こんにゃちは、猫月だんくるおすてうすです😸
質問をいただきました。
イヤイヤ期、寝かしつけに効果的な絵本はありますか?
これは、保護者さんからの質問ですね😊
「イヤイヤ期」
「寝かしつけ」
子育てをしてると、なかなか悩ましい場面ですね😵
子育ての中での悩みを、絵本が解決してくれるとしたら
それはとってもありがたいことですよねー🤗
「イヤイヤ期」や「寝かしつけ」に効果的な絵本はあるのか?!
それにお答えする前に、
「イヤイヤ期」と「寝かしつけ」についてお話していきますね。
「イヤイヤ期」とは
いきなりちゃぶ台をひっくり返します(笑)
私は「イヤイヤ期」という時期は ない と思っています。
「えぇーーーーーっっっっっ!!!!!」😳
うちの子が手の掛からない子だった、という話ではありません。
うちの娘と妻だって、
娘が2歳を過ぎたあたりからずーーーーーっと
日常的ににケンカをしております😠vs😠
「ほーら、イヤイヤ期はあるんじゃん!!」😏
と思うでしょうかね?思いましたよね?
とはいえ、
イヤイヤ期のないお子さんがいるのも、承知していらっしゃるかと思います。
子どもはみんな、イヤイヤ期を通るわけじゃない。
そもそも、「イヤイヤ期」って何なのでしょう?🤔
(ちょーっと長くなりますが、おつきあいください🙏)
1歳も半ばを過ぎるころから、
自我というものが芽生えてきます。
心理学者のフロイトによれば、
人間の心は3つの領域から構成されているそうです。
「イド(エス)」「エゴ」「スーパーエゴ」と呼ばれます。
イドは無意識の領域とされ、本能的で快楽原則に従って機能すると言われます。
エゴは自我と呼ばれ、自意識の領域とされます。現実原則に従って機能するそうです。
スーパーエゴは社会性の領域とされ、ルールやモラルに従って機能すると言われます。
0~1歳時の本能的な思考から、「自分って?」を探り始めるのが自我の芽生えですね。
それまでは自分で歩くこともできず、
親に生活全般をまかせていたのが、
歩けるようになり、手指も徐々に思い通りに動かせるようになってくると、
「あれ?自分と母・父って違う???」に気付きます。
「そんなの、当たり前でしょ?」って思うじゃないですか。
歩くことができない時期は、
一緒に移動し、食事も排泄も常に親がそばにいます。
その状況って、ほぼ一心同体なんです。
ところが自分で歩き始めると、
実は別々の身体だったんだー!😳
を体感的に知るんですよ。
そうなると、
自分で行きたいとこに行けるー♪
さわりたいモノにさわれるー😄
と自分の有能感を味わえます。
一方で、
あれ?ママ・パパと同じことができないぞ?🤔
自分だってできるはず―!!😠
なんでできないの―――⁉⁉⁉😭
という体験も出てきます。
子どもは、未熟な大人ではありません。
当人は“一人前”を自覚して暮らしております。
大人ができることは、自分もできて当然だと思っているのです。
な・の・に!
自分の思う“自分”と、現実の“自分”にはギャップがある。
その混乱と、成長のパワーが掛け合わさると……
「い゛ぃ―――や゛ぁぁぁ――!!!!!」😭😭😭😭😭
となるわけです。
いろいろな体験を通して、
自分にできること・できないこと
自分の得意なこと・苦手なこと
手助けしてもらうこと・人の役に立てること
こういうことを少しずつ知っていきます。
「イヤ!」って反抗ではなくて、
「思い通りにいかないよぉぉぉ‼」の魂の叫びなんですね。
この時期の子どもとの関わりで大事なのは、
「受け止める」ことです。
子どもの思いを「あなたはこうしたいんだね」と共感の言葉で意味付けし、
行動の真意を理解しようとする応答的な姿勢を見せることです。
大人がヒートアップせずに応答するコツは、
子どもの言葉を、
子どもよりややスローに、
小さな声で返すこと。
子どもの気持ちをそれとなく落ち着けつつ、
「自分の思いが尊重されている」を感じられるように。
えー…面倒…😩
って、思うじゃん?思ったでしょ?w
でもね?
