“表現”なのに“再現”させようとしているのかも

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時には昔の話をしようか

こんにゃちは、猫月です😸

先日、制作遊びの事例をお話しする機会をいただきました

その前提となる3本の記事は
PVが通常の5倍超😳❗️

皆さんの、制作遊びへの関心の高さが伺えます

紹介した事例は、
私の中では
計画、実践、成果
手応えのあったものです

でもね?

毎度毎度、上手くいくワケはないんですよ(笑)

ぶっちゃけ、「やっちまったぁ!」😭もありますし

今になって考えると、
(あの保育ってどうだったの?)😓💭
というものだって、もちろんあります

今回は、そんな事例を掘り起こしつつ
あの時の自分は、何を考えて保育をしていたかな
を振り返ってみたいと思います

新聞紙でのワンピース作り

これは、私の責任実習での話です

子どもは4歳児、年中さんですね

素材は新聞紙を使って、
自分だけのワンピースを作ろう
というものでした

モチーフは、
絵本の『わたしのワンピース』(にしまき かやこ©︎こぐま社)です

主人公🐰が不思議な布で作ったワンピースが
次々と背景にあるものを取り込んで
ちょっとした冒険をするお話です

その絵本を読んだ上で、
みんなもワンピースを作ってみよう!
と保育を展開したんですね

実習当時は、もうとにかく
その日を無事に終えること
で頭がいっぱいですから

子どもたち全員がワンピースを仕上げた
と安堵していたんです😮‍💨

でも、今にして思うと
「完成させられたこと」
に視点があったんじゃないかな
なんて思うんですね

実際、制作の後
子どもたちがそのワンピースをどうしたのか
私にはわからないんです

完成させて、試着して
どんなワンピースになったか見せ合いをして
「切れちゃうと困るから
 カバンにしまいましょう」
「お家に帰ってから遊んでね」

と片付けさせてしまいました

子どもたちが着ながら遊ぶことを想定したら
破れやすい紙は避けたでしょう
取り回しの部分で
形や大きさだって変えたかも知れない

あの時は「いい出来だった」と受け取っていましたが
保育として考えたら
省みる点はいくつもあったんです

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1歳児のどんぐり作り

保育士5年目、初めての1歳児担任でした

師匠と組んでいた年でもありますね

いろいろと初めて尽くしで
とにかく保育で悩んだ1年間でした

秋の制作で何をしようかと考え
どんぐりの顔を作ることにしました

画用紙にどんぐりの枠を印刷しておいて
マーカーで好きに色を塗り(というか殴り描き)しつつ
最後に目と口をシールで貼ろうと準備をしました

で、実際に制作をする中で
ひとりだけ
ペンで顔のパーツを描いた子がいたんです

他の子は、まだまだ殴り描きする中で
その子だけが目や口を描けたんですね

皆さんなら、どうしますか?

ひとりだけ、シールを貼らない

それが私には、出来ませんでした

「みんなと同じ」にしてしまったんですね😓

それで良いと思ったわけではなくて
制作の報告をしながら
園長にその作品を見せました

「そうだねー、この子にはシールは要らなかったかもね」

やっぱり、要らなかったかぁ…😫💦

当人は、シールが貼れるのは楽しいのでニコニコしていましたが
保育としては、子どもの成長を発揮できなかった実践でしたね

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“表現”なのに“再現”させようとしているのかも

保育の5領域のひとつ
“表現”ですが

制作遊びは
この領域に含めて考えることが多いかな
と思います

そうなるとですね

やっぱり、子どもの中に
「表現したい」モノや動機があるかどうか
そこが重要なのだと思います

制作遊びをしているとですね
完成品をどうするかで考えがちなんです

保育雑誌の作品例を見て
「これが可愛い」とか
「これなら作れそう」とか
「ちょうど材料が揃ってる」とか
なんて理由で、
子どもの制作物を決めてしまうこと
あるように思います

作品例から制作を検討しても良いとは思うんです
子どもたちの成長や意欲を見て
「この作品なら、力を発揮できそう」とか
「この作業(道具)の経験をさせたい」とか
活きることだってあるはずですから

ただね、
「この作品を完成させよう」となると
それは、子どもの“表現”というより
大人の想定の“再現”になってしまうような気がします

「保護者にわかりやすい作品を」という保育者もいます
「見た目が前回と似てるから」
「やってることが前回とほぼ同じだから」
なんて理由で判断する場合もあります

でも、子どもにとって
経験を継続する必要があるなら
同じ作業を繰り返したって良いと思うんです
というか、むしろ必要なのでは?

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大事なのは、子どもの成長に繋がること

私は、絵本を1週間通してくり返し読みます
反復することで子どもの理解が高まり
結果として本を読む意欲が高まるからです

制作遊びでも、同じことが言えると思うんです

くり返し取り組むから、技術が伸びる
くり返し取り組むから、発想が広がる
くり返し取り組むから、自信が持てる

大人だって、1回の経験で
知識や技術を身につけるのは困難ですよね

それが幼児教育だと
「前もやった」で片付けられてしまうのは、
やっぱり残念なことだと思います

反復して体験できるためには
「作品として完成させる」という
そもそも念頭にあるものが
保育の妨げなのではないでしょうか

保護者の皆さんはいかがですか?

あくまで、見栄えのする制作物を求めますか?
それとも、お子さんの成長に繋がる体験を求めますか?

保育士が先読みしている“保護者の要望”って
実は検討ハズレなのかも知れませんよ😅

私としては、これからも
子どもが中心にいる保育
大事にしていきたいと思います

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