こんにゃちは、猫月です😺
このシリーズでは、
RPG風に「○○しない子」があらわれた時、どうする?
を考える記事をお届けしています
今回は、保育士からよく相談されるお悩みについて、
要点を整理しながら、
猫月だったらどうする?をお話ししていきます
▶️ お尻に刺激が入ると、しっかり座れる子もいます
Chapter7 『座っていられない子が あらわれた!』どうする?

【あなたが保育をしていると、
“座っていられない子”が現れました。どうしますか?】
『座って過ごせない・・・』
いただいた相談は、このような感じです
5歳児の担任をしています
クラスの中に、座って過ごせない子が何人かいます
部屋の中で追いかけっこが始まることもありますし、
みんなに向けて話している時に聞けません
来年は小学生ということを考えると、
落ち着いて過ごせるようになって欲しいのですが、
どう対応すれば良いのでしょうか
就学も控えた年長児、
座って過ごせないのは心配になりますよね
当の子ども自身は、どうして座っていないのでしょう?
ちょっと想像してみましょうか
『座っていられない』のは、どんなとき?
子どもが座っていられない場面を考えてみましょう
そこから推察される理由も添えておきます
🧠保育者の話を聞く場面で……
・話題に興味がない(=遊びの方が魅力的)
・保育士の話に主語がない(=誰に話してるかわからない)
・話に飽きている(=要点が不明確)
・実は聞いている(=姿勢が座っていないだけ)
🎲遊びの中で……
・あちこち気になる(=好奇心が強い)
・部屋の中を動き回る(=運動がしたい)
・ウズウズ、ソワソワしている(=感覚刺激が強く影響している)
・だらんと座る(=筋緊張が弱く、姿勢維持が難しい)
「座って過ごす」は当たり前?
以前、小児精神科医の研修を受けた際に、
こんなお話がありました
🧑⚕️座って長時間過ごせるのは10歳以降なんですよ
だから欧米では中学年まで座らせて授業をしません
フラフラしているのが当たり前なんです
日本の小学校は1年生から学習机について授業をしていますが、
発達的にはかなり難しいことをしているようです
これを前提にして、私は子ども姿の受け止め方が変わりました
また、工藤勇一先生の話も話も参考にしています
🧑🏫社会人で考えたら、
お客様に向かって「私の話を聞きなさい」
なんて場面はあり得ませんよね
園児は保育士からすれば、保育を提供する相手です
こちらの話を聞いてもらえるよう尽くす対象です
こういった専門家の見解を参考に、
子どもとの向き合い方を考えています
猫月は、こうしている
あくまで私の実践と心構えですが、
工夫次第で子どもの反応も変わっていきます
話を聞いて欲しいときは?
・主語をはっきり
「みんなは、これから○○します」
・声のトーンやオノマトペで引き込む
「♪ピン ポン パン ポーン」
・要点がいくつかを伝えるようにする
「3つお話しするよ」
・どんな姿勢でも「聞けている」ならOKとしてしまう
※「聞いてくれてありがとう」を忘れずに
室内で落ち着いて欲しいときは?
・ヒトは動物、動くのが自然な姿
・身体を動かせるスペースを保障する
・話を聞くときの環境を工夫する
・机を挟むと、無意識な壁ができる
・見通しを立てる「この話の後は、○○で遊べる」
・壁面装飾など、視覚的ノイズは可能な限り排除する
・クラシックなどのBGMを活用する
🎯「座ること」よりも「満たされること」
子どもが“座っていられない”のは、
何かが足りていない、もしくは過剰
というサインかもしれません
ただの「わがまま」や「落ち着きがない」で済ませず、
その子にとって今必要なことは何かを
見つけていきましょう
それともう一つ☝️
子どもの中に『座ろう』という“動機”が生まれるように、
積み重ねていくことが大事です
『面白い話が聞ける』とか
『座っていることで楽しく遊べる』という体験があってこそ、
『ここは座って過ごすのが良いよね』という行動に繋がります
座ることは目的ではなく、
子どもが豊かな時間を過ごす手段です
「一番大事にしたいものは何だろう?」と振り返り、
目的を第一に考えていけば、
子どもの行動は自然と変わっていきますよ
👈Chapter6『“トイレにいかない子”があらわれた!』
👉Chapter8『“たべたくない子”があらわれた!』
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