こんにゃちは、猫月です😸
私は保育の中で
物事の根っこは何かを考えるために
“因数分解”することを心がけています
ところで
子どもと毎日向き合っていると
「何でこういうことをするの?」
「どうして注意してもやめないの?」
ということ、ありませんか
あー、ありますね
言っても言ってもやめないので
もう諦めようかと思ってます…
危ないことなどは、早くやめてもらいたいよね
でも、わかってやっていることもあるんだよ
「何回言ったらわかるの⁈」
という大人の言葉を耳にしたことがありますが
そういう時は2パターンあると思います
子どもが理解できるように伝えられていないか
子どもは理解した上でそうしているかです
子どもが理解できていないのであれば
大人が伝え方を工夫する必要があります
では、子どもが理解した上で
大人がやめて欲しい行動を取るのは
なぜでしょう?
今回は、子どもの行動について
お話ししていきます
「なぜ、そうしたか」より「何が欲しかったのか」
「原因論」と「目的論」という考え方があります
今回は詳細を割感しますが
「行動」よりも「動機」に注目して
子どもの行動を考えていきましょうということです
ここで、子どもの行動を因数分解します
大人としては、その子の行動よりも
何を得たかったかにふれる
「○○が欲しかったの」
「△△されて嫌だったね」などです
子どもの動機も、単純ではありません
大人からの注目
友だちへの関心
安心感や情緒
体調や環境…
いくつもの要因が絡まっているのが自然です
子どもは
自分の気持ちを自覚できていないこともあるので
本人の状態や周辺の状況なども鑑みて
動機を推測することが大事です
たとえば
眠さから不安になった
→友だちにさわられた
→安全を脅かされたと感じた
→相手を叩いた
みたいなことがあるのです
好ましくない行動ですが
悪意があるわけでもない
叩いた事を叱っても
何も解決しませんよね
その子はただ
安心して眠りたかっただけなのですから
好ましくない行動かも知れない、けれどね
大人からすると
顔をしかめたくなるような行動
ありますよね
ただ、行動や結果だけを見て
「好ましくない」と判断してしまうのは
早合点というものです
好ましくない行動には
三種類あることは御存知ですか
「知らなかった」(未知)
「間違えた」(過失)
「意図的だった」(故意)
知らなかった場合は
適切な行動を知らせれば良いのです
間違えた場合は
適切な行動を確認すれば良いのです
ただ、意図的だった場合は?
ここについては次の項で説明します
意図して好ましくない行動をする場合
最初にお話ししたように
ヒトの行動には動機があります
その行動で得たいモノがあるわけです
意図的に好ましくない行動をするということは
その行動で得られるモノがあるから
敢えて大人にとっては好ましくない行動を選択しています
私はそれを
「第一選択肢になっている」
と考えています
たとえば
噛みつきが続く子
噛みつきをすることで
その子が得られているモノはありませんか?
噛みついて叱られる場合
大人から注目される
関わりを独占できる時間になっているなど
実は利益になっています
「叱られたい」からこそ
噛みつくのです
他にも
コミュニケーションが未熟な時期は
噛みつく事で
大人が友だちとの関わりを仲介したり
修復してくれたりすると
自分で解決する手間が省けます
「怒られる」という代金を払えば
大人が全て解決を肩代わりしてくれる
そういう学習をしている可能性があるのです
では、どうすれば良いのか
その行動をすると
望んだ物が手に入らないようにする必要があります
その行動をすることの
メリットよりデメリットを大きくするのです
そう行動することの、意味を無くしてしまうことです
「心を鬼にする」というのは
そういうことです
厳しさとは、強く叱ることとは違うのです
そして、好ましい行動をした時にこそ
その子の得たいモノが得られるように関わりましょう
手段の第一選択肢を、変えてもらうのです
矯正するのではなく
自分で気付いてもらえるように
最後までお読みいただき
ありがとうございました
保育を組立てる為の因数分解と違い
子どもの行動の因数分解は
子どもの姿から根っこを探るので
当たらない事も多いです
ですが
「あなたの気持ちをわかりたい」
という姿勢で関わることで
安心感を得てもらえることもあります
行動は行動として
そこから一歩踏み込んで
子どもの動機に気付けるように
そして「あなたの動機には、この方法があるよ」と
代案を示せるように
子どもの姿をつぶさに見守ってもらえたらと思います
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