子どもの将来を左右する?!【幼児教育を行う施設として共有すべき事項】

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なんだろう?保育所保育指針

こんにゃちは、猫月です😸

今回は、保育園を利用している子どもたち、その保護者、
また働く保育者に関わる重要なもの📕
“保育所保育指針”のお話です🤗

「うへぇ…堅い話だぁ😰」
と思いますか?
思いましたね?🤣

まぁまぁ、大事な話ですからちょっとお付き合いください🙏

今回は、
第1章 総則
 4:幼児教育を行う施設として共有すべき事項
 (1)育みたい資質・能力
 (2)幼児期の終わりまでに育って欲しい姿

について、お話していきます。

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「幼児教育を行う施設として共有すべき事項」って?

幼児教育を行う施設として共有すべき事項」って、何とも分かりづらい事項ですね

「幼児教育を行う施設」とは、何でしょうか

保育所(保育園)はもちろんのこと、
幼稚園幼保連携型認定こども園(こども園)も、幼児教育を行う施設ですね。

ですが、それぞれ管轄省庁が違い、指針も異なります

子どもたちの多くは、3種類の施設から小学校へ就学するのですが、
それぞれがバラバラの教育観で幼児教育を行っていたら、
小学校で子どもたちが混乱してしまいますよね。

ですから、幼児教育を行う施設として、
子どもの育ちについては共有していく事があるよね
それを表記したのが、この「幼児教育を行う施設として共有すべき事項」になります。

幼児教育を行う施設が大事にしたい、
子どもの育みたい資質や能力についてと
幼児期の終わりまでに育って欲しい姿として
共有すべき事項がまとめられています。

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育みたい資質・能力

(1) 育みたい資質・能力
 保育所においては、生涯にわたる生きる力の基礎を培うため、1の(2)に示す保育の目標を踏まえ、次に掲げる資質・能力を一体的に育むよう努めるものとする。
(ア) 豊かな体験を通じて、感じたり、気付いたり、分かったり、できるようになったりする「知識及び技能の基礎」
(イ) 気付いたことや、できるようになったことなどを使い、考えたり、試したり、工夫したり、表現したりする「思考力、判断力、表現力等の基礎」
(ウ) 心情、意欲、態度が育つ中で、よりよい生活を営もうとする「学びに向かう力、人間性等」

 アに示す資質・能力は、第2章に示すねらい及び内容に基づく保育活動全体によって育むものである。

保育の目標は、子どもが一個人として自立することです。
俗にいう「自分で飯を食える人間になる」ってやつです。

そのために保育指針では、
・知識及び技能の基礎
・思考力、判断力、表現力等の基礎
・学びに向かう力、人間性等
資質・能力の3つの柱として掲げています。

・知識及び技能の基礎

遊びや生活の中で、何かに気付いたり、理解したりすること
また、そのために自分の力を使えるようになることです。

生活していく上で、知識は重要ですが、
それをその場その場で使いこなせることが
「生きていく力」になるということですよね。

子どもの知識欲や技能の習得の基礎として、保育は重要なであるということです。

・思考力、判断力、表現力等の基礎

自分が気付いたことについて、試したり、調べたり、
友だちや大人と、伝えたり、話し合ったりすることです。

試行錯誤を繰り返すことで発想が広がり、
「こうしてみよう」と判断したり、
意見を交わしあったりすることで、
さらに思考の幅が広がっていくのです。

・学びに向かう力、人間性等

自分の気付いたことを、もっと知りたい、もっとやってみたいと探求心が伸びていきます。
気になったことを観察したり、調べたり、人に聞いたりする力もありますが、
誰かと見解を交わすこともあります。
その中で、意見の相違に気付いたり、お互いの意見から新たな考えに気付くこともあります。

自分の知的好奇心から、アウトプットする意欲が芽生え、
人に思いや考えを伝える経験を通して、
思い遣りや相手を尊重する力も育まれていきます。

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幼児期の終わりまでに育ってほしい姿

幼児教育のひとつの目標として
「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」が掲げられました。
この「育って欲しい」の意味は、
乳児期からの育ちの中で「こういう姿が見られるよう育まれることを期待している」という意味です。

