こんにゃちは、猫月だんくるおすてうすです。
仕事をしていると、こんなことがありませんか。
『○○先生には伝えたんだけど、クラスで決まった?』
「あー…今日中には報告しますー」
(えっ…何それ、聞いてませんけど💧)」
『□□の件、早く報告してくれない?😡』
「すみません、できるだけ急いでまとめてきます!」
(…そんな急いでる件だったんですか?😰)
「先日ご相談した件、どうなりましたか?」
『え、何の話?聞いてないけど』
(主任から園長に伝えるって言ってたのにー😄💢)
今回は、みーんな悩んでいる(?)
「報連相」のお話です。
これは、保育に限らず、
どこの業界でも悩ましい仕事のスキルかも知れません。
ですが、保育園では開園時間は常に子どもがいることもあり、
職員すべてに報連相できるかというと、
なかなか難しいのではないかと思います。
その上、個人情報に関わる事柄も多いため、
子どもや保護者に聞かれないようにという、
場も選ぶという困難さがあります。
「職場の問題地図」(著:沢渡あまね 版:技術評論社)を参考に、話を進めていきたいと思います。
「報連相がなっていない」
「どうしてきちんと報告しないんだ!」
気を付けているつもりなのに、
ダメ出しをされる報連相😱
みなさん報連相が苦手なようです。
伝える技術が低いから?
それだけではありません。
大きく、3つの背景が考えられます。
部下のスキル、上司のスキル、ルールと場の問題です。
部下・後輩の伝えるスキルが未熟
「報連相がなっていない」には
2つの意味が込められています。
・報連相のやりとりがなっていない
・報連相していない
まずは、やり方の部分を考えてみましょう。
①「報告」「連絡」「相談」どれなのかが不明
多くの人がつまずいているのが、
上司・先輩に伝えようとしていることが
「報告」なのか
「連絡」なのか
「相談」なのか
が不明なこと。
上司・先輩は、
「自分が何を求められているのか」を最初に理解することで、
部下・後輩の話を聞く心の準備ができます。
報連相するときのポイントを4つにまとめてみました。
Ⅰ.所要時間を示し、相手の都合を確かめる。
「5分よろしいですか」
Ⅱ.まず「報」か「連」か「相」かを伝える。
「運動会の件で相談があります」
Ⅲ.結論を伝える。
「画用紙の在庫が少なくなっています」
Ⅳ.論点を数で示す(ナンバリング)。
「相談が2点あります」
忙しい職場であればこそ、お互いがイライラしない工夫が欲しいですね。
②適切なタイミングで報連相できていない
報連相にはタイミングも重要です。
遅いと「報連相をしていない😠」と思われ、
頻繁すぎると「そんなにいちいち知らせなくても…😞」となってしまいます。
では、どのタイミングで報連相すれば良いのでしょうか?
仕事を請ける時に、今後の報連相のタイミングを擦り合わせておきましょう。
日時(例:週末の午前中、次の会議の前日)
条件(例:何かができた段階で)
など、認識を共有したいですね。
上司・先輩の受け止めるスキルが未熟
実は部下・後輩のスキルよりも心配なのがこちらです。
いきなり現場に放り出されてきたベテラン職員は、
報連相を受ける技術を持っていません。
私の職場でも、園長や先輩から
報連相や仕事の5Sについて学ぶ研修を受けた
という話を聞いたことがありません😓
では、上司・先輩はどのように受け止める力を高めれば良いのでしょうか?
手っ取り早く、次の2つをやってみましょう。
①報連相の4つのポイントを意識して受け止める
報連相の4つのポイントを、受ける立場でも意識しましょう。
Ⅰ.所要時間を聞き、こちらの都合を伝える
「5分なら話を聞けるよ」
Ⅱ.まず「報」か「連」か「相」かを聞く
「用件は、報告?連絡?相談?」
Ⅲ.結論から聞く
「まず、結論を教えてくれる?」
Ⅳ.論点を数で確認する(ナンバリング)
「要点はいくつあるの?」
4つのポイントで部下・後輩の報連相を確認してフォローすれば、
内容が整理され、上司・先輩もきちんと受け止めることができます。
また、部下の伝えるスキルの育成にもなりますね。
沢渡さんが強調していたのは、
『報連相は、スキルではなく習慣。習慣を組織に根付かせるには、上司のしつこさが重要!』
②部下・後輩の発言を復唱する+感情ワード
「相手の言葉を復唱する」のは、
相手を受け止めるためのポイントです。
それに加えて、一言感情を示す言葉を付け加えましょう。
「トラブル対応の件ね。大変だったね(相手の感情を示すひとこと)」
「代替案の提案?喜んで(自分の感情を示すひとこと)」
この一言があるだけで、相手は安心します。
「報連相して良かった。これからもしっかり報連相しよう」と思ってもらえるようになります。
報連相する場やルールがない
職場で報連相がうまく機能していないのは、
スキルの問題だけではないかも知れません。
「場」「ルール」に改善の余地がないか、考えてみましょう。
①上司が忙しすぎて、部下が話しかけるタイミングがない
報連相が適切に行われない理由の一つです。
「話し掛けたいけど、忙しそう…」
は、お互いにとって時間のロスです。
ここは、報連相を朝礼・終礼などの定常業務に組み込んでしまいましょう。
上司が忙しそうだったとしても、
一日の中で確実に報連相する「場」を作るのです。
②報連相のフォーマットがない
報連相にフォーマットがないのであれば、
先に挙げた4つのポイントを組織内のルールにしてしまいます。
例えば、会議で議題を挙げる際には、
Ⅰ.所要時間
Ⅱ.「報」か「連」か「相」か
Ⅲ.結論
Ⅳ.論点の数
を事前に伝えてしまうのです。
そうすれば、話し合うことの見通しも付きますよね。
それが効率化の近道です。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
「報連相」に限ったことではないですが、
コミュニケーションは双方向です。
どちらかだけに問題があって、支障が発生するということは少ないです。
今回は保育園職場で考えていますが、
保育園でのコミュニケーションは、
職員同士ばかりではありません。
保護者に対する「報連相」もありますし、
何より子どもたちに対しての「報連相」が最も頻度が高いはずです。
子どもたちに対して発信する時だけでなく、
子どもたちの言葉を聞く際にも、
子どもたちが思いをスムースに表現できるような聞き方、
受け止める姿勢があると思います。
そういう、保育の日々の参考になれば、幸いです。
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