こんにゃちは、猫月です😸
“ことば”というものは、豊かな人生に必須です。
「国語だけでしょ」🤔と思いますか?
例えば算数の問題です
りんごが5個あります。
2個もらってくると
ぜんぶでなん個にまりますか?
求められているのは計算問題ですが、
文書題を読解して、
適切な計算式を組み立て、
求められている解を導き出す。
土台にあるのは、“ことば”の力ですよね。
では、“ことば”の力はどうしたら伸びていくのか?
重要なのは「話し言葉」と「書き言葉」を身につけること。
中でも「書き言葉」は、
主語と述語、助詞などを理解して、
適切に文章を組み立てられることが必要になってきます。
そんな「書き言葉」(文語)の入口になるのが、絵本です。
と、絵本の力を紹介しておきながら、
今回の絵本は、文語の無い絵本です(笑)
どこどこ ここ・ここ
「どこどこ ここ・ここ」(干支セトラ絵本)
作:五味太郎©クレヨンハウス
ある日、ひよこたちが目を覚ますとお母さんの姿が見えません。
「どこどこ」と探すと、
「ここ・ここ」と姿を現すお母さん。
安心したのも束の間、またお母さんの姿が見えません。
「どこどこ?」と探して回るひよこたち。
お母さんはどこへ行ったのかな?
「どこどこ ここ・ここ」は、かくれんぼ絵本です。
「うずらちゃんのかくれんぼ」(作:きもとももこ©童心社)や
「いないいないばあ」(文:松金みよ子 絵:瀬川康夫©童心社)などと同じですね。
子どもにとっては、探索や予測の楽しみがある作品ですね。
音と絵で“起承転結”
この絵本に出てくるベースとなるフレーズはふたつ
「どこどこ」と「ここ・ここ」です。
「ここ・ここ」は、位置を示す“此処”と、鶏の鳴き声“ココ”🐓を掛けているんですね。
この作品のスゴい所は、
簡潔なフレーズと挿絵で起承転結を表現しているところです。
1番目のシーン:
お母さんの姿が見えない
⇒お母さんが見つかる
2番目のシーン:
お母さんが見えている
⇒お母さんが見つかる
3番目のシーン:
お母さんの鶏冠らしきモノが見えている
⇒お母さんがいない
4番目のシーン:
鶏冠らしきモノが見えている+背景が暗くなる
⇒お母さんがいない
5番目のシーン:
鶏冠らしきモノが見えているが色味が違う
⇒お母さんではないが一緒にいる
かくれんぼ絵本の多くは、見えないモノがページをめくると見つかるのですが、
「どこどこ ここ・ここ」はその展開が覆ります。
1番目、2番目のシーンで、「この絵本は、かくれんぼですよ」と示し、
「かくれんぼなのね」😄と理解したところで、
3番目のシーンで、そのルールが変わります。
そして、4番目のシーンで不安を喚起しつつ😨
最後のシーンで、めでたしめでたし🤗
スゴいと思うのは、
文章を用いずに、物語性を引き出していることですね。
擬音ともちょっと違いますけど
「どこどこ」「ここ・ここ」のくり返しをベースに
音と絵だけで“起承転結”を表現している。
淡々と楽しい場面がくり返される絵本も好きだけど、
ちょっと「ん?」とか「おぉ!」とか、
そういう感情が動く絵本も面白い。
「どこどこ」は同じ言葉なんだけど、
場面によってその機微が変わってくる。
そんなことが体感できる絵本です。
「絵本が楽しい」をたくさん経験し、
ことばや物語など、絵本の楽しみ方が広がっていく。
「本を読む」習慣を身につけていく。
それが結果として、
学校の勉強であったり、自己学習であったり
のちのちの自立や自律に繋がっていくと思います。
楽しいと思える絵本、一緒に読んでみませんか🤗
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