つまり、子どもの成長の到達目標ではなく、
幼児教育に必要な保育や環境を提供できていたら、
こういう子どもの姿が現れてくるよね

というものです。

仮に、子どもが就学前までに「育って欲しい姿」を発揮していなかったとしたら、
それは、保育所・幼稚園・子ども園の保育に、何らかの支障が発生しているということです。
子どもの発達をみながら、幼児教育の実践を省みることが求められていると考えてください。

ということで、
子どもが幼児期の終わりまでに育って欲しい姿には
どんなものがあるのか見ていきましょう。

(2) 幼児期の終わりまでに育ってほしい姿
次に示す「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」は、第2章に示すねらい及び内容に基づく保育活動全体を通して資質・能力が育まれている子どもの小学校就学時の具体的な姿であり、保育士等が指導を行う際に考慮するものである。

ア 健康な心と体
保育所の生活の中で、充実感をもって自分のやりたいことに向かって心と体を十分に働かせ、見通しをもって行動し、自ら健康で安全な生活をつくり出すようになる。

イ 自立心
身近な環境に主体的に関わり様々な活動を楽しむ中で、しなければならないことを自覚し、自分の力で行うために考えたり、工夫したりしながら、諦めずにやり遂げることで達成感を味わい、自信をもって行動するようになる。

ウ 協同性
友達と関わる中で、互いの思いや考えなどを共有し、共通の目的の実現に向けて、考えたり、工夫したり、協力したりし、充実感をもってやり遂げるようになる。

エ 道徳性・規範意識の芽生え
友達と様々な体験を重ねる中で、してよいことや悪いことが分かり、自分の行動を振り返ったり、 友達の気持ちに共感したりし、相手の立場に立って行動するようになる。また、きまりを守る必要性が分かり、自分の気持ちを調整し、友達と折り合いを付けながら、きまりをつくったり、守ったりするようになる。

オ 社会生活との関わり
家族を大切にしようとする気持ちをもつとともに、地域の身近な人と触れ合う中で、人との様々な関わり方に気付き、 相手の気持ちを考えて関わり、自分が役に立つ喜びを感じ、地域に親しみをもつようになる。 また、保育所内外の様々な環境に関わる中で、遊びや生活に必要な情報を取り入れ、情報に基づき判断したり、情報を伝え合ったり、活用したりするなど、情報を役立てながら活動するようになるとともに、公共の施設を大切に利用するなどして、社会とのつながりなどを意識するようになる。

力 思考力の芽生え
身近な事象に積極的に関わる中で、物の性質や仕組みなどを感じ取ったり、気付いたりし、考えたり、予想したり、工夫したりするなど、多様な関わりを楽しむようになる。また、友達の様々な考えに触れる中で、自分と異なる考えがあることに気付き、自ら判断したり、考え直したりするなど、 新しい考えを生み出す喜びを味わいながら、自分の考えをよりよいものにするようになる。

キ 自然との関わり生命尊重
自然に触れて感動する体験を通して、自然の変化などを感じ取り、好奇心や探究心をもって考え言葉などで表現しながら、身近な事象への関心が高まるとともに、自然への愛情や畏敬の念をもつようになる。また、身近な動植物に心を動かされる中で、生命の不思議さや尊さに気付き、身近な動植物への接し方を考え、命あるものとしていたわり、大切にする気持ちをもって関わるようになる。

ク 数量や図形、標識や文字などへの関心・感覚
遊びや生活の中で、数量や図形、標識や文字などに親しむ体験を重ねたり、標識や文字の役割に気付いたりし、自らの必要感に基づきこれらを活用し、興味や関心、感覚をもつようになる。

ケ 言葉による伝え合い
保育士等や友達と心を通わせる中で、絵本や物語などに親しみながら、豊かな言葉や表現を身に付け、経験したことや考えたことなどを言葉で伝えたり、相手の話を注意して聞いたりし、言葉による伝え合いを楽しむようになる。

コ 豊かな感性と表現
心を動かす出来事などに触れ感性を働かせる中で、様々な素材の特徴や表現の仕方などに気付き、感じたことや考えたことを自分で表現したり、友達同士で表現する過程を楽しんだりし、表現する喜びを味わい、意欲をもつようになる。

幼児期の終わりまでに育って欲しい姿については、
10も項目がありますので、
また別の記事でもう少し詳しくお話したいと思います🤗

「アクティブ・ラーニング」について

保育所保育指針が改定された際、
小学校の学習指導要領で先んじて
主体的・対話的で深い学びが謳われていました。

これを当初は「アクティブ・ラーニング」と呼んでいたのですが、
文部科学省の中では
「主体的・対話的で深い学び」を目的とし
「アクティブ・ラーニング」は授業進行の視点としているようです。

では、昨今になって
「アクティブ・ラーニング」や「主体的・対話的で深い学び」が
教育で強調されるようになったのは何故でしょうか?

