こんにちは、猫月です😺
このシリーズでは、実際にいただいた質問や相談をもとに、
「“○○しない子”があらわれた!」というテーマで、
RPG風スタイルに表現しつつ、
保育のヒントを探っています
今回は、ある園から寄せられたこんな相談です
Chapter5 『きがえない子が あらわれた!』どうする?

【あなたが保育をしていると、
“となりのクラスへ行っちゃう子”が現れました。どうしますか?】
着替えに誘うと逃げてしまう…
いただいた相談内容は以下のような感じです
着替えの時間になると、逃げ出してしまう子がいます
連れてきても泣かれてしまうことが多く、困っています
汚れた服のまま過ごさせるわけにもいきませんし、
正直どう対応したら良いかわかりません
着替えになると、
どこかへ行ってしまう子
泣いて嫌がる子
きがえた服を脱いでしまう子
意外といるのではないでしょうか?
これが保育園だけの姿なのか、
お家でも同じなのか
そこからも対応のヒントは見えてきますが、
今回は私が想定しているケースでお答えしていきます
きがえる:って、どういうこと???
着替えは何のためにするのでしょうか?
園生活においては、
汚れたり、濡らしたり、汗をかいたりした際に、
清潔な衣服に替えることが多いですね
大人にとっては、
「清潔に過ごす」ことは当たり前ですが、
子どもには”清潔”ということが、
まだよくわかりません
大人には想像もつかないかも知れませんが、
“服を脱ぐ”こと自体が不快な場合もあります
子どもによっては
「肌を剥がれる」と感じるほど
不安な行為と捉えていることもあるんです
まずは、不安の取り除きつつ、
“快適さ”を感じられるようにしたいところです
じゅもん:楽しいスイッチを入れる声かけ
まずは、「着替え」の時間を心地よく過ごしてもらうことで、
「嫌なものではない」と感じて欲しいところ…
そんなとき、私がよく使うのが─
「いないいない…ばぁ!」です
脱ぐときは、「いない、いな〜い…」と
声をかけながら私が手伝い、
「ばぁ!」で子どもが顔を出す
そうすると、“自分でやった感”が生まれます
着るときは、「へ〜ん…しんっ!」
服を子どもが着やすいように持ちつつ「へ〜〜〜〜〜〜ん」、
自分で首を通すタイミングで「しん!」と声をかけると、
首が通った瞬間の達成感が、
まるで変身したように感じられるんです
そして、袖を通すときも─
「ほら、手も…へ〜んしん!」と
片手ずつ“変身”していくことで、
3回も“なりきりスイッチ”が入る!
楽しさで心が動けば、身体も自然とついてきます
それに、短時間とはいえ
大人と一対一の関わりも保障できます
「自分だけを見てくれる」ことは、
ヒトにとって”快”のコミュニケーションでもあります
「着替えの時間は楽しい」と感じてもらえたら、
呼び掛けた時の反応も変わってくると思います
てまねく:幼児なのに着替えてくれない子には?
『乳児ならそれも良いかも知れませんけど、
幼児で着替えない子はどうしたら良いですか?』
幼児(3〜6歳児)の場合、
「自分で着替えて欲しい」と願うのもわかります
ただ、それは“大人の願い”であって、
本人はどう思っているんでしょうね?
私は、保育で子どもと向き合うときは、
年長児であったとしても、
「まだ6歳じゃん」と捉えています
だから「甘えたい日なんて、普通にある」と思っています
でも、
「着替えを手伝って欲しい」
と口にするのがはばかられる…
そんなプライドは子どもにだってある!
私は、その子の表情や態度から
「はは〜ん、今日は甘えたいモードだな?」
と見受けられたら、そっと手招きします
声を掛けると他の子に知られちゃいますから、
こっそり「手伝えるよ」を知らせるのです
そこで自分から着替えセットを持ってきてくれたら、
あとは「へ〜んしん!」タイムの始まりです
もちろん、みんなから見えない場所でね?
『自分から来てくれない子は?』
私の方から傍に行って
「なした?どしたいん?」とそっと声を掛けます
その時点で、大抵の子は口元がニヤついてますね
まぁ、そのために訛ってるんですけど(笑)
甘えは受け止める、プライドも保障する
「両方」やらなくちゃあならないってのが
「保育士」の腕の見せ所だな
(ってどこかの幹部が言ったとか、言ってないとか…🤐)
🎯気持ちが変われば、動きも変わる
「着替えない子」は、
“着替えない”のではなく、
“ちょっと気持ちが乗っていない”だけなのかも
こうしたやりとりの積み重ねが、
子どもの「着替えたい!」という気持ちに
火をつけるのかもしれません
楽しさや遊び心を醸し出すことで、
着替えが「やってみたい!」に変わる
その工夫を、私たち大人が届けていけたら素敵ですね
▶️ まずは、「いないいないばあ」を楽しんでみませんか
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