なんで“こわす”のよー😭

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こんな遊び、どう?

こんにゃちは、猫月だんくるおすてうすです。

子どもと遊んでいて、
つみきや砂山などを壊されること、よくありますよねー

つくった側からすると、
「なーんで壊すのよぅぅぅ😭」
って気分にもなりますよね…

そこで「壊しちゃダメでしょ!😡」と叱ったところで
「はい、もう壊しません」と誓ってくれるはずもなく
ニコニコしながら、また大人の隙を見て壊すわけです

子どもって、どうして壊すのが楽しいんでしょうかね?

“こわす”遊びは楽しいし、
子どもの成長に繋がっているんですよ🤗

今回は、
壊して遊ぶことの意義と、
そこから伸びる子どもの力についてお話ししていきます。

Scrap&Build

何か革命的なことをしようとする時、
“破壊”と“創造”って言いますよね。

インド神話(ヒンドゥー教)にも
ブラフマーシヴァヴィシュヌの三柱がおりまして
それぞれ、創造・破壊・維持を象徴しています。
三柱の神は対等な関係とされ、
紀元前500年前にはこの概念があったと言われます。
古代の人々の哲学の中には、
Scrap & Buildの概念があったようです。

私は、遊びの中でも破壊と創造が重要だと考えています。

保育をしていると、
構成遊び制作遊びのような
“つくる”ことが重視されがちなのですが、
その前に「壊すことは、十分に楽しんだ?」を問い掛けたい。

「えー?!壊すのはアカンでしょ😫」

そう思うかも知れませんね。

でもね、壊さないと“つくる”は生まれてこないんですよ。

「そんなことないでしょ。
 作り方を教えれば、子どもは遊びますよ😓」

そう考えますか?

ではお尋ねしますが、
保育園で0~1歳児の活動で
手形✋や足形👣の制作をさせますよね。
あれを経験した子は、
その後も自発的に手形や足形で制作遊びをしますか?

子どもの中に、作ろうという動機は定着していますか?

どうやら、つくる経験だけでは、
「何かをつくりたい」動機には繋がらないようですね。

“つくる”意欲の前には、“こわす”意欲が伸びてくるのです。

リアクションの面白さ

ヒトには、本能的に劣等感があります

これは、ヒト(ホモ・サピエンス)が
未熟児状態で生まれてくることに由来します。

他の多くの動物を見ていただければ分かりますが、
生まれてしばらく後には自分で立ち上がり、
自分で母乳を吸っているんですね。

一方でヒトは、
生まれてすぐに立つこともできなければ、
抱かれなければ乳を吸うこともできません。
それくらい、生まれた直後は非力なのですから、
本能として劣等感があるのも当然です。

それだけに、ヒトには有能感を得たい欲求があります。

「自分はやれるぞ!」😆という実感ですね。

自分から何か働きかけて、対象が変化する。
これは有能感を満たしますよね。
例えばこんなことです。

声を上げると、大人が来る。
笑顔を向けると、相手も微笑んでくれる。
つみきを押すと壊れる。

アクションすると、リアクションが得られる👍

つみきを壊す
砂山を崩す
紙を破く

子どもが好きな遊び、思い浮かびませんか?

遊びの中で、“こわす”ことは、
目に見えて自分の有能感が得やすいんですね🤗
だから、面白いんです。

こわす と つくりたくなる

こわす遊びには面白さがあります。

面白い遊びは、くり返したくなりますよね😄

だから、大人が作ったものを、また同じように壊します。

その経験を重ねるうちに、
子どもは次の遊びに気付くのです。
「自分でも作つくってみよう」って。

まぁ、“つくる”というよりも、
こわすために作り直そうという方が動機に近いでしょうか。
だから、新しい何かを作るというよりも、
元に戻そうとします。

そのために、
元の形を思い出したり
自分で組み上げてみたり
大人に作ってと訴えたりするんですね。

大人からすると
「せっかく作ったのに、なんで壊すの⁉😭」
という気分になりますが、
子どもにとっては、大事な大事な楽しい遊びの一環なんです。

そうやって壊したものを直していても、
なかなか元の形に戻らないことも経験します。
でも、それはそれで良いかとなったり、
何とか元の形に、と試行錯誤したりする。
それが、“つくる”遊びの原型になっていきます。

ね?

“つくる”意欲の前には、“こわす”意欲が伸びてくる

これが子どもの“こわす” “つくる”の動機になっていくわけです。

こわす遊び

そんなわけで、私は子どもの“こわす”は大歓迎です🤗

簡単に壊せて、作り直しも簡単なのは、
やはり砂場でしょうか。
最近は、室内でも遊べる砂遊びグッズがありますね。

砂場で遊ぶにしても、
グッズが増えました。
砂場着なんてものもあります。

室内だと、
私はやはり積木をお勧めします。
並べる積む組む囲うなど、
子どもの創造性や試行錯誤に応えてくれるのは、
シンプルな積木だと思っています。

積木を遊ん込んでいくと、
立体的な思考性にもつながりますしね。

積木で創造性が伸びてきたら、
ブロックのように組んだら壊れにくい遊びも楽しいですね。
デュプロや井形ブロックなど、
立体造形はイメージの具現化を伸ばしてくれます。

幼児期になってきたら、
より細かなモノを表現できるブロックも楽しくなってきます。
大人もヌマるレベルです🤣

敢えて“こわれる”ゲームもありますよね。
子どもと大人が真剣勝負で楽しめるものです。

最後までお読みいただき、ありがとうございます😻
大人からすると、「えー😩」と思う
子どもの“こわす”ですが
たくさん壊して、たくさん作った子は、
大人になったときに、
これまで世界に無かったものを“創る”力が伸びると思います。
壊れたものを直す力だって、世の中には必要な仕事ですものね。
子どもの20年後を思って
今日もたくさん“こわす”を楽しんでもらいましょー♪

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