こんにゃちは、猫月です😸
今回は「仕事、楽にならないかなぁ」のお話です(笑)
保育にも作業がつきものです
書類を書くこともありますし
制作物や行事の準備などもします
園長や先輩から
書類や作成物を頼まれることもありますよね
仕事ですから、頼まれること自体はやぶさかでないですが
(時々ですが)「えー、なんでー」
と思う意識のズレが起こることも…
ある日のこと―
🧓忙しいところ悪いんだけど
新年度の午睡チェック表(SIDS防止の観察表)を作ってくれる?
👩🦱はい、承知しました
~ 2時間後 ~
👩🦱出来上がりました!
🧓ありがとう
ん…んん??
これじゃ、使えないわね
👩🦱何か、まずかった…ですかね?
🧓言わなかった?
あのね、新年度から乳児の午睡チェックは10分毎になるのよ
定員も増えるから枠も足りないし
午前寝や遅番で寝ちゃった時も記録しなきゃいけないから
備考欄も欲しいかなー
👩🦱あ、はい。分かりました
(変更なんて聞いてないし!)
🧓それにこれ、去年の表から作った?
だめだめ、次年度から全園共通になるから
本部の文書ポータルから引き出して、それをうち用に変更してちょうだい
明日の職員会議には全員の確認を得たいから、今日中にお願いね
👩🦱は、はい…がんばります(今日中にクラス便り作りたいのに!)
はい、手戻り発生!
とりあえず完成させて
後で意識ズレが発覚
そして手戻り → やり直し
手戻り(=やり直し)は
業務効率を悪くしますし
仕事のモチベーションも下げますよね⤵️⤵️⤵️
この事例
部下の私にも
上司の園長にも問題があります
こうした意識のズレは
双方のコミュニケーション能力や
相性で片付けられてしまいがち
もう一歩踏み込んで
仕事の進め方そのものに目を向けたいところです
働き方の解説と言えば
沢渡あまねさん!
『職場の問題地図』(沢渡あまね©技術評論社)を参考にしながら、
「上司・先輩との意識ズレ」について
1.そもそも、その仕事の目的はなにか?
2.インプットはなにか?
3.成果物のイメージは合っているか?
4.本当のお客さんはだれか?
5.進め方を提案しよう
の順にお話していきます
1.そもそも、その仕事の目的はなにか?
大事なのは
「その仕事の目的はなにか?」
を上司・先輩と共有することです
仕事には必ず目的がありますからね👍
でも…
「仕事の目的を確認する」
とはいったものの
上司・先輩に聞きづらい場合や😓
依頼する側(上司・先輩)が目的を把握していない場合もあります💦
そんな時は、次のふたつが効果的です
単純に「目的は何ですか?」とたずねるより
「私はこういうことを想定しましたが
これで合ってますか?」
の方が、相手も具体的に回答しやすいからです
1:目的を自分なりに想定して確認する
「午睡チェック表の制作は、
前年度の更新ですか?
書式の変更がありますか?」
「午睡チェックについて
本部からの通達事項はありますか?」
園長や先輩が私に書類作成を依頼してきたということは
自分では手に負えない何らかの理由があるはずです
単純に時間が足りないのであれば、
他の職員でも良いわけですから
ご指名を受けたということは
私だからできる仕事ということ
今回の場合でいえば
書式形式を変えつつ1枚にまとめる
ことが求められていたわけです
仕事を任された背景を探りつつ
「この仕事の目的は何かな?」を探れると
取り掛かる前に前提条件を共有することができます
2:その仕事の成果物の利用シーンを確認する
「低月齢児は午前寝する子もいますが、
その記録欄も必要ですか?」
「記録したチェック表は長期保存しますか?」
出来上がった午睡チェック表を
実際に使う場面を想定します
「午前寝する子や、遅番で寝る子がいるなぁ」とか
「万が一の時に表は重要な資料になる」とかですね
公文書扱いになるとしたら
監査で提出する場合もあり得ます
そういう、書類の取り扱いなども確認しておくと
事前に書式のイメージを共有できます
2.インプットはなにか?
成果物を生み出すために必要なインプットは?
