『○○をしたくない子 があらわれた!』どうする?#7

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RPG風のドット風サムネイル。イスに後ろ向きに座っている子どもの姿。子どもに対して『たたかう みまもる ととのえる にげる』の選択肢が提示されている。 みんなのQ&A


こんにゃちは、猫月です😺

このシリーズでは、
RPG風に「○○しない子」があらわれた時、どうする?
を考える記事をお届けしています

 今回は、保育士からよく相談されるお悩みについて、
要点を整理しながら、
猫月だったらどうする?をお話ししていきます

RPG風のドット絵。イスに後ろ向きに座っている子どもの姿。子どもに対して『たたかう みまもる ととのえる にげる』の選択肢が提示されている。

【あなたが保育をしていると、
 “座っていられない子”が現れました。どうしますか?】

いただいた相談は、このような感じです

就学も控えた年長児、
座って過ごせないのは心配になりますよね
当の子ども自身は、どうして座っていないのでしょう?
ちょっと想像してみましょうか

子どもが座っていられない場面を考えてみましょう
そこから推察される理由も添えておきます

・話題に興味がない(=遊びの方が魅力的)
・保育士の話に主語がない(=誰に話してるかわからない)
・話に飽きている(=要点が不明確)
・実は聞いている(=姿勢が座っていないだけ)

・あちこち気になる(=好奇心が強い)
・部屋の中を動き回る(=運動がしたい)
・ウズウズ、ソワソワしている(=感覚刺激が強く影響している)
・だらんと座る(=筋緊張が弱く、姿勢維持が難しい)

以前、小児精神科医の研修を受けた際に、
こんなお話がありました

日本の小学校は1年生から学習机について授業をしていますが、
発達的にはかなり難しいことをしているようです
これを前提にして、私は子ども姿の受け止め方が変わりました

また、工藤勇一先生の話も話も参考にしています

園児は保育士からすれば、保育を提供する相手です
こちらの話を聞いてもらえるよう尽くす対象です

こういった専門家の見解を参考に、
子どもとの向き合い方を考えています

あくまで私の実践と心構えですが、
工夫次第で子どもの反応も変わっていきます

・主語をはっきり
 「みんなは、これから○○します」
・声のトーンやオノマトペで引き込む
 「♪ピン ポン パン ポーン」
・要点がいくつかを伝えるようにする
 「3つお話しするよ」
・どんな姿勢でも「聞けている」ならOKとしてしまう
※「聞いてくれてありがとう」を忘れずに

・ヒトは動物、動くのが自然な姿
・身体を動かせるスペースを保障する
・話を聞くときの環境を工夫する
・机を挟むと、無意識な壁ができる
・見通しを立てる「この話の後は、○○で遊べる」
・壁面装飾など、視覚的ノイズは可能な限り排除する
・クラシックなどのBGMを活用する

子どもが“座っていられない”のは、
何かが足りていない、もしくは過剰
というサインかもしれません

ただの「わがまま」や「落ち着きがない」で済ませず、
その子にとって今必要なことは何かを
見つけていきましょう

それともう一つ☝️
子どもの中に『座ろう』という“動機”が生まれるように、
積み重ねていくことが大事です
『面白い話が聞ける』とか
『座っていることで楽しく遊べる』という体験があってこそ、
『ここは座って過ごすのが良いよね』という行動に繋がります

座ることは目的ではなく、
子どもが豊かな時間を過ごす手段です
「一番大事にしたいものは何だろう?」と振り返り、
目的を第一に考えていけば、
子どもの行動は自然と変わっていきますよ

👈Chapter6『“トイレにいかない子”があらわれた!』
👉Chapter8『“たべたくない子”があらわれた!』

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