こんにゃちは、猫月です😸
「子どものためにできる、最善のことは何か」
親であれ、保育士であれ、
それは常に頭の片隅にあることだと思います
でも、「最善」って言われてもねぇ
なかなか、思いつかないのよねぇ…
子育てに正解はない
そうなんだけど…
ちょっと、ヒントくらいは欲しいなぁ😓
というのも本音じゃないでしょうか
私は、工藤勇一先生の言葉をよく拝借しております
今回は、私の独断と偏見オススメ図書
「麹町中校長が教える 子どもが生きる力をつけるために親ができること」
(著:工藤勇一 版:かんき出版)
をご紹介します
工藤勇一氏
工藤勇一さんは、
山形県、東京都の公立中学校教員、
東京都教育委員会、
目黒区教育委員会、
新宿区教育委員会、
そして千代田区立麹町中学校校長を務めてこられました。
現在は、横浜創英中学・高校の校長として、お務めになられております。
麹町中学校長時代が一番有名だと思いますが
民間からの登用ではなく、
公立学校の教員として長く務めてこられた方です
私としては、
公務員でも改革を行おうと思えば実践できる好例として
工藤先生の存在を心強く思っている次第です
ちなみに、麹町中学校の改革で有名な物としては、
「宿題、定期テストの廃止」
「固定担任制を撤廃し、全員担任制を導入」
などがあります
「子育ての本当の目的」って、なんだろう?
表紙を開いて、一番最初に書かれている言葉が
『「子育ての本当の目的」って、なんだろう?』です。
ちょっと、考えてみてください
親として、保育士として、教育者として…
大人が子どもに関わる時の目的とは
具体的にどのような物でしょうか
工藤先生は
これからの時代を生きていくために最も必要な物は
「自ら考え、自ら判断し、自ら行動する資質」
と仰っています
そして、これらを「自律」と定義されています
自分を律する=自己をコントロールできる力が、
今後の社会で生きていくためには必要な物なのです
それと対極にあるのが、
「礼節」「忍耐」「協調」です
これまでの学校教育では、
これらのものが重要視されてきました
「これをやりなさい」
「あれはやってはいけません」を繰り返し
子どもたちの自律…つまり主体性を奪ってきたのです
これは、家庭でも同じ事が言えます
我が子に、自分で生きていく力を身に付けて欲しいと願うのであれば
親は、子どもに手を掛けるポイントを
きちんと見極めていかなければならないでしょう
もう一つ、工藤先生が抑えている重要なことがあります。
子育てで一番大事なのは、
親子が幸せな関係であることです。
立派な親でなくても良いのです。
「あなたを誰よりも大事に思っているのは、私だよ」と
心のなかで思えていたら、
それだけでいいとすら思います。
この本は、親も子も助けてくれる内容でいっぱいです
楽天保育士として、この本をどう読んだか
工藤先生や麹町中学校の存在を知る以前に、
私はアドラー心理学について学ぶ機会があり、
それを礎として保育を試行錯誤してきました
そんな中で、工藤校長の記事を目にしたのです
その記事には、こんな言葉が書かれていました
「中学校は社会で活躍する人材を育てるための場所です。
「話を聞きなさい」なんて指導は本当は間違っている
生徒たちが大人になり、人前で話すときに、聞いてくれない相手を叱る人はいません。
だから教員が『校長先生の話をちゃんと聞きなさい』と指導する姿なんて見せてはいけない。
話を聞いてもらえないのは校長の責任ですよ。
言葉は伝わることが大事で、分かりやすく伝えなければ意味がないと考えています。
生徒たちが『聞きたい』と思うような話をする。
ビジネスの場では当たり前のことですよね」
公立中学が挑む教育改革(1)千代田区立麹町中学校・工藤勇一校長インタビュー 多田慎介 (ライター)
アドラー心理学でも、
自立と自律については触れられています
それを日本の社会で
生きていく力を身に付けると考えた時に、
工藤先生の具体的な教育理念は、
私の保育士としての指針をより明確にしてくれたのです
私が常々、
保育とは子どもたちが20年後に社会で生き抜くために
生活力の基礎を身に付ける場
だと考えています
保育園で、
大人の言うことを聞きながら、
何となく遊んで楽しく過ごす、
という物ではありません
0~6歳という人生に於いて貴重な時期に、
子どもたちは保育園で、
その後の人生で必要な能力を育むのです
では、人生に於いて必要な力とは?
と考えた時に、
麹町中学校の教育実践は、とても具体的で、
そこに連携されていく保育の目的地にもなるのです
教育は小学校から始まりますが、
その小学校で子どもたちが十分に学びを得るためには、
就学前教育が重要な役割を担います
「あれも知りたい、これも知りたい」
「やってみよう」
「上手く行かなかった…」
「こうしたら、どうなるかな?」
幼いながらも試行錯誤する姿は、
まさに主体性そのものです
子どもの20年後の姿を
保護者や保育士に想像してもらうのは
思いの外に難しいです
ですが、10年後の姿を想像してもらい
そこから保育園児と社会人とをリンクすることで
理解は深まると思っています
教育は、3人4脚で
工藤校長の学校運営はセンセーショナルでしたが
公立中学校でも成立した点が非常に重要な点です
千代田区でできたことは
他の自治体でも再現性があるということです
世田谷区立桜丘中学校の西郷孝彦校長も
同じく生徒の自立を重んじた学校運営をなされていました
長野市立東部中学校でも
全員担任制を始めました
学校を信頼することは、とても大事です
と同時に
我が子が十分に力を発揮できる場か
その力が伸びていく環境であるかは
しっかりと見定めていく必要があります
それは、保育園や幼稚園も同様です。
また、家庭でもできうる限りのことを行っていく心構えも大事ですよね。
子どもと、親と、保育園・幼稚園・学校
三者が、お互いを尊重しながらも
前進できるように連携できるのが
子どもに望ましい環境だと考えます
私は、一保育士として
子どもと保護者を支援できるように
今後も努力を重ねていきます🤗
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