自分の経験や思い込みから決めつけて仕事を進めてしまうと
最後に大きな手戻りが発生するかも
と、その前に
【仕事の5つの要素】
について確認しておきましょう
👆の図は、仕事の進め方を考える上での基本的な概念となります
職場の問題を特定して改善するための肝です
1 目的
その仕事は何のために、誰のために行うのか?
2 インプット
成果物を生むために、どんな材料・情報・道具・技術が必要か?
3 成果物
生み出すべき完成物、あるいは完成状態は?期限は?提出先は?
4 関係者
巻き込むべき関係者・協力者は?インプットは誰から入手するか?
5 効率
その仕事のスピードは?生産量は?コストは?人員は?
この5つのいずれかに問題があると
「仕事がうまく回らない」
「職場に問題がある」状態です
5つの要素がきちんと共有されているなら、
仕事の手戻りは減ってくるはずです🤗
さて、本題に戻りましょう
今回のケースでいうと
「昨年の午睡チェック表を、新年度向けに作り直しますね」
とひと言確認しておけば
園長から(インプットは)「本部の文書ポータルから」と
意識ズレを防ぐことができました
確認することで
「あ、お互いの認識にズレがある」
と判明するわけです
ここは、間違いがあっても良いんです
ミスが最小限で済むのですから
このひと言の確認をしなかったがために
私は作業時間を無駄にし
さらにリカバリーにも時間を費やすことになってしまいました
(クラスだよりを作って定時退勤するつもりだったのに…😭)
空気を読むとか
暗黙の了解とか
背中を見て学ぶとか
言葉にしない仕事が無駄🤪な理由がわかりますね
3.成果物のイメージは合っているか?
今回の件では
「新年度の午睡チェック表」
という指示のみでした
これでは
表の枠だけで良いのか
名前も入力したものなのか
入力サンプルも必要なのか
成果物のイメージがわからないですよね
このようなズレを防ぐためにも
下絵(ラフ)での確認は有効です
言葉だけで説明しようとすると
抜け漏れや
伝えきれない場合もあります
また、成果物が必ずしも有形とは限りません
「月案と反省が
各クラスに配布されている」
「会議の前に全員が議題を把握し
クラスの意見をまとめてくる」
など、状態も成果物になりえます
いずれにしても
仕事に着手する時点での
成果物のイメージを確認することが重要です
4.本当のお客さんはだれか?
本当のお客さん
いわば成果物を最終的に使う相手はだれか?
そこを想定しておくのも重要です
仕事の依頼者が、本当のお客さんとは限りません⚠️
課長へ報告する資料とするのか
保護者向けのレジメの一部になるのか
あらかじめ本当のお客さんを確認しておけば
その場で試行錯誤が上司とできます
今回の場合でいえば
日常的にチェックを行うのは保育士ですが
万が一に事故が発生した場合
チェック表を使うのは行政(保育課)や
医師、警察である可能性もあります
だから、全園で統一した書式にしたのですしね
園長に頼まれたから
園内で使うものだと判断したのは
私のちょっと想定不足でした😓
5.進め方を提案しよう
1~4の各事項を確認したら
最後に仕事の進め方を提案しましょう
期限とステップ、このふたつを確認します
今回の場合で考えると
期限 … 2時間
ステップ … 文書ポータルから雛型を出す
(15分後)仕上がりのラフを上司に見せる
(30分後)実際に必要な形式に変更し、項目を入力
(1時間後)上司に確認してもらい、修正があれば残り時間で対応
といった流れになるでしょうか
このようなタイムスケジュールを想定し
園長と了承しておくと
確認の声掛けもスムースになりますね
今回は「上司・先輩との意識ズレ」についてお話ししました
1.そもそも、その仕事の目的はなにか?
2.インプットはなにか?
3.成果物のイメージは合っているか?
4.本当のお客さんはだれか?
5.進め方を提案しよう
1~5の項目を
最初から全部確認できないことも多いです
実際に仕事を進めてみないと見えてこない場合もあるでしょう
その場合、どの項目が未確認なのかをチェックしておくと良いですね
少しでも、仕事がスムースに進むことを願っております🤗
住宅ローンの借り換えはモゲチェック
コメント