バタバタ暴れられたり
ギャーギャー泣き叫ばれたり
いつまでも手が付けられないのと、どっちが楽そうです?🤔
そこは、ご自身で判断なさっていただければと🤗
「寝かしつけ」に大事なことは
うちの子、なかなか寝ないんです……😭
これまた、よく耳にする悩みですね。
ヒトには動物としての本能があります。
そして、本能的に危機感を覚える場面というのがあります。
食事・排泄・睡眠の3つの場面です。
保育士をされている方は、
給食やおむつ交換、お昼寝の寝かしつけ時に
ぐずる子や泣く子が多いのはお分かりいただけるかと思います。
この場面がイヤ(というか不安)なのは本能なので、
言い聞かせてどうなるものでもありません。
大事なのは、その本能的な不安よりも、
実際が安心できる環境であることです。
家庭での寝かしつけも同様です。
その子にとって、心地良く安心できる状況であること。
それが何より重要なのです。
ご家庭の室内照明の明るさは、気にされていますか?
リビングが昼光色の明るい照明だと、
暗い照明の寝室へ移された子は、
太陽の下から洞窟へ放り込まれたような感覚でしょう😵
当然、不安になりますよね😓
最近の室内照明は、LEDで調光できるモノが多いです。
食事時から徐々に明るさを落とし、
眠る前には電球色くらいの明るさに抑えておくと、
寝室へ移動しても、明るさのギャップが少なくなるかと思います。
あと、就寝する2時間前までに入浴しておくのも大事です。
湯船に浸かることで、血行が良くなり、
体温を放出しやすくなります。
子どもが眠くなると手足が温かくなりますよね😊
あの状態になりやすくするのです。
大人が環境に配慮することです、
お子さんが眠りやすくなるわけです。
あ、一番大事なことは、
大人が夜更かししないこと☝️
眠ったあとにいろいろ音が聞こえたり、光が漏れてきたら、
そりゃぁ、寝た子も起きますよ😓
大人自信が、生活リズムを整えることが、何より大事です。
「イヤイヤ期」に読みたい絵本
さて、以上を踏まえたいただいた上で、
絵本ができることは何かと考えました🤔
ということで、何冊か紹介します。
ひとつは、「自分もできる」を体感できる絵本。
【できるかな?】エリック・カール©偕成社です。
もうひとつは、自分の願いを誰かに叶えてもらう絵本。
【パパ、お月さまとって!】エリック・カール©偕成社もあります。
そして、できないことは悪い事じゃない。
いつかはできるようになる。
【だんまりこおろぎ】エリック・カール©偕成社ですかね。
いつかはできるよ、という内容では
【あしたのぼくは…】みやにしたつや©ポプラ社もよく読む1冊です。
現在の自分と、なりたい自分が描かれている作品ですね。
【りゆうがあります】【ふまんがあります】ヨシタケシンスケ©PHP研究所
この2冊は、大人も楽しめる内容です。
子どもの立場で、大人の立場で、
「あー、そう思うよね」が感じられる作品になっています。
どんな絵本を読んだところで、
子どもが「イヤ」と言うのをやめることは考えづらいです😅
そんな絵本があったら、マインドコントロールできるということですからね
ホラーよりよほど怖いです😨
私がこれらの本を読むのは、
子どものイライラを、
「そうだよね、そう思ってるんだよね」と
大人の側が寛大に受け止めたいなー、の願いを込めてです。
子どもに癇癪を起こして欲しくないったって、
子どもだって癇癪なんか起こして楽しいはずもない。
だったら、大人の方が気持ちに余裕をもって、
「そうだよねー。思った通りにいかないんだもんねー」
と子どもの姿を見守れる方が、more bettreだと思うんですよ。
子どもの方が大人のイライラに合わせて、
