こんにゃちは、猫月です😸
今回はタイトルの通り
『オオニシ体育株式会社』(以下、オオニシ体育)で遊んできました🤗
オオニシ体育といえば『巧技台®』ですね
▶巧技台とは―
オオニシ体育HPより
全国各地の幼稚園や保育園で使用されている「巧技台®(こうぎだい)」は
現代社会の中で省略されてしまった遊びを
安全な環境で経験できるようにという思いが込められた室内遊具です。
組み合わせ方によって、はしご渡りやすべり台などとして使用でき
乳幼児期に経験しておきたい 「登る」「おりる」「わたる」「すべる」などの
多様な遊びを経験できます。
幼稚園や保育園などで
遊んだ思い出がある方も多いのではないでしょうか
私も幼児期に遊んだことがありますし
保育士としても日常的に活用しております
ところで
巧技台の遊び方って知っていますか?
どこかで講習を受けたことはありますか?
園内で研修などは行っていますか?
実は私も、独学で保育に取り入れているだけなんですよね…😓
たまたま作業療法士(OT)や理学療法士(PT)と働く機会があったので
そこで得た知識と情報で試行錯誤している次第です
オオニシ体育さんの
【O-Studio】で遊ぶ機会をいただきまして
また研修担当の渡邊さんにお話を伺うこともできました
レポート 兼 巧技台活用法についてお話していきます
今回は
・「這う」遊び
・「バランス」を取る遊び
・「のぼる」「おりる」遊び
・「見えない」ものを「見る」遊び
・環境に「緩急」をつける遊び
にわけてお話していきます
「這う」遊び
これは私の考えですが
幼児期、特に3歳未満児期には
体幹(腹筋・背筋)、上肢・下肢の運動経験を大事にしたいです
OTやPTから耳にするのは
「ハイハイの期間が短くなり、体幹が未熟な子が増えている」
「転んでも手が出ないので、目や口のケガをしてしまう」
「手が出ないどこをか、目を閉じない子が出てきている」
などといった話です
ハイハイの経験が少ないと
腹筋や背筋が未熟なまま歩くことになり
立位のバランスが不安定になるため
転びやすくなります
また、肩や腕の運動経験も少なくなるので
転倒時に腕で身体を支えることも難しくなります
加えて、子どもの転倒を防ぐような器具を使用することで
子どもが転倒する経験も乏しくなっています
歩行するようになってからも
抱っこ紐やバギーで移動することが
子どもの運動発達や
危機回避能力の獲得を
妨げているの可能性があるのです
様々な育児用品が流通し
大人の利便性は向上しましたが
結果として、子どもが大きなケガに遭遇する状況があるのです
ということで🤗
現状を嘆いていても子どものケガは防げませんから
子どもが自分で危険を回避できるように
「這う」動作を経験できるよう
保育の環境を整えたいのです
そこでご紹介いたしますのが
👇の遊びでございます
子どもは、体重に占める頭の重さの割合が大きいですから
ハイハイをすると頭側に重心が寄ります
乳児期に這うことで体幹が育つのですが
ハイハイの経験が少ない子は
頭部を支えるのが(比較的)困難です
ですから、重心をやや後ろに下げて這う動作を経験しつつ
徐々に重心を頭の方へ移していけるようにしたいと考えます
遊びの展開としては
①緩やかに上る環境で這う(赤矢印)
②平坦な環境で這う
③緩やかに下る環境で這う(緑矢印)
を想定しています
👆はビームを裏返して丸面を歩くようにしました
ちなみにオオニシ体育の渡邊さんによると
ビームの平面と丸面には
平面は腰でバランスを取る
丸面は足首とひざでバランスを取る
という効果があるそうです
私としては、子どもたちが飽きずに遊べるよう
「ちょっと難しくする🤭」ために用いています
実際は遊びの難易度が変わるわけではないのですが
足裏の感触が変わることで
子どもの脳は刺激を受けます
運動しながら、頭脳が発達していくのです
子どもの知的な発達を願うなら
野山を駆け回るのが一番効果的なんですよ🏃
おっとっと、話が逸れてしまいますね
子どもが飽きると
部屋を走り回るなど、危険な行動が増えます
頭脳への刺激と、遊びへの集中
遊びのアレンジは、一石二鳥なのです👍
もちろん、変えるタイミングも大事ですけどね
「バランス」を取る遊び
続きまして、平衡感覚を刺激する遊びです
先ほど紹介した
ビームを2本使った橋もバランスを養いますが
1本橋の方が、より刺激があるのは想像しやすいかと思います
この設置の仕方だと
ビームとマットには隙間が無いので
滑ってもすぐに足が床につきます
丸面を歩く効果は、足首を使うことですが
それと同時に足の指先も使うことになります
バランスを取る時に大事なのは
足の親指と小指、かかとの三角形を使うことです
この3点で体重を支えられると
いわゆる「つちふまず」が発達していきます
平面だと足指の付け根で歩く子もいるので
いつもと違う足指の使い方をするために
丸面で遊ぶことも大事だと思っています
1本橋がまだ難しい子には
2本橋でもバランスを取る遊びを展開する方法もあります
👆は左右でスタートとゴールの高さを変えています
当然、低い方の足により重心が掛かりますね
そして、進んでいく途中で重心が反対の足へ移っていきます
これはアレンジの方法もいくつもあって
スタートは同じ高さで、ゴールだけ差をつけるのもアリですし
ビーム上にお手玉など小さな障害物を置くのもアリです
要は、進む中でいろいろな体勢になるようにすれば良いのです👍
「のぼる」「おりる」遊び
私の職場が都内だからというのもあるのでしょうが
階段の経験が少ない子が多くいます
自宅はマンションなのでエレベーターで移動
外出の際はバギーに乗せられている
(困ったことに、5歳児でもそういう子がいるのです💦)
園舎内にも階段が無いので
これはもう、作るしかない!
