解を促したい願いと、真逆の結果を招きます
怒る、叱るは意義のない行動だと
分かっていただけますでしょうか

話は変わりますが、
なぜ大人は子どもが危険な場面に遭遇すると
怒りたくなるのでしょう?

いや、語弊がありますね
怒りたいわけではない

でも、感情的になってしまう
心が荒立ってしまう
その自分の感情を
なぜだか説明できますか?

「怒り」は
心理学的には二次感情だそうです
“喜怒哀楽”とは言いますが
実は根源的な感情ではないのです

例えば
後輩を叱責する先輩を想像してみてください

そこへ取引先から電話がかかってきました

その人は、怒りの感情のまま電話に出るでしょうか?

おそらく、普段通りの態度で応対するでしょう

その電話が終わった後
また怒りを表に出して後輩と相対するのです

「怒り」は、コントロールできるのです
というか、意図的に使用しているのです
「怒り」は感情ではなく、手段なのです

何のための手段か?
相手と上下関係を築くための手段です
高圧的に、自分を優位に立たせたからです

さらに問います
なぜ、相手と上下関係を築きたいのでしょう?

話を戻します
子どもに危険性を知らせるためには
安心してもらうことが重要です

では、大人は?
子どもが危険な目に遭った時
大人はどんな心境でしょうか
大人も、不安に曝されているのですよね
だから、自分が安心したいのです
子どもに「分かった」と返事をもらって
事態を収めたいのです

大人自身が不安に陥ったから
その不安を招いた子どもの行動に怒りを覚えるのです

子どもに危険だったことの理解を促すには
子どもも大人も安心することが大事です

「いやいや、そこで危ないことがあったばかりだよ?😓」

と思われるでしょうか
思いますよね

だから、ここには技術が必要です

私の場合は
子どもが危険な行動をしたときは
まず事態を止めます
「セーフ!」と言いながら
実際には擦り傷とか負っていることもありますけど😅

それでも、“最悪の事態”に比べれば、遥かに「セーフ」です

最悪の事態というのは、再起不能ってことです

子どもに伝える意味合いもありますが
「セーフ」と自分に言い聞かせているんです

そうしないと
その後に冷静な対応をするのも難しいですからね
保育士が冷静でいないと
負傷箇所の確認や
処置を誤る可能性も増します

「セーフ」を口癖にするように、何度も繰り返しました

ここは、意図的に自分を嵌めていくことが大事です
ちょっと苦労するかもしれませんが…
右利きを左利きにするよりは簡単ですよ?😁

大人も子どもも安心した状況で
大事なことを話し合っていきたいですね

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一度では理解できないことを前提に

危険な場面ですから
二度と起きて欲しくないですよね

ですが、一度の経験で全てを学べるなら
全員が東大に合格できるでしょう

成功の最短ルートは
最速で失敗を繰り返すことです
“最悪の事態”は回避しつつ)

そのためには
保育環境の充実が必要ですし
環境としての保育士も重要です

いつか、子ども自身が
「これは危険だった」
「この方法だったら大丈夫」

を見つけられるように

子どもが、自立し、自律できるために
危険な場面と
どう向き合うかを考えていきたいですね

危険な場面ですから
大人も心がさざなみ立つのは当然です
それでも、
自分の感情をコントロールするのも
保育士としてのスキルです

スキルは、努力次第で身につけられます
スキルの獲得は、100点でなくても良い
ただ、60点は目指したいですね
何を以て60点とするかは、また難しい話ですが😅

大人だって、一度の反省では
できるようになるのは難しいです
子どもと一緒に、自分を育てていけば
そういう心持ちでと思います👍

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