Chat GPTmidjourneyはご存知ですか

既に使ったことのある方や、仕事に導入している方もいらっしゃると思います
A.I.技術を利用したチャットボットや画像生成プログラムですね💻

これまで、人間が担ってきた仕事は、徐々にA.I.技術が肩代わりするようになってきます。

簡単に言うと、現在ある仕事の一部は労働者が不要になる

マンガ『機動警察パトレイバー』(ゆうきまさみ©小学館)
後藤隊長がこんなことを言っていました。

👮子供の夢ってさぁ、基本的には「運転手さん」になりたいんだよな。
 そういうのが、資本家の夢とだんだん噛み合わなくなってくんだ。
🤔
資本家の夢ってなあに?
👮給料のいらない従業員。

『機動警察パトレイバー』(ゆうきまさみ©小学館)

「本当にそんな時代が来るの?」と思いますか?

私が子どもの頃は、駅には改札員がいました。
切符は一人ずつ改札ばさみで切り込みを入れていたんです。
(どこの駅から入場したか分かるように、駅ごとにはさみが違ったんですよ😳)
それが今では、自動改札で、ICカードをタッチするだけで通過できます。
改札員という仕事は無くなったわけです。

新交通システムのゆりかもめ(東京都)ポートライナー(神戸市)は、
運転手も車掌もいませんよね。

鉄道以外でも、売店が自動販売機へと変わり、
ホテルマンはロボットへと移行しています。

既に、人間の仕事は機械化されている。

それは、今後も止まることはないでしょう。

機会ができる仕事が増えるということは、
今後の就職先は減っていくということでもあります。

では、どうしたら良いのか?

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『働き方5.0』(落合陽一©小学館)の中で、
落合さんは、今後の社会は
A.I.技術に使われる労働者と、
A.I.技術を使役する生産者
分かれていくという趣旨の話をされています。

Uberなどは、A.I.が労働者に仕事を割り振るシステムですよね。
どこの店から、どの家に、何を配達するか、すべてをA.I.技術が采配しています。
そして、どの配達員にその仕事を任せるのかもA.I.技術が判断しています。

現在は会社の管理職が行っているような仕事は、
今後はA.I.技術が担っていくのではないでしょうか。
どの社員にどの仕事を采配するのか、
社員の特性を鑑みながら、利益の見込みを考慮して、仕事を振っていく。
A.I.技術なら、得意そうでしょう?
A.I.技術は、パワハラもしませんしね。
経営者にとっては、メリットが多いと思われます。

そういうシステムに適応できる人は仕事に就けるでしょう。
ですが、適応できない人は?

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保育所保育指針の改定では、以下のようなことが想定されていました。
・知識や技術だけでは適応するのが難しい社会がやってくる
・これからの世界は「正解のない問題」を解決できる力が求められる
・どのような状況や場面でも能力を発揮できる柔軟さが必要になってくる
・対話的な思考ができる能力、協同できるのが人間の強みである

A.I.技術には難しい、人間でしか取り組めないことをやれる子に育てていこうよ
というのが、保育所保育指針や教育指導要領改訂の目的なんですね。

大人の言うことを素直に聞いているだけでは、
命令に従うA.I.技術の方が優秀です。

保育の中で身につけたいのは、
子ども同士で遊びや生活し、そこで直面した課題を協力して乗り越えていく力です

「子どもは、子どもたちの中で育つ」

野島千恵子先生の言葉ですが、
私はこれが幼児教育の軸だと思っています。

子どもたちは、本来アクティブなんですよ🤗
世界を知ろうと、学びに対して貪欲です。

だから、

子どもたちの育つ力を信じる
より伸びゆくように環境を整える
伸びゆく子どもを妨げるものを除ける

それが、保育士の仕事ではないでしょうか。

“保育所保育指針”の【幼児教育を行う施設として共有すべき事項】は、
そういう意味では、特に踏まえておくべき内容だと私は考えています。

駆け足ではありましたが、
保育所保育指針と向き合う契機となったら幸いです。

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