ということで、巧技台で階段を経験しています
モデルは30cmまでにしていますけど
渡邊さんに伺ったところ60cmまでは使用の想定内だそうです
もちろん、大人が安全面は判断してくださいね?
これも慣れてきたころにアレンジします👇
巧技台を半分ずつずらして難易度を上げています
さらには飛び石にして遊ぶこともあります
この飛び石の幅はジャンプしない程度の距離感です
跳んじゃうとさすがに危ないですしね🙅
ちなみに斜めに並べるのは
脳は斜めの認識が難しいからです
運動遊びをしながら、頭脳の刺激ですね👍
続いて、斜面板を使用した例です
これは傾いた面を歩くことで
足首を使えるようにしています
足首を畳んだり、伸ばしたりですね
ただこれ、階段側から進むようにすると
子どもってすべり降りたがるんですよね(笑)
それだけすべり台が好きなんでしょうけれど
これはスロープ登り+飛び降りです
着地の時も足首を使います
あとは、膝と股関節ですね
下肢全体を刺激する遊びだと思います
「見えない」ものを「見る」遊び
これはタイトルだけでは伝わらないwww
👇のようにビームを隠して遊んでいます
2枚目は、マットに躓かないよう完全に隠してしまったパターンです
面白いのが、
2歳児がこれを遊ぶと
マットの下にあるビームを想定して進むんですね
「ここにビームがあるよね」という位置を探して歩く
それに慣れてくると
敢えてビームの無いところを歩いて遊び始める
さらには2本のビームの間に溝を作って尻這いしたり
開脚して進もうとしたり
(で、できなくて諦めたり🤣)
これが1歳児だと突き進みます🤣🤣🤣
いやいや、本来はそれがねらいなんですけど
ビームの上にマットを敷くことで
堅い部分と柔らかい部分ができるわけです
その感触の違いを足裏で感じて欲しい
踏み込み具合で、転倒しそうになったり
そこを踏ん張って転ばないようにしたり
その面白みや、転ばなかった自信とか
遊びの中で、その子が獲得するものがある環境だと考えています
環境に「緩急」をつける遊び
これは、巧技台でサーキット遊びをする時の
環境の「緩急」を調整するときの遊び方です
巧技台にはすべり台がありますが
さらにアクセントをつけるとしたら
こういうトンネル遊びもあります
すべり台は階段やはしごでも登れますし
よじ登りするのも良いかもしれません
すべり台は緩急でいうと緩の方ですね
ひとりずつ滑ることになるので
子どもたちが詰まります
サーキット遊びの中だと、速度が緩む場所になります
(大人の精神状態としては“急”でしょうけれど😅)
続いて、マットの山です
これは下に入れる巧技台の高さ次第で
緩にも急にもなりますね
高くすればよじ登ることになるので
緩になりますし
低くすれば駆け抜けることもできるので
急になるでしょう
私は、このマットの下に
リバーストーンを入れて
凸凹道にして遊んでいます
緩か急かは、年齢によって変わってくる遊びです
今回のオオニシ体育さんへの訪問で
渡邊さんから巧技台の本来の用途を伺うことができました
巧技台にボルダリングボードもあるとか
鉄棒を一本橋にしちゃうとか
思いつきもしなかった遊び方を知ることができました
あと、メンテナンスの仕方もですね
ささくれが出てきたら
紙やすりを掛けてニスを塗るのが効果的だそうです😲
巧技台の遊び方については
O-Studioを利用する他に
オオニシ体育さんが幼稚園や保育園、子ども園へ研修にも来てくれます
もちろん有償ですが
予算に合わせて相談にも乗っていただけるそうなので
ご興味のある方は、一度連絡を取ってみてはいかがでしょうか🤗
コメント