「ここはイヤイヤをやめよう」なんて考えてたら、
もう大人の立つ瀬なんて1mmも無くなっちゃうでしょう?(笑)
どんだけ子どもの方が大人なんだって話になっちゃう🤣
絵本の力を借りつつ、
「この子は今、成長のエネルギーがものすごいんだ!」
と、喜べるくらいの心の器を持てたらなー、と願うばかりです。
(まー、そう思えるなら苦労はないんですけどねw)
「寝かしつけ」の時間に読みたい絵本
寝かしつけの時間には、
子どもはもう眠たいので絵本は読まないんですけどw
私も保育園での午睡前に、絵本の読み聞かせはしません。
読み聞かせの時間を設けると、子どもを心理的に拘束しますし、
読み聞かせが終わると、開放感から興奮してしまいますから。
むしろ、午睡を妨げてしまうと考えています。
基本は、先ほどもお話ししたように
「子どもが安心できる」環境です。
親子で普段から楽しんでいるものがお勧めです。
ただ、作品によっては興奮を促すものもありますので、
のんびり、ゆったりとした雰囲気の作品が良いかと思います。
こわい作品を読んでも、不安になるだけですからね😓
就寝前のリラックスタイムに読むとしたら、
という絵本をご紹介します。
言葉のリズムが良く、小さな声で読みやすい絵本です。
登場するキャラクターが穏やかな顔をしているのも、
これから眠る子には安心感を伝えると思います。
これはもうレジェンドクラスの絵本ですが、
気持ちよさそうに寝入る絵のタッチが、
子どもの眠さへの共感と、安心感に繋がるのではないでしょうか。
え?おばけ?!😳
せな けいこさんらしい絵本ですね。
おばけたちが眠ってしまう絵本です。
ちょっと大きくなって、眠ることが「イヤ」となった時期に、
おばけと共感できるようになった子と読むのはいかがでしょうか。
くり返しますが、
スムースな入眠に大事なのは、
布団に入る直前ではなく、
それまでの生活の流れです。
絵本は、補助の補助くらいに思っておいてください。
絵本を読むだけで眠っちゃうなら、
悪い事にも利用されちゃいますしね💦
大人が穏やかに過ごせますように🌠
子どもの「イヤ」を受け止める
子どもの生活リズムを整える
「イヤイヤ期」も寝かしつけも、
どちらの悩みも、
つまるところ大人の悩みです。
子ども自身が
「イヤイヤ期をやめたい」とか
「親の求める時間に眠りたい」とか
そんなことは思っていないわけです。
となるとね?
子どもと向き合う大人が穏やかに過ごせること
これが何より大事だと思います。
保育園でも、
「い゛ぃ―――や゛ぁぁぁ――!!!!!」😭😭😭😭😭
という子に対して
「わかった、わかったから」となだめる保育士もいれば
「おーおー、頑張ってるねー」と少し離れて見守る保育士もいます。
それは、キャリアとか役職とか関係なく、
子どもを受け止める余裕の差なんだと思います。
同じ保育士であっても、状況が違うと対応も変わりますしね。
ただ、大人に余裕があれば、
「イヤイヤ」も可愛く思えてしまう。
「大きくなったんだぁ」としみじみしちゃう😂
とはいえ、いつも余裕でいるのは難しいでしょうから
具体的な子どもと関わるスキルというのもあります。
「イヤイヤ期」や寝かしつけに悩むのはもっともです。
読むだけで解決してくれる魔法のような絵本はありませんが、
少しずつ、お子さんと一緒に
一歩一歩進んでいければ良いのではないでしょうか。
と、回答にならない回答で締めくくりまーす🤣
具体的なスキルについては、また別の機会にお